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ティーイングエリア|ルール、マナー、戦術

Introduction

Tee Up
ティーイングエリア (teeing area) は 各ホールのプレーをスタートするために用意された 2つのティーマーカーで定められた 奥行き 2クラブレングスの仮想の目に見えない線で囲まれた長方形の区域である。盛り土をした ティーグラウンド (tee ground) 上に ティーマーカーが置かれる訳だが そこからのプレーは 1) ルール、2) マナー、3) 戦術 の3つの観点から 他のプレーとは 異なるので その違いを良く認識し 正しい判断が出来るような知識を身につける必要がある。

基本ルール

ティー・グラウンド新ルールでは 規則 6.2 ティーイングエリアからプレーをする (Playing Ball from Teeing Ground) に そのルールの詳細が記されているが まず最初に覚えるべきことは (i) 各ホール 最初のショットを この長方形の区域内に ティーアップ もしくは ボールを置いて(スタンスなど 体は この区域から出ても良いが)それを打たなければならないこと、(ii) ルール違反のティーペッグ(» 詳細)を使用してはならないこと の二点である。(i) に違反した場合は ストロークプレーでは 2打罰で 正しい区域内からの打ち直しが要求される。一方、(ii) に違反した場合は 競技失格と厳しい。

勿論、2つのティーマーカー(そのホールに近いサイドの端と端)を結ぶ仮想のラインより前から打てば ペナルティーが科されるが 後ろ過ぎて ラインから 2クラブレングス以上後ろに下がっても ルール違反になる。また、青ティーからプレーすべき競技で うっかり 白ティーから ティーショットを打った場合、そして、その逆のケースも正しい区域外から打ったことになり 同様のペナルティーが科される。なお、区域外のボールとは ティーアップしたボールが前述の仮想線の完全に外側にある場合を言い、ボールの一部でも 区域内に入っていれば(下図参照)ペナルティーの対象にならない。

ところで マッチプレーの場合は 正しい区域外から打っても ペナルティーの対象にはならないが 対戦相手は そのショットを無効とし 打ち直しを要求する権利を有すると同時に そのボールをインプレーとする権利も有すると ストロークプレーとは 大きく異なる。しかし、 当然ながら マッチプレー競技でも ティーイングエリア外からショットをしたり 間違ったティーからプレーをしないよう 十分 注意する必要がある。

なお、同伴競技者が この区域外から 打ちそうな時に その事実を伝えてペナルティーが科せられないように知らせてあげる行為は(距離やルールに関する情報の提供だから)ルール上のペナルティーが科されるアドバイスの対象とはならない。 » 競技中のアドバイス

また、ティーイングエリアで 比較的良く見る光景だが アドレス後にボールがティーから落ちてしまうことがある。そのような場合は ボールが まだ インプレーの状態にない訳だから ペナルティーなしに リティーをし 必要を感じれば 別の場所に リティーをしてプレーを続行すれば良い。ただし、空振り後に 同様のことが起きた場合は 状況が異なる。プレーヤーにボールが落ちた原因がなければ リティーをせずに そのボールをプレーしなければならないし(ただし、無罰)プレーヤーにボールが落ちた原因があれば インプレーのボールが動いたと判断され 1打罰で リティーをしてプレーをする必要が生じる。(» ボールが動いた時の処置)それを怠れば、誤所からのプレーで より重いペナルティの 2打罰が科される。(» 誤所からのプレー)ただし、OB 後に 場合によっては ペナルティーエリアやアンプレヤブルの救済措置として リティーをして 打ち直そうとしている時に 同様のことが起きた場合は ボールが まだ インプレーの状態にないという考え方が適用されるから ペナルティーはない。» インプレーの球 用語解説

一方、ボールを打つ意図で振ったクラブが ほとんど空振りとなったが、ほんの少しだけ ボールに当たって ティーからボールが落ちた場合や 前述の空振り後にボールが自然と落ちた時は そのボールをあるがままの状態で 2打目のショットをプレーすべきだが 誤って リティーをしてしまうことがある。どのようにプレーすべきか混乱するケースだろうが、もし、そのような場合は ストロークと距離 (stroke and distance) に基づく処理をしたと見なし、誤所からのプレー(その場合は 次のショットが 4打目)とせずに それが 3打目のショットになると考えれば良い訳だ。 » ストロークと距離に基づく処置

プレーの順番

次に、プレーの順番に係わる注意点である。1番ホールのティーイングエリアで最初に打つ人、即ち、最初のオナー (honor) は 競技の組み合わせ表の順番によって決められるが、組み合わせ表のない時のオナーは くじ引きや ティーを投げ ティーの指した人から(時計回り順で)打つなどの方法で決めることになる。ご存知の事と思うが 前のホールのスコアが最少だった者が 次のティーイングエリアでは オナーになり、2番目に良いスコアの者が次にプレーし 以下同様の順番によってプレーをするが、そのホールで 2人以上の者のスコアが同じだった場合の次のティーイングエリアでは 前のホールでの当事者間のプレーの順番に準じてプレーをすることになる。また、OB と思われるショット後の暫定球や打ち直しのショットは 他の全ての競技者が打ち終わった後に打つことになっている。

ストロークプレーでは 間違った順番でプレーをしても ルール上の罰はないから ある意味 プレーの順番は マナーの問題だが、マッチプレーでは 対戦相手がそのストロークを取り消して 正しい順番でプレーをし直すよう要求できるし そのショットがミスショットの時は それをインプレーにも出来るので プレーの順番が ルール上 重要な意味を持つことになる。なお、ストロークプレーにおいて、競技者の 1人を有利にするために 競技者が意図的に違った順番でプレーした場合は それに関与した競技者全員が競技失格になるというルールもある。 » プレーの順番

マナー上の注意点

ルール上の主な注意点は以上の通りだが、ここで ティーイングエリアでのマナーについて少し触れておこう。 実は ティーショットを打つ時は 通常のプレー以上に プレーファーストと同伴競技者への配慮が必要なのだが そうした配慮が出来ない(しない)人も少なからず居るようだ。しかし、それでは 一人前のゴルファーと言えないだけでなく 程度によっては マナーが悪い 人に嫌われる ゴルファーになってしまう。

ティーイングエリア周辺には 同伴競技者とそのキャディーなど 大勢の人がプレーの順番を待って立つことになるし、それぞれが 同時に 次のショットの準備をすることになるから ある意味 ザワザワする状況が生まれ易い。そうした中で、オナーから順に スムースにショットを行なうためには 特別の配慮が必要だ。まず、キャデーバッグへの道具の出し入れ、グローブのベルクロをいじる行為、競技者とキャディー 及び 競技者間の会話、練習のための素振りなどが原因となる音や声などは 特に 注意を要するものだ。

ティー・グラウンドでのマナー
オナーの人は 前のグループが ティーショットが届く圏外で すぐにプレーが出来る場合は 速やかにティーアップをして 自分のプリショットルーティーンに従って アドレスに入り ショットをすることで プレーファーストを心掛けることが望ましいマナーである。そして、その流れを邪魔しないように 他の人が配慮することも 同時に望まれる。そうした時に プリショットルーティーンの最終段階で アドレスに入るところから ショットが終わるまでは 音や声を出さないこと。さらに、同伴競技者がショットをする時に立つべきではない場所についても 正しい知識を付けて欲しい。ショットをしようとしている人の視界内で 動かないようにすることが極めて重要だが、そもそも ティーグラウンドとその周辺での立ち位置は ショットをしようとしている人から十分な距離を取って A or C のサイドに立つようにすること。B のような真後ろには 決して立たないことである。» プレーの線上に立つ行為

コースマネジメント

最後に コースマネジメント上の注意点について 簡単に触れておこう。前述のように、決められたティーイングエリア内からプレーをする必要はあるが、ティーイングエリア内であれば どこに どのようにティーアップしても良い訳だから 自分に最も有利な形でプレーをすべきである。

まずは ティーグラウンドの傾斜やライの状態に注意を払うことだ。何処にティーアップしても平らで綺麗なライからプレー出来るティーグラウンドは 案外少ないもの。従って、通常は 平らで ライの状態の一番良い場所を探して ティーアップをすべきである。ティーマーカーを 結ぶ線の近くに 良い場所がない場合などは 2 クラブレングス内で 最もコンディションの良い所を選ぶようにしよう。距離が 仮に 1-2ヤード長くなっても 次のショットには ほとんど影響がない訳だから 最も打ち易い 平らなライを探して ティーアップしよう。加えて、ティーイングエリアは 足で地面を均すような行為も ルール上 許されるから、アイアンショットで適当な場所が見つからない時などは コースを傷つけない範囲内で そうしたことを選択肢として考えても良いだろう。

同時に、ターゲットに対して どのようなボールを打ちたいのかによって ティーイングエリアの何処にティーアップをしたら良いかを考えるのが普通で、フェアウェーを広く使うために フェード、スライス系のボールで打つ場合は(右利きの場合)その右側に、また、ドロー、フック系のボールで攻める場合は エリアの左側にティーアップをするのが原則である。ただ、横風の影響を少なくするようにしたり、途中にある木々やハザードなどのプレーへの影響が少なくなるよう ティーアップの場所を選ぶことも 必要に応じて考慮すべきであろう。

ティーアップの高さは ショートアイアンが 最も低く(5ミリ以下)、クラブが長くなるに従って ティーアップを少し高くし、ロングアイアンで 5ミリから 1センチ程度といったレベルになるのが 一般的だ。また、フェアウェイウッドのティーショットでは あまり高く ティーアップすると テンプラになり易いので 低めに ティーアップする癖を付けた方が良いだろう。一方、ドライバーショットは 高めにティーアップをする傾向になっているが、通常のショットでは ティーアップの高さが 何時も一定となるのが望ましい。ただし、インテンショナル(意図的)に スライスをかけたい時には 低めのティー アップなど、打ちたいボールに対して どのような ティーアップが効果的なのかなども 普段から研究しておく価値はあるだろう。なお、10センチ(正確には 4インチ)以上の長さのティーは 前述した ルール不適合な ティーペッグになるが、どんなティーペッグがルール違反になるのか についても十分な知識を身につけて欲しい。» ルール不適合な ティーペッグ

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