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グリーンを読む時の注意点

Introduction
グリーンを読むパットが入るかどうかは 思ったようにストロークが出来るかという エクセキューションの問題もあるが ライン(スピードと曲がり)を正しく読めるかどうか つまり グリーンを読む能力に因るところも大きい。グリーンの多くは 奥の方が高く 受けていて 平面的だが 単純なアンジュレーションのものばかりではない。正確に ラインを読むには 様々な知識と経験が要求される。

傾斜が良く分からない時

グリーンを読んでから パットをするという一連の動作の中で まず すべきことは 自分のボールの転がるスピードと曲がり、即ち、パッティングラインのイメージを作る作業である。自分のラインは 直感的に 右に曲がるとか 下っているなどというように感じ取ることが出来るはずだが グリーンの上では 目の錯覚が良く起きるから ボール側からカップを見ての感覚と カップ側からボールを見た時の感覚の両方を比べて判断するのが鉄則だ。ただし、そうすることによって 逆に 傾斜が良く分からなくなることもある。そうした場合は 横からも観察すべきで 横からパットした時に フックラインになるか スライスラインになるかといったような感覚も参考にしてみると良い。さらに、傾斜の読みを視覚に頼らずに 足裏のフィーリングを利用して行うことも出来る。そうした方法を採用しているツアープロも居るくらいだから 目をつぶって 傾斜を読み取る訓練を普段からしておくのも一案である。» 参考

また、自分のパットのラインが どの位曲がるのかを判断しかねることは 良くあることである。そんな時は ホールに対して ボールが真っ直ぐに転がりそうなライン 所謂 フォールライン (fall line) が何処にあるかを まずは 探してみる。そして、そのラインと自分のボールの位置関係と傾斜の程度をチェックすることで より正確に曲がる方向やその度合いをイメージすることが出来る。例えば、受けているグリーン奥からの下りのスライスラインでは(右図参照)フォールラインが S1 であれば 曲がりは 少なく グリーンは 速いが、S2 であれば 曲がりは 比較的 大きいが 下りの度合いは 少ない(然程 早くない)といった具合に 判断することが出来る。S - C - B の角度が 90° であれば ラインは 大きく曲がるが 上ってから下るラインで トータルとしては フラットなグリーンと同じスピードで打てば良いパットになる。

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目の錯覚の原因

加えて、より正確なパットのイメージ(ラインとスピード)を作る為には 自分のボールとカップの間の部分的な傾斜に係わる情報だけでなく グリーン全体の傾斜の度合いも考慮に入れるよう配慮すべきである。特に、グリーンの大きさや周りの景色が 知らぬ間に目の錯覚を起こさせるということもあるから要注意。個人差もあるだろうが 一般的には グリーンの奥から手前の高低差の絶対値が大きければ 実際の傾斜以上に 傾斜が大きいと感じるもので 大きなグリーンでは 実際の傾斜以上に 傾斜が大きく見えるし 逆に 小さなグリーンでは 思った以上に 急な傾斜だったといった目の錯覚が起きる。また、グリーン周りが全体に傾斜している場合なども 目の錯覚の原因になる。グリーンが受けているにも係わらず そうは見えないと言ったようなことは 良くあることだ。

ラウンド前の情報収集

ラウンド前には 練習グリーンで 殆どの人が平らなグリーンのスピードをチェックするだろうが その時には 具体的な距離 例えば 5m - 10m - 15m のフラットなパットを どの位の強さで打てば良いのかを確認しておくこと。そして、その後に 下り 上りのグリーンのスピードをチェックするという順序で スピードのチェックをする。また、基本的に パットのラインは グリーンの傾斜と速さによってほぼ決定するが 芝目のあるグリーンでは その影響も受けるから そうしたことを プレーを始める前に コースを熟知した従業員に確認してみるのも一案だ。グリーンの芝目が殆どないコースもあるが 芝目が強いグリーンのコースでは ある方向(例えば、近くの高い山)からの芝目が どのグリーンでも共通して見られる と言うようなことが良くあるので そんなことを確認しておくと良いだろう。 » 芝目のお話し

ラウンド中の情報収集

グリーンのスピードは 傾斜が同じであれば どのグリーンも同じと思っている人も居るだろうが、グリーンのコンディションを全て同じに整えることは簡単なことではないし、コースによっては 芝の種類が異なるグリーンが混在していることさえある。つまり、グリーンのスピードは 一つ一つ微妙に違うのが当たり前である。そんな状況の中で プレーをする訳だから 正しいスピード感でパットが出来るようにするためには 機会あるごとに ラウンド中の他のプレーヤーのパットを良く観察して それぞれのパットが打たれた瞬間に ボールがどこまで転がるかを予測するようにしてみると良い。自分より先に 同伴競技者がパットをする場合は 自分と全く異なったラインのパットでも 良く観察することで そのグリーンのコンディションは 勿論のこと 目の錯覚によるミスジャッジメントなども減らすことが出来る。つまり、先に打ったプレーヤーのボールが自分の想像していたラインやスピードと異なった転がりをした場合は 自分のグリーンのスピード感、傾斜の度合いに対する認識、芝目の影響の予測などの何れかが間違っている可能性があると言うことになる。

最後に

下の動画は リオ五輪 金メダリストのジャスティン・ローズ (Justin Rose) が グリーンを読む時の注意点について解説したものである。彼は 目で見るだけでなく グリーンを歩くことによって グリーンの傾斜を足と体で感じ取ると言っている。また、真っすぐに転がるはずの傾斜でも 芝目 (grain) によっては 曲がることがあるとも 説明している。因みに、彼が最初に打ったパットは (into the grain) 逆目のパットだったので ショートしている。このように 実際のパットでは 傾斜と芝目の両方がパットに影響を及ぼすと言うことだ。併せて、参考にして欲しい。

最後に、予想されるグリーンのラインとスピードに合わせてストロークをするためのテクニックとして ただ ボールが転がるラインとスピードのイメージだけに頼るのではなく 平らなグリーンに換算してターゲットを設定してから パットをするという方法について 簡単に説明しておこう。それは 下りのフックラインであれば カップの右手前にターゲットを設定し、また、上りのスライスラインであれば カップの左奥にターゲットを設定するといった具合に あたかも完全に平らなグリーンで 仮想のホールにボールを転がすように打つ方法である。極めて 有効なコントロール法なので 予想されるパッティングラインとスピードに頼るだけではなく そうした方法を利用することも研究して欲しい。» 詳細

いずれにしても、グリーンを正しく読むには 自分の置かれている状況に細心の注意を払う必要があるが そうしたことが 常に 間違いなく出来るような自分のパッティングに係わるルーティーンを確立することも心掛けて欲しい。

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