ゴルフ 買い物 ガイド
♦ 買いたいものは 何?
本来は 新しいクラブにすれば 今より上手くプレーできそうな気がするのは 何故かを考えてみる必要があるし、自分のクラブに何らかの不満や疑問を感じているのなら その不満や疑問の本質を突き止め、その解決に必要なものが何かをじっくり考える必要があるはずだ。古いクラブを 新しいものに変えることによって 良くなる可能性は あるだろうが、まずは そのポテンシャルの大きなもの、また、確実性の高そうなクラブが何かを考えてみることも有益であろう。そうしたステップを踏んだ上で 予算とも相談し 欲しいもののリストを作成し そこに具体的な効果や狙いと それを可能ならしめるために抑えるべきチェック・ポイントが何かを整理する。そんなショッピング・リストに基づいて 新しいクラブを買うのが理想である。まあ そこまで 理路整然と買い物をしなくても良いかも知れないが、同様な考え方を少しでも取り入れれば 次の買い物で 失敗したり すっきりしない結果に終わる可能性は 低くなるだろう。
♦ クラブを買う時の注意点
ゴルフクラブの買い物は 何を基準にするかという視点で 普通とは 少し考え方を変える必要がある。一般的な生活用品であれば 選択の基準に 品質、機能、性能、価格などが 頭を過るはずだが、ゴルフクラブを購入する時に大切なことは 当たり前のことかも知れないが 自分に合っているか どうか。つまり、適合性という項目の重要度が極めて高いことだ。当然、高価だから 必ずしも良いとは 限らない。一般論として、価格に大きな影響を及ぼす生産コストと品質、機能、性能の良し悪しには 相関関係があるが、クラブに求められる 品質、機能、性能などは 高価でなくとも 十分に確保できることが多い。ただ、多くの人が欲しがるもの、例えば、人気の新モデルは値が張るし、在庫を処分してしまいたいモデルなどは 値崩れするのが常である。一方で ゴルフクラブの性能に係わる技術革新は 近年 出尽くした観があるので、最新モデルの魅力をファッション性以外に見出すのは 難しいと言うのも事実である。そうした状況で 品質的に 同等なものの売価が 倍半分と言うようなことが当たり前に見られるのが ゴルフクラブである。欲しい時が買い時と考えるか、安くなった時が買い時と考えるかは その人の価値観次第だが、ゴルフクラブを買う時に抑えるべきポイントは 適合性と買い物のタイミングと言うことになる。
多くの人は いいものを安く買いたいと思うだろうが、新モデルが出て 古いモデルになるクラブの場合は 限定的なスペックのクラブしかないことが多いので そうした点がネックになることは 否めない。大切なことは 安いから スペックがちょっと違うけど買うと言うのを まずは 絶対に避けること。また、スペックとクラブを振った時の感覚、つまり、クラブの適合性に関する 十分な知識をもって 判断をする必要があることも忘れないで欲しい。例えば、自分に合うクラブは R のシャフトだと思っている人が それだけの判断基準で 買い物をしても ベストな買い物ができる可能性は かなり低いと言うこと。当サイトのシャフトのページでも説明しているように クラブの適合性を判断する上でチェックすべきシャフトの特性には(R/S/X など)硬さだけでなく、重さ、キック・ポイント、トルクなど 少なくない。また、シャフトだけでなく クラブの重さの違いなども考慮に入れるなど、スペックのチェックは 出来る限り細部に亘り行うことで 適合性の高いクラブを手に入れられる可能性は(応分に)高くなる。当サイトでは そうした判断を下す上で役に立つ各種情報を用意しているので(5章 ゴルフ道具)参考にして下さい。
ただし、クラブの適合性が どのくらい重要かは 一般的に その人のゴルフ歴やレベルによって異なってくる。とは言え、ゴルフ歴が長く 100 を簡単に切ることが出来るような人の中にも クラブのスペックに無頓着な人や とにかく面倒なことは 勘弁して欲しいと言う人も居るだろう。ただ、そうした人達にも 最低限 抑えておいて欲しいポイントがある。それは クラブの重量とシャフトの硬さである。シャフトは R でも S でも 然程 差を感じないとか、差は感じるが 結果は 大差ないと言う人も居ようが、買った時点で そう感じたとしても そうしたスペックのことを何も考えずにクラブを購入していたのでは 後で そのクラブが自分に合っていないものだと気付く可能性は 高くなるから 出来る限り そんな買い方は 避けて欲しい。
♦ クラブを試打する時の注意点
クラブの自分に対する適合性は スペックを見ることに加え クラブを試打することで ある程度 チェック可能である。近年 ゴルフ屋さんには 試打ブースがあって、そこでクラブを買う前に試打することが出来ることも少なくない。試打することで 自分に全然合わないクラブを選ぶリスクは かなり減るだろう。また、ドライバー選びでは 適合性を判断する上で重要な それぞれのクラブでボールを打った時のヘッドスピード、初速、打ち出し角、スピン量などの計測結果を見ることも 場合によっては 可能だろう。
しかし、試打ブースでボールを打ち フィーリングをチェックして 買ったクラブなのに 実際のラウンドで何度か使ってみたら 思っていた感触とは 違う。実は 意外に 良くあることなのだ。色々な原因が考えられるが、試打した時のフィーリングは 判断材料の一つにするくらいの気持ちで 試打ブースは 利用したら良いだろう。試打は ウォーミングアップをして ゴルフウェアのような動きやすい服装で するのが理想である。また、ドライバー選びでは 打ち出し角とスピン量のようなデータにばかり目が行きがちだが、コースで打った時の感覚、特に 安心感のようなものは そうしたデータとは あまり関係がないことも覚えておいて欲しい。さらに、可変式のドライバーでは 購入後に 可変の範囲内にはなるが 自分にとって最適な設定に調整できることも考慮しよう。試打ブースを使うことで そのお店で クラブを買う義務感のようなものが生まれ兼ねない点にも 気を付けたい。試したクラブの中では 一番良いものでも それがどこまで自分に合っているかは 良く考えてみる必要がある。少なくとも 今使っているクラブより 使用後の評価が高くならなければ 新しいクラブを買う意味は ファッション的な意味合いしかない訳だから。
♦ 主要 ゴルフ用具の価格帯
他の耐久消費財 同様 ゴルフ用具の価格も それぞれの製品ごとに 一般消費者が受け入れる(中心)価格帯があり、メーカーも販売店も そうした価格帯を意識して ビジネスを行っている。そんな価格帯の中に様々な価格の新商品が 毎年 投入される訳だが、多くのメーカーは 早春か秋に 次年度モデルを出すと言われている。そうした中、新モデル発売の前後に 旧モデルとなる製品が 一斉にセール品としてマークダウンされ 売られるのが現状である。特に、海外ブランドは モデルチェンジの周期が短く、その都度、旧モデルは セール品として割安な価格で買えることになる。従って、そうしたセールを上手く利用すれば、中心価格帯以下でも 高品質なクラブの購入が可能になることもある。そうした実態も考慮し(独断と偏見があるかも知れないが)ゴルフ用品を買うにあたって、どんな予算を考えるべきか、また、どんな価格が 一般的で 自分にとって十分な品質を確保できるのは いくら位かを考える上で 参考になるデータを提供する目的で 以下のテーブルを作成した。テーブル内の数字は(税抜)販売価格で 単位は 万円。ただし、適切な統計手法に基づいて算出したものではないし、オーダーメイドの高級品などは対象にしていないので 参考データとして 利用して下さい。
ゴルフ用具名 |
全価格帯 |
中心価格帯 |
売れ筋価格帯 |
ドライバー | 0.5〜18.0 |
1.7〜9.0 |
2.7〜3.8 / 7.0〜8.5 |
フェアウェイウッド | 0.4〜14.0 |
0.9〜5.0 |
0.9〜1.5 / 3.2〜4.5 |
ユーティリティ | 0.4〜8.0 |
0.8〜3.5 |
0.8〜1.3 / 2.2〜3.5 |
アイアン・セット | 1.0〜35.0 |
2.8〜15.0 |
3.8〜8.0 / 9.0〜14.0 |
ウェッジ | 0.3〜2.7 |
0.7〜2.4 |
0.8〜1.3 / 1.8〜2.4 |
パター | 0.3〜45.0 |
0.8〜6.0 |
0.8〜1.6 / 2.0〜5.5 |
ボール (1dz) | 0.1〜0.8 |
0.1〜0.6 |
0.1〜0.3 / 0.4〜0.6 |
キャディバッグ | 0.5〜13.0 |
0.8〜6.5 |
0.8〜1.8 / 2.0〜3.9 |
シューズ | 0.3〜5.0 |
0.6〜3.0 |
0.8〜1.2 / 2.2〜3.0 |
GPS 距離測定器 | 0.6〜4.0 |
0.7〜4.0 |
0.7〜1.2 / 2.0〜3.0 |
レーザー測定器 | 0.8〜6.5 |
1.0〜4.5 |
0.8〜1.9 / 3.2〜4.5 |
なお、以下に 実際のネットショップへのリンクを用意したので、どんなゴルフ用品が どのくらいの価格で実際に販売されているのかに興味のある方は リンクをクリックして チェックして下さい。