
プレーファーストのコツ|ゴルフ入門
このページのコンテンツ |
• はじめに |
• スロープレーの問題 |
• スロープレーになる理由 |
• プレーファーストのコツ |
• まとめ |

スピーディーにプレーをすること 即ち プレーファースト (play fast) は ゴルフのマナーの中でも 最も大切なものの一つである。日本のゴルフ場では ハーフを 2時間 15分以内で プレーをするようにお願いしているコースが多いが、一流プライベートクラブの中には 2時間以内 というペースのガイドラインを設定しているクラブもある。前のグループに待たされることなく、ハーフで 2時間 30分以上を要するペースの(後ろのグループを常時待たせるような)プレーをしていたら そのグループは プレーファーストに対する配慮がないと言われても仕方がなく、ゴルファーとしては 極めて不名誉なことである。ただ、えっと思う人も居るだろうが 実は ゴルフを楽しむことと プレーファーストの両立は そう難しいことではないのです。以下は そんなプレーファーストのコツについて分かり易く解説した 音なし 約 6分の動画である。これからコースデビューをする予定の人やプレーがどうしても遅くなってしまう人などは 是非 参考にして下さい。更なる詳細は その下のテキストで。
♦ スロープレーの問題
動画でも説明しているように、プレーの遅いグループがあれば その後にプレーする人達は 全員が 待ち待ちのゴルフを強いられる。そうした交通渋滞状態のゴルフにならないように気を配ることは ゴルファーの義務と言っても良いでしょう。プレーの遅い人の中には 自分のグループが遅れていなければ問題ないと考える人も居ようが それが一緒にプレーする人達のプレーファーストの努力(場合によっては、犠牲的な配慮)ゆえに可能になっているとしたら どうだろう。多くのゴルファーが 初心者でもないのにプレーの遅い人を嫌う理由は そうした人が自分のグループに居なければ する必要のない犠牲的な配慮をしなければならないこともあり、自分のプレーのリズムが崩されると感じるからである。ゴルフを始めたばかりの人なら ベテランゴルファーの多くは 気を使ってくれるだろうが、プレーファーストの必要性の意味をよく理解して(遅くなったとしても 最大限の努力の姿勢を見せて)ゴルフをする必要があると言うことである。
♦ スロープレーになる理由
どんなに プレーファーストを心掛けているつもりでも 2時間 30分以上かかってしまう人には 色々な理由があるだろうが 十中八九 以下の何れかの理由が 最低一つは該当するはずだから その遅れの原因を認識し 改善のための努力をすべきである。

♦ プレーファーストのコツ
プレーファーストのコツ (1) |
同伴者がショットをしている間に 次のショットに必要な自分のクラブをバックから出して自分の球の近くに移動し用意しておく。 |
カートに乗る時は 使ったクラブをバッグに入れずに 手に持ってカートへ。 |
球のある所へは(定かでない時は)使う可能性のあるクラブを数本持って行く。カートとボールの間を行ったり来たりしない。 |
次の時間セーブのポイントは カートの動かし方である。スピードの遅いカートでは 特に 注意すべきだが、例えば、下の図のような状況であれば A にカートを止め グリーンでのプレーを行い それから A にあるカートに戻って 次のホールに移動するのではなく、最初に B まで カートを移動させておいて グリーンでのプレーを済ませ(リモコンが使える場合は グリーンでプレー中に リモコンでカートを B まで 移動させても良いが)B にあるカートに乗って 次のホールに向かうようにすべきである。後続のグループは グリーンが開き次第 ショットが打てるし 自分たちは 少なくとも カートが A から B まで 動く時間をセーブできる。

プレーファーストのコツ (2) |
カートは なるべく 前に前に。リモコンがある時は 必要に応じて リモコンを上手に使う。 |
プレー中にカートが後方にある時は そちらに戻らず カートを前進させ 横、または 斜め前に歩けるようにする。 |
また、(1) の理由とも (2) の理由とも 言えるのが 自分の打順になってから ショットをするまでの時間の長いケースも 改善が図れるものである。つまり、ショットにせよ、パットにせよ、如何に 同伴競技者がプレーしている間の待ち時間をマナー違反にならない範囲で 有効利用するかを考えるべきなのだ。
プレーファーストのコツ (3) |
スピードアップのプロセスを自分のルーティーンの中に上手く取り込む。 |
打ったボールが何処へ行ったかを良く見ておく癖を付ける。 |
テンポ良くサッサと歩く癖を付け、必要な時は 小走りも。 |
自分のショットに入る前の動作で 無駄をする人と しない人との差が プレーファースト / スロープレーに大きく影響することは言うまでもない。自分のショットの前に行う ショットのイメージ作りやクラブの選択、心の準備 そして 素振りなどを含めた一連の動作(広義な意味でのプリショット ルーティーン)については プレーファーストの面からも無駄のないスタイルを良く研究して欲しい。例えば、ショットのイメージ作りや クラブの選択など ルーティーンの一部のプロセスは 他の人がボールを打っている間にでも出来る訳だ。また、ボールの前に立ってから 迷ったり 考え過ぎたりしても 良い結果にはつながらないから 流れるように ショットに入れるようなルーティーンを普段から身につけておくことも大切である。構えてから ジーとして 色々なことを考え それからボールを打つとか、何度も 何度も 素振りをするというスタイルは 百害あって 一利なしである。
♦ まとめ
時間をかける必要のある時は 確り時間をかけてプレーをしなければ ミスが多くなるのは ある意味 当然で 慌ててプレーしていては 楽しいゴルフは 出来ないだけでなく ミスが多くなって プレーファーストの観点からも逆効果になるだろう。どんな時に 時間をかけて 落ち着く必要があるのか。そんな区別が 出来ることも大切だ。プレー中の大切な場面で 焦るようなことがないようにしたい。無駄に時間を使わない人が時間を使う時には それなりの理由があり、それは ゴルフを知っている同伴者であれば 通常は まったく苦にならないものである。
プレーファーストのコツが確りと身に付けば どんな時でも 余裕を持ってプレーが出来るようになるから ゴルフをより楽しむことも出来るし スコアアップにもつながるはず。普段の練習時から プレーファーストも考えたルーティーンやプレイングスタイルの研究を心掛けて下さい。