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カーボンフリー|二酸化炭素を排出しない家

地球が抱えている問題:それに対して我々は 何ができるのか。そんなことを「サステナライフ」では考えています。近年 益々深刻さを増している地球の温暖化、異常気象、食糧危機などの問題に対して最も効果的と考えられるアクションが 二酸化炭素排出量の削減に直結する行動である。日本の場合、一般家庭から排出される二酸化炭素の量は 社会全体の 5% 程度であるが、電力会社の発電所が 石炭・石油・天然ガスを火力発電のために燃やして排出する二酸化炭素の割合は 原子力発電のシェアーの低下もあり 近年 40% 以上にもなっている。また、自動車から排出される二酸化炭素の量も 全体の 20% 近いレベルに達している。

日本における二酸化炭素の排出量
“CO2”
まずは グラフを見て欲しい。この出典は 中国電力のウェブサイトだが こうした状況で 二酸化炭素の排出を減らすために我々がやれることは 色々あろうが 最も効果の大きなものが 1) 光熱費削減、2) 自家用車のガソリン消費削減 ということになる。それをより積極的に進めるには 1a) 冷暖房と給湯の合理化、2a) 電気自動車、PHEV、ハイブリッドカー への移行などが現実的な選択肢になる。もちろん、太陽光発電設備の設置もその一つではある。家庭での買電量の削減や太陽光発電の売電増は 火力発電からの二酸化炭素削減に直結するはずである。

一方、二酸化炭素を排出しない、所謂、カーボンフリーの家にするには 太陽光発電設備の導入をした上で オール電化の家にする必要がある。つまり、多くの人が ガスや灯油で賄っている お風呂、キッチン、暖房なども 全て電気で賄う訳だ。電気を購入しない訳ではないので 間接的には カーボン排出の電源に依存する訳だが 買う電気以上の電気を余剰電力として売って電力会社に供給すれば ネット・カーボンフリー or ニュートラルを達成できる。そして、やり方によって その程度には 差が出るが 光熱費を大幅に削減出来る可能性が高い。加えて、そのメリットには 多機能レンジ、電気圧力鍋などの調理家電製品の便利さを享受できることもある。火を使うことがないので火災のリスクが低くなるのも魅力だし、キッチン周りを清潔に保つのも容易になる。

“オール電化”

オール電化というと IH 調理器を思い浮かべる人も多いだろうが 光熱費的により大きなインパクトがあるのは 暖房と給湯である。詳細は ヒートポンプと蓄熱のページで説明しているが 空気中から熱を集めて 少ないエネルギーで 大きな熱を生むヒートポンプの技術をベースにした暖房、給湯器機を導入することで 光熱費は 大幅に削減できる可能性が高い。寒冷地の真冬の暖房には適さないこと、また、初期費用がかかることと直火調理ができなくなるデメリットがあることなどの点を除けば 良いことづくめである。

太陽光発電を導入していても オール電化にしていない人は 少なくないだろうが そんな人は オール電化化を考えてみると良いだろう。買電価格が 売電価格を大きく上回るようになっている 昨今 如何に 必要な電気に占める自家発電の電気の割合を高めるかが 光熱費削減の観点からは 重要になる。大容量の蓄電池を付ければ 太陽光で発電した電気を 余らない限り 全て利用することができるようになるが(それを達成できるレベルの)家庭用蓄電池は 投資額が大きくなるから 投資効率が低い(100% 投資回収できる可能性は低い)のがデメリットである。従って、蓄電池なしに 電気の自己消費率アップのための工夫をすることで対応するのが 賢い選択ということになる。

そうしたことで この度 ヒートポンプの床下蓄熱式暖房と(昼間に湯を沸かせる)エコキュートを導入した カーボンフリーの家|S-house を完成させた。詳細は ヒートポンプと蓄熱|S-エコ技術のページで解説しているので そちらを参照して下さい。

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