距離計測器の使用|ルール解説

Introduction

ニコン

距離計測器が手頃な価格の製品が多くなったことで この 10年位の間に急速に普及した。2006年に そのルールが一部変更され 距離計測器 (Distance Measuring Device - DMD) の使用が ローカルルールで認められる時に限り 許されることになり、R&A と USGA は 2014年から 全英アマや 全米アマを含む 殆どのアマチュア競技で 距離測定器 の使用を認めるようになっていた。そして、2019年のルール改定で 高低差の情報を除く 距離情報を得る目的で その使用が許されるようになった。

新ルールの規定

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新ルールでは 規則 4.3「用具の使用」で プレーヤーがラウンド中に使用する可能性のあるすべての種類の用具について規定しており ルールブックには 次のような記述がある。「プレーヤーはラウンド中に自分のプレーを援助する用具を使用することができる。ただし、次のことによって潜在的な利益を生み出してはならない: ゲームの挑戦に不可欠である技術や判断の必要性を人工的に無くしたり、軽減する用具 (クラブと球 以外) を使用すること。(中略)この規則に基づいて プレーヤーのラウンド中に認められる、そして認められない用具の使用の一般的な例。(1) 距離や方向の情報:• 認められる = 距離や方向に関する情報を得ること (例えば、距離計測機器やコンパス) • 認められない = 高低差を計測すること。または、距離や方向の情報を解明すること (例えば、プレーヤーの球の位置に基づき、推奨されるプレーの線やクラブの選択に関する情報を得るために機器を使用すること)。(2) 風や他の気象条件に関する情報:• 認められる = 天気予報から入手可能なあらゆる種類の気象情報 (風速を含む) を得ること。または、コースの気温、湿度を計測すること。• 認められない = コースの風速を計測すること。または、風に関する他の情報を得るために人工物を使用すること(例えば、風向きを評価するために粉を使用すること)。」

このように 新ルールの規則 4.3「用具の使用」には DMD や携帯電話の使用に係わる規定が明記されている訳だが、DMD に限っては コースの高低差の情報を得るための機器の使用と 一部のコースマネジメントに係わる(プレーの線やクラブ選択に係わる)直接的なアドバイスに該当する情報の入手を禁止している。

なお、参考までに説明すると 旧ルールでは 規則 14-3「人工の機器と異常な携帯品、携帯品の異常な使用」で プレーヤーの援助となる可能性のある携帯品や機器 (電子機器を含む) の使用に関する規定を定めていた。そこでは 規則で定めている場合を除き プレーヤーは 正規のラウンド中に 距離やプレーに影響する可能性のある状況を計測 あるいは 測定する目的のものを使用してはならない と定めていた。つまり、競技での距離計測器の使用を 原則 禁止していた。それが 2006年のルール改定で その使用をローカルルールで認めている時に限り 許すと変更になった。そして、携帯品や機器の適合性についての詳細な仕様と解釈が ルールブックの付属規則 Ⅳ に記載されていた。

ルール改定に関わる経緯

レーザー距離測定器2006年のルール変更以降、プライベートな競技は 別にしても 公式競技で 距離計測器 の使用が認められるケースは 殆どない状況が暫く続き ルール変更のインパクトは 極めて 限定的なものだったが、R&A と USGA は 2014年から 全英アマや 全米アマを含む 全てのアマチュア競技で この DMD の使用を認める決定をし 当該 ローカルルールの普及に乗り出していた。そして、両協会は DMD の製造メーカーには ルール違反になる DMD に係わる注意喚起をするなどしつつ 旧ルールの規則 14-3 の DMD に関する新解釈を 2015 年末に発表した。これにより プレー時間がかなり短縮されることも期待されていたが 日本では 公式競技での DMD の使用許可は 2019年の新ルールになるまでは 広まらなかった。

プレー時間短縮への影響

ところで、R&A も USGA も プレーファーストの推進に 積極的になっているが、アメリカの National University Golf Academy という団体が「プレーのペース (Pace of Play) への距離計 (Rangefinder) の影響」という調査結果を発表している。それによれば、始めてプレーするコースで ハンデ 6 ~ 13 の人は レーザー計測器があれば 4時間 15分で ラウンドできるのに対し それがなければ それより ほぼ 30分多く時間を要するそうだ。一方、ハンデ 14 ~ 18 の人は 計測器があると 4時間 16分でラウンドするのに対し なしでは 17分長く プレー時間を要したと言うデータもある。つまり、DMD がなければ(特に、中・上級者の多くは )距離のチェックに かなりの時間をかけるという事実が確認されている。

距離測定器の利用法

前述のように 当該ルールで許されるのは 距離測定のみを行える機器で それ以外の情報、例えば、高低差や傾斜、風速や温度を測定できるもの、また、使用すべきクラブを明示するタイプの機器などの使用は 基本的に 許されていない。但し、スマホの GPS 機能に関しては ルール違反になる可能性のあるアプリが ダウンロードされていても その機能を使用しなければ 違反でないという裁定を R&A は 記載している。

当該ルールに違反しなければ、レーザータイプも GPS タイプでも ルール上の差はない訳だが、ピンまでの正確な距離計測では レーザーが勝るのは 言うまでもない。しかし、グリーンのフロント / バックエッジまでの距離などは GPS の多くのモデルで レーザータイプより簡単にできるという そのメリットがあるのも事実である。ただし、ピンシートの情報があれば、ピンまでの距離が正確に分かれば グリーンのフロント / バックエッジまでの距離は 計算できる。もちろん、ルールに違反しないタイプのものに限っては 両方を使用しても良いことになる。例えば、二つのモデルのピンまでの距離を比較して グリーンのフロント / バックエッジまでの距離を計算するという使い方もできるだろう。

DMD を使えることは 距離確認という点では 絶対に有利な訳だから 競技に出場する時は 携帯すると有利なことは言うまでもない。特に、ヤーデージの表示が 大雑把なゴルフ場で セルフのプレーをする場合は その差が大きいはずだ。ドッグレッグのホールで 片側にしかヤーデージ杭がなければ 正確な距離は 分かりようもないから、そうしたホールでの利用価値は 大きい。また、池や バンカーまでの距離が 正確に計測できれば コースマネジメントに違いが出ることは 言うまでもない。

購入時の注意点

前述のように、競技で使用するのであれば ルール違反にならないレーザータイプの DMD が オススメだが それには 高性能な手振れ補正機能の付いた 5万円以上もするものから 1万円前後で買えるベーシックな機能だけが付いたものまであるので 自分のニーズをよく考えて どんな製品がそのニーズを満たしてくれるのかを判断して欲しい。一方、近年 多くのアマチュアゴルファーが使用するようになっている GPS タイプのものにも色々な製品がある。何れにしても、ルール違反を犯す可能性のある商品があるので注意して欲しい。(» 詳細)以下は そんな DMD の選び方を説明した YouTube 動画である。参考にして下さい。

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