フェアウェイウッドと ユーティリティ
♦ 最近の傾向
前述のように アイアンの 6本 / 5本セットが主流になったので キャディーバッグにパターとサンドウェッジ、PW から 5I or 6I までのアイアン、そして、ドライバーを入れると その合計は 9本 or 8本になる。従って、14本のセットを考える場合は フェアウェイウッド(以下、FW)もしくは ユーティリティ(以下、UT)を 最大 5本 or 6本まで入れてプレーすることが出来る。勿論、アプローチウェッジを 1 〜 2本 入れる人は 多いが それでも FW や UT は 合計 4本以上 バッグに入れることが出来、最近の傾向は FW と UT を上手く組み合わせて入れたセットにすると言うものである。 そこで、ここでは FW や UT の違いを簡単にレビューした後に、その 4本 or 5本のクラブを どのような考え方で選べば 最も理に適ったセットになるかということについて考察して見る。
♦ フェアウェイウッド
番手 | シャフト | ロフト |
3W | 43.0" | 15.0° |
4W | 42.5" | 16.5° |
5W | 42.0" | 18.0° |
7W | 41.5" | 20.0° |
9W | 41.0" | 23.0° |
11W | 40.5" | 26.0° |
♦ ユーティリティ
一方、UT は ハイブリッドと呼ばれることもあるが FW とアイアンの中間的な特徴を持つクラブであり デザイン的には FW に近い 右 (A) のようなものが主流だ。しかし、(B) のようなアイアンに近いものもあって、その呼び名、デザイン、スペックのメーカー間、モデル間の違いが大きい。しかし、そうした差こそあれ、そのヘッドの大きさや重心深度、シャフトの長さなどは 右表のように アイアンに近いスペックになっているのが 一般的だ。その呼び名は 同じようなスペックのクラブであるのに 3H、4i、7U などと様々だが、殆どの商品がアイアンのロフトと番手をベースに数字を付けたものである。(稀に、FW のロフトと番手をベースに数字をつけたものもある。)
いずれにしても、UT は アイアンに近い感覚で振ることが出来る一方、ボールが上がり易く、多少 ダフったり、芯を外しても 飛距離のロスが少ないクラブで 安心感を持って使えるというメリットがある。また、FW ほどではないにせよ 同じロフトのアイアンより高い弾道になるのも特徴で、加えて、ラフからのショットが打ち易いというメリットも見逃せない。 » 詳細
♦ 最適な 14本のセッティング
以上が FW と UT の特徴と違いであるが、4本 or 5本のクラブのセッティングは (1) 全てを FW にする (2) FW は 1 - 2本とし、残りを UT にする の何れかのスタイルがオススメである。FW が好きな人は (1) のセッティングで、比較的 距離の短いショットは アイアン、そして、ある程度の距離以上のショットは FW という二通りの大きな選択になるから マネジメントも シンプルにすっきり行うことが出来るというメリットがある。
番手 | シャフト | ロフト |
1W | 45.0" | 10.5° |
3W | 43.0" | 15.0° |
5W | 42.0" | 19.0° |
3U | 40.5" | 19.0° |
7W | 41.5" | 20.0° |
4U | 40.0" | 22.0° |
9W | 41.0" | 23.0° |
5U | 39.5" | 25.0° |
11W | 40.5" | 26.0° |
6U | 39.0" | 28.0° |
5I | 38.0" | 27.0° |
なお、アイアンは 5I を あまり上手く打てない という人も少なくないだろうが、そうした場合は アイアンを 6I までにし、5U or 6U または 11W などを 5I 相当として使うセットにすれば良いと言うことだが、最近のアイアンセットのロフトは 5I が 25°/26°とストロングロフトのものも少なくない。そうしたアイアンセットの場合は 6I が上の表の 5I に近いスペックになっている訳だから そうしたセットだと 6U ではなく 5U を考えるべきだろう。
いずれにしても、FW が好きな人を別にすれば、6本のアイアンセットの場合であれば 4U、5U を入れて、5W にするか 3U にするかを選択するのが 最もオーソドックスな考え方になる。5本のアイアンセットなら 更に 6U を追加するという考え方をするのが 普通だろう。ただし、前述もしたように、UT の名称とスペックは メーカーによって その差が大きいし アイアンのロフトもモデル感の差が大きいから まずは アイアンのロフトをよくチェックし その上で ユーティリティーのロフトを決めるようにして欲しい。ロフトの立っているアイアンは そうした意味から 頭を整理し難くなるのが難点である。アイアンによっては 6I と 5U のロフトがほぼ同じ と言うことも起こり得るのが 昨今の傾向である。» 参考