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オペラという言葉は「仕事」「作品」を意味する イタリア語であるが 同じ意味のラテン語「opus」の複数形「opera」に由来する。今日「opera」は 歌劇、即ち、歌唱によって進行される演劇 or 楽曲作品を意味する言葉であるが 元来は 音楽的作品「opera musicale」と呼んだものの省略から この言葉が生まれている。舞台上で衣装を着けた出演者が演技を行う点では 演劇の一形態と言えるが 台詞だけではなく 大半の部分が歌手による歌唱で(特に役柄の感情表現をする形で)進められることが特徴である。歌手は 楽団の伴奏の中で演じるが 動画でも紹介されているように 多くの場合 舞台は 大掛かりなもので 伴奏は 交響楽団規模の編成になる。

1800年代初頭 〜 1900年代まで続いたとされているロマン派の初期までのオペラでは 歌唱には 二つの様式がある。一つは レチタティーヴォ(朗唱)で 会話を表現するもの。朗読に近い抑揚で歌われるものだ。もう一つは 伴奏を伴う形の ソロで歌われるアリア(詠唱)や複数の歌手が歌う重唱(アンサンブル)or 大勢で歌う合唱のスタイルである。レチタティーヴォは 古典派の時代までは チェンバロのみで伴奏されるレチタティーヴォ・セッコと管弦楽伴奏によるレチタティーヴォ・アッコンパニャートとがあり、前者は 会話的な抑揚で語るように歌い、後者は 直後のアリアや重唱の導入として導入されることが多い。ロマン派時代のオペラでは レチタティーヴォ・セッコは ほとんど見られなくなった。アリアは 主に登場人物の感情を表現するもので 古典的なオペラではアリアを歌う間は ドラマの進行が静止することもあるが、時代が下るにつれて、アリアでも登場人物の感情の推移を通じてドラマを進めるようになった。アリアは 通常 大規模なもので 主要な登場人物に割り当てられる。より小規模なものは アリオーソ、カンツォネッタ、ロマンツァなどと呼ぶ。

役柄同士の対話は 重唱で行われ 群集などが登場する場面では 合唱が加わることもある。特に、幕の終曲のフィナーレでは ほとんどの登場人物による重唱や合唱で構成される場合がある。 古典的なオペラでは これらの独唱・重唱・合唱は 各々が独立して作曲されており 一連番号が付けられていたことから「ナンバーオペラ」と呼ばれ、各ナンバーの間は 前述したレチタティーヴォによってつながれる。各曲が独立しているため 上演時の都合により ナンバーオペラは ナンバー単位で省略されたり 作品の作曲家 or 別な作曲家により 代替あるいは挿入用のアリアが加えられたりすることもあった。しかし、ロマン派の半ば以降には ナンバーによる分割が廃され(上演の際に慣習的なカットを行うことがあるが)各幕を通して作曲されるようになった。また、アリアとレチタティーヴォも 明確には 区別されなくなっていった。なお、ジングシュピール、オペラ・コミック、オペレッタ、サルスエラなどの様式では レチタティーヴォ・セッコでなく 台詞を用いて劇が進められる。

歌手 および 歌手の演ずる役柄は それぞれの音高(声域)で分類される。男性歌手は 声域が低い順にバス、バスバリトン、バリトン、テノール、カウンターテノールに、女性歌手は 声域が低い順にアルト または コントラルト、メゾソプラノ、ソプラノに分類される。また、歌手の声の質も役柄との関係が深く、声質によって 歌えたり 歌えなかったりする役柄は多い。例えば、ベッリーニの『ノルマ』の題名役、ヴァーグナーの『ニーベルングの指環』のヴォータンやブリュンヒルデ、ヴェルディの『オテロ』や『ファルスタッフ』の題名役の良い歌手を見いだすのは 難しいとされる。いずれにしても、オペラは 他の多くの芸術形態から成立していて 基本は 音楽であるが 歌と台詞が付いて演じられることから演劇の要素をも持つ。また、上演する上で重要な要素と考えられる 視覚的な舞台効果を得るため 絵画の要素も含まれる。そうした理由で オペラは「総合芸術」(Gesamtkunstwerk)だとも言われる。

19世紀に生まれた作曲家の多くは 20世紀に入ってからも 明らかに後期ロマン派音楽とつながりのある作曲様式で創作を続けたが、モダニズムの作曲家の中には 初期にロマン派音楽の様式を採る者も少なくなかった。そして、ロマン派の音楽様式が 生き長らえ 引き継がれた分野が 映画音楽の世界である。ナチス・ドイツを逃れて 米国に移住したユダヤ系作曲家の多くは ウィーンで グスタフ・マーラーに師事したか その影響を受けていた。マックス・スタイナーによる華麗な映画音楽「風と共に去りぬ」は ワーグナーのライトモティーフとマーラーの管弦楽法を用いた実例に他ならない。「ハリウッドの黄金時代」の映画音楽は この伝統に従って 20世紀後半を代表する映画音楽を幾つも残した。

出典:ウィキペディア・他
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