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“ソーラーパネルs

ソーラー発電|運転実績

2023年 1月 11日から稼働し始めたソーラー発電(カナディアンソーラーのパネル:出力 380W 24枚、計測出力 9.125kW、システム出力容量 8.15kW|▶︎ 詳細)半年分のデータが取れたので 纏めてみた。12月、1月のデータが欲しいところだが 1月の半分と 2月から 7月末までのデータだけでも かなりのことが分かってきたので報告する。まずは そのデータを見て欲しい。

“記録データ”

2月から 5月の間に発電量が大幅に増加するのとは 対照的に 電力消費量が 一気に減少した。買電量の減少率は 消費の減少率以上に大きい。一方、4月以降の発電量は メーカーの推定値を上回っており(達成率)年間 11,000kWh 以上発電する可能性が高い。これらの結果を見るに、1年間のデータが出ないと分からないこともあるが、年間ベースでは 化石燃料を 一切使わずに 発電量の 6割程度の電気で生活できそうだ。

2月 〜 7月の 6ヶ月間で 発電した電気の量は 6,598kWh で、消費した電力は 3,197kWh。そして、この間にどれだけの経済的なゲイン(投資のリターンとも言える)があったかであるが、それは(売電収入 = 4,812kWh + 自己消費 = 1,786kWh によるセービング)だから、売電単価 @¥17、買電単価 @¥40 で 次のようになる。

・ 4,812kWh x ¥17 + 1,786kWh x ¥40 = ¥153,244

地球の温暖化対策に資するという観点からソーラーパネルを設置したいと考えはしたものの、当然、その設置は 経済効果を期待したからである。これまでのデータを見て 1年間の(売電収入 + 自己消費によるセービング)を考えてみると 概ね 年間に 7,000kWh を売電し、4,000kWh を自己消費する位のオペレーションになる公算が高いと考えられる。つまり、買電単価を @¥40/kWh とすると ¥119,000 + ¥160,000 = ¥279,000 だし、@¥45 だと ¥119,000 + ¥180,000 = ¥299,000 という経済価値になる。仮に、年間 28万円の価値を生み出しているとすれば 6年半で投資を回収できる計算である。投資効率は 悪くないし、何よりも 地球温暖化対策に資するものだと考えれば 満足度は 非常に高い。

いずれにしても、寒い日が多い 3月の買電量が 273kWh だったことに鑑みるに 電気代が心配なのは 12〜2月の 3ヶ月だけである。1月、2月は 日が短いし 太陽も低いので 良く晴れても 発電量は 25 〜 30kWh。また、大雪になると 2-3日間 ほとんど発電できない状況にもなったが そうした時に 買電量が大幅に増加した。また、この間の 1日の電力消費量は 30 〜 40kWhだが 発電した電気の自家消費率は 50 〜 60%と結構高い。それは 昼間に 暖房と給湯のためにヒートポンプが ほぼ絶え間なく稼働しているからである。

おひさまエコキュート(三菱電機)設定で お湯は炊き上げる。一方、床暖房用のヒートポンプは 三菱電機のエコヌクールピコ(30畳タイプ)定格消費電力 980W / 最大消費電力 1900W だが、それを 一日 12時間以上稼働させ 午前中は その能力の上限か それに近いレベルで稼働させた。従って、自家消費率を これ以上に上げ 買電量を減らすのは 困難である。昼間にヒートポンプを高出力で稼働させて その熱を蓄熱できれば良いのだが、そうするには 床下のコンクリート 100mm を 150mm にし、床暖房用のヒートポンプを今の 1.5倍程度の能力のものにし さらに 床下コンクリートの断熱材 50mm を 65mm にするなどで それなりに改善できるかも知れないが 費用対効果の観点から そうする価値があるかは 疑問である。今のシステムで 真冬(12月、1月)の電気代は 700kWh の発電で 1,050kWh 消費、そして、650kWh の買電と売電 300kWh のような オペレーションになるが、それで 月の電気代は @¥40〜45/kWh で ネット 2.0 〜 2.5万円になるが 仮に 真冬の 3ヶ月の自家電力消費を 月に 100kWh 増やせても 経済効果は (¥40 - ¥17) x 100 = ¥2,300 程度である。とは言え、床暖房用のヒートポンプは(機器の寿命にも違いが出そうなので)1サイズ大きなものにしておくべきだった。▶︎ 詳細

さて、3月になると 床暖房の稼働が 12 〜 8時間程度に減って 電気の消費量が減り、買電量が ほぼ半分になったが、4月には それがさらに減少した。4月下旬には1日 60kWh 発電する日もあり、4月、5月の発電量が 1,196kWh、1,310kWh と大幅に伸びる一方で 買電量は 166kWh、156kWh と減って、売電量は 930kWh、1,078kWh にまで増える好調さを見せた。6月は 5月以上に日が長くなるから 発電量がさらに増加すると思ったが、天候の良くない日が増え、加えて、晴れた日の発電も 気温が高い為か 60kWh/day に達する日はなく、月間の発電量は メーカーの推定値 861kWh は上回ったものの 1,051kWh に留まった。また、7月、8月は 冷房を使う日が多くなったものの 給湯の電力消費が減ったようで 電力消費は それぞれ 415kWh、475kWh と増加したものの 意外に多くはなかった。これから 秋にかけて どのくらいの発電量が確保できるか? そして、肝心な 真冬のオペレーションは? 次のレポートは 年間のデータが出揃う 来年明けに行うことにしたい。

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