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Flower Gift
Introduction
接待ゴルフと一口に言っても 状況によって そのあるべき姿は 異なる。接待する側と接待される側の関係、地位や年齢の違いなどによって 雰囲気や気の使い方に差が出るのは ある意味 当たり前である。しかし、どのような状況にあろうと 好ましい接待ゴルフの基本は 気持ちの良いゴルフを 接待する人に 楽しんでもらうことである。また、その接待が 目前の商談を纏めたいと言うタイミングで行われる場合でも 接待したのだから ビジネスで便宜を図って欲しい的な発想で接待したのでは 逆効果にもなり兼ねない。

ビジネスで最も大切な概念は「価値」と「信頼」と言っても過言ではないが、接待ゴルフの成否は まず 始めに そうした ビジネスの本質を 正しく理解すること、そして、その上で 接待ゴルフが どうあるべきか について良く考えたか 否かに 大きく左右されるものである。

接待ゴルフのあるべき姿

接待ゴルフ
都会の雑踏を離れ 緑と青空の下に 一緒にゴルフで汗をかき 食事を楽しむ。プレーの後は ひと風呂浴びて ゴルフ談義に花を咲かせる。互いの距離が グーッと近付き 親近感が増す瞬間だ。そして、そうした特別な時間と環境を 分かち合うことが ビジネスの世界での信頼感を醸成し 良好な人間関係の確立に一役買うことは間違いない。そんな関係の下で 相手のニーズや本音を聞けば 先方に対して 本当に価値あるサービスの提供も可能になるはずで、そんな 接待ゴルフ こそ あるべき姿ではないだろうか。

Shaddy
接待ゴルフの十か条
① 足手まといになるような ゴルフの腕前は 不可(100 を 切れる実力が目処)
② TPO を考慮した ゴルフ場選びの見識を持て(自分の接待ゴルフ場リスト作成)
③ ドレス フォー サクセス(趣味の悪いゴルフウェアーや粗末な道具は 避けろ)
④ 正しいマナーで ルール遵守のプレー(正しいマナーと ルールの知識は 必須)
⑤ フェアプレーの精神で プレーファーストと 真剣 プレー
⑥ ゴルフコースを相手にプレー、同伴者に対して 変なライバル意識を持つな
⑦ 楽しいラウンドの為の配慮は 必要だが お世辞や行き過ぎた気遣いは 逆効果
⑧ 言い訳や愚痴は 厳禁(ネガティブな人間性が出易い部分だから要注意)
⑨ 握りは 極力 避けろ(必要であれば 賞品システムで)
⑩ ゴルフの時に ビジネスの話を自分からはするな(必要なら ゴルフの後に)

十か条の解説

① まず、第一に大切なことは 足手まといになる レベルのゴルフでは ダメと言うことだ。それでは 相手に対する配慮が出来ないばかりか、逆に 相手に配慮されてしまい どちらも ゴルフを楽しむことが出来ないだろう。100が(出来れば常時)切れるくらいになるまでは 接待ゴルフは出来ないと考えて、練習場に足繁く通うべきだろう。そして、ある程度の技量が身に付いたら ゴルフ場で何度かラウンドをし 場数を踏んで ゴルフというスポーツの楽しみ方を学ぶ。最低限の技量と経験が身に付いたら 接待ゴルフの基礎が身に付いたことになる訳だ。もちろん、90が切れるゴルフ、さらには 80を切れるゴルフが出来れば それに越したことはないが、大切なことは 爽やかに 気持ちの良いゴルフが出来るか どうかだ。
② 接待ゴルフ、ビジネス・ゴルフで ゴルフ場を選定する際に配慮したいのは TPO である。費用は 誰が負担するのか、時間的な余裕は どうか、ゴルフ場までの交通手段は どうするのか、接待する人が どんなタイプのゴルファーか といった条件によって 好ましいゴルフ場は 異なるものだ。自分が接待して 全てを負担する場合でも 高級なコースであったり、車を手配したりすることが良いこともあれば、そうとは言えないこともあるだろう。どんな場合でも 相手が負担に感じないこと、そして、楽しいゴルフが出来るよう配慮することが基本だ。
高級接待ゴルフコース自分がメンバーのゴルフ場が接待に使え、それが その接待に適していれば良いが、そうでない場合は その時々の状況に応じて 最適と思えるゴルフ場を選ぶ必要がある。しかし、初めてのゴルフ場に 顧客を招待するのは 避けよう。極力 普段から 様々な接待ゴルフ用のゴルフ場を開拓しておきたいもの。そうした意味では 基本条件を設定して ゴルフ場を検索できる予約システムなどを利用して 色々なゴルフ場でプレーをし それぞれのコースが どんな条件の接待に好ましいかという観点からの記録を残しておくと良いだろう。(» 検索できる予約システム)また、行ったことのない有名ゴルフ場でプレーしてみたいから 接待の時に アレンジしようというのは 極力 避けるべきだ。OB が多かったり、過度に難易度の高いホールがあったりするゴルフ場は 通常は 好ましくなく、また、ただ 高級であれば良いということでもない。軽く見られている と思われるような プレーフィーが 極めて安価なゴルフ場は避けるにしても、過度にお金を使わせてしまったと思われない程度の接待が好ましいこともある。金銭感覚を 疑われるような接待は 絶対にやめよう。
ゴルフ・ウェア③ ゴルフ・ウェアーや使用する道具は 趣味の良さが感じられるものにして欲しい。ビジネスで スッキリ 好感の持てるスーツを身に付けることが望ましいように ゴルフ・ウェアーにも 同様の配慮をすべきだ。派手なデザインのウェアや 高級ブランド品は 場合によっては マイナス効果になるから 気をつけよう。勿論、ドレスコードに抵触しそうなデザインの服装は NG。また、靴や道具の掃除と手入れは お忘れなく。なお、ウェアーも 道具も オーソドックスな ブランド品(例えば、キャロウェイ、タイトリストなど)が無難であろう。 » GDO GOLF SHOP
④ ゴルフは 正しいマナーとルールの下に行われるべきものだ。接待した相手が そうしたことに厳格か どうかは 気になるところだが、マナーとルールを守れない人は ゴルフをする資格がない くらいに思っている人は 沢山居る。ただし、所謂、ウィンター・ルールである 6インチ動かしてのプレーなどは 微妙なルール上の解釈があるから その辺りを どうするかは 上手に プレーが始まる前に 話題にするのも一案。競技ゴルフ志向の人は 邪道と考えるローカル・ルール(慣習)もあろうが、ゴルフを 健康管理に最適な趣味などと捉えてやっている人も居る訳だから 接待ゴルフでは そうした点については 柔軟な対応をするのが良かろう。いずれにしても、マナーが悪く、ルールを知らない人は 不快と感じる人が多いから その点は確り勉強し 普段から注意して プレーする癖を付けておくべきであろう。 » 初心者のゴルフルール・マナー教室
スピードプレー⑤ フェアプレーの精神で プレーファーストと真剣プレーに徹することが(ゴルフに精通している人が 相手の場合は 特に)好感を持ってもらうためには 不可欠な要素である。そうした観点からも ゴルフの腕前を磨いておくことは大切。ただし、トラブルが少なくても 相手を不必要に待たせないプレーが出来ているとは 限らないもの。自分の打順になった時に(慌てる必要はないが)速やかに アドレスに入り サーっと打つことがポイント。素振りをしたい人は 1回を目処に 最大でも 2回まで くらいの気持ちで プレーをしよう。癖にすれば 苦にならないことだから 普段から 心掛けよう。また、一緒に良いスコアを出そう といった雰囲気で 励ましあったり 助け合ったりして プレーすることで 親近感が深まることもある。相手が接待の目的で 自分のプレーを放り投げて 犠牲的精神の下に ゴルフをしていると感じるのは 通常 あまり気持ちの良いものではない。そんな印象を持たれないよう 自然に 良き同伴競技者として(ただし、接待する側の立場をわきまえて)ゴルフを 一緒に楽しめるのが ベストである。 » プレーファーストについて
⑥ 負けず嫌いの人は 少なくないだろうが 接待ゴルフで 相手にライバル心を抱くようでは問題外だ。相手のスコアに対して 自分のスコアは という発想は 持たないこと。パーに対して、即ち、ゴルフコースを相手に プレーをするよう心掛けよう。プレー中は 運が良い時も 悪い時もあるが、自分の運が悪く、相手の運は良い というようなこと、そして その逆も しばしば 起こるもので、それがゴルフだ。(» 参考)そんな時に 嫉妬心を出したり、相手に対する配慮を欠く態度などが出ないよう メンタル・プレパレーションをしておきたいものだ。ゴルフコースを相手にプレーをしていれば 相手の幸運も 心から 一緒に喜べるというもの。
⑦ 相手の立場や気持ちへの配慮は 接客の基本だ。ゴルフに限ったことではないが 例えば 自分の結果が良かった時は 特に 他の人達の結果や思いに気を配りたいもの。良い結果は素直に喜べば良いが、過度に喜ぶのは(特に、同伴競技者に好ましくない結果の人が居た場合などは)控えるべきだ。他の人達の状況や気持ちを尊重できないようでは ビジネス・ゴルフとしては 落第である。一方で、お世辞や行き過ぎた気遣いは あまり気持ちの良いものではないから 控えめにすべきだろう。ナイス・ショットなどの言葉は 乱発しても 意味のないものである。相手の技量を良く観察し(その人のレベルを考慮した上で)本当に良いショットに対して 言って 始めて意味のあるものなのだ。そんなことは どうでも良い と思われる人が居るやも知れないが そうしたことが 知らぬ間に 信頼できる人か どうか と言う判断基準になるものである。
⑧ 最も出易く 気を付けたいのが プレー中や プレー後の言い訳と愚痴である。誰でも 失敗や不運なこと、そして、悪い結果などには 遭遇するものだ。そんな時は 現実を 素直に受け入れよう。腐らず 次ぎは 頑張れば良いという態度で 気持ちの良いプレーと会話を続けるよう 心掛けてみよう。ネガティブな人間性が出易い状況で 好感が持てる ポジティブな態度を 見せられることは ビジネス・ゴルフにおいては 極めて 重要なポイントだ。実は、失敗や不運なこと、また、悪い結果などは ポジティブな人間性を知ってもらえる(信頼を得る)絶好のチャンスである。決して、言い訳と愚痴で ネガティブな側面を 出さないことが肝要だ。
握り⑨ 握りは 極力避けたいもの。必要性を感じる場合は 小額なものにし 同時に ポイント制のゲームなどで 賞品を付けて 楽しむと良いだろう。賞品であれば 多少高額なものであっても良いし、経費的な処理も可能になるはず。握りは 高額になれば 法的にも モラル的にも 問題だし、接待した相手からは 勝っても 負けても 良いことはないはず。ゲームのスパイスとして 握りがないのは ワサビの利いていない握り鮨のようなもの という人は 是非 賞品システムを考えて欲しい。
⑩ 最後に、ゴルフの会話力を身に付けることである。ビジネス以外の会話をすることで 親近感が増すことは間違いないことだ。ゴルフを楽しんでいる時は ゴルフの話を中心に、そして、ビジネスの話は ビジネスの時にと けじめをつけることが肝要。(ただし、相手のゴルフ スイングに関するコメントは 厳禁)例えば、ゴルフを 始めたきっかけについて聞いてみたり、話してみたりするのも良いだろう。また、ゴルフ以外の話題としては 旅、音楽、映画、景気、最先端技術、機知に富んだジョーク などの話を ゴルフのリズムに影響のない範囲で 間が持てない時などにしても良いだろう。ビジネスの話は 必要であれば ゴルフが終わった時に 少しさせてもらうとか、何時何時 ビジネスの話をしたいので 宜しく といった位が 話の持ち出し方としては 適当なはずだ。もちろん、相手が ビジネスの話を してきた時は 相手のペースに合わせて 対応すべきだが そんな時でも 自分の都合を優先させぬよう 注意しよう。

以上、接待ゴルフの十か条は 上司や部下 また その他のビジネス関係者と ゴルフをする時にも応用できるはず。より良いコミュニケーションと 好ましい人間関係確立のために 大いに 役立てて欲しいものである。

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