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暫定球 - プロビジョナル・ボール(ルール解説)

このページのコンテンツ
• はじめに
• 暫定球を打つ理由、権利と義務
• 暫定球の宣言
• 暫定球がインプレーになる時
• 最初のボールが見つかった時<
• 最初のボールを探す義務
• 間違い易い 注意点
• 新・ゴルフルール (2019年 ~ )

はじめに


ボールが ウォーター ハザード外で紛失したり OB かも知れないと思った場合は 規則 27-2 に基づいて 暫定球 (Provisional Ball) の宣言をした上で もう一つのボールを打つことが出来る。その後、最初のボールが インプレーの状態で見つかれば あたかも 暫定球は打たなかったように 無罰で 最初のボールを プレーすれば良いし、見つからなければ 暫定球を インプレーのボールとし プレーを続行出来るという ルールである。

暫定球を打つ理由、権利と義務


アンプレヤブルなボールOBやロストの可能性がある時に 暫定球を打っておけば 最初のボールが見つからなくとも 元の場所に戻って プレーし直す必要がなくなるから 大幅な時間と労力の節約が出来、スピード・プレーに資するものである。従って、ルールでは プレーヤーが そうした状況下でその必要性を感じた時に限り、暫定球を打つ権利を与えている。ただし、その義務がある訳ではない。

ボールを打つ所から見えないウォーター・ハザードの方にボールが飛んで行って そのボールが ハザードに入ったかどうかを確認できない場合は ハザードに入ったという合理的な証拠がない限り ロスト・ボール扱いとなる訳だから、そうした時も(義務ではないが)暫定球を宣言して プレーすることが推奨されるケースである。

NEW なお、初めのボールを 一度捜しに行ったら その後に 暫定球は打てないという規定が設けられているが、その一部が 2014年のルール変更で改訂された。プレー中のホールの状況が良く分からない時などに 少し進んでみたら 予想していた以上に最初のボールの OB やロストの可能性が高くなった場合などに、戻って、暫定球は打てなかったが、変更後は 一定の条件下で(最初のボールを打った地点から 50ヤード程度未満)それが出来るようなった。この変更以前は 少し前進してしまえば OB やロストの可能性が相当高いと思っても まずは ボールを捜して それが見つからないことを確認してから 打ち直しに戻った訳だから スピード・プレーに資する改善である。


暫定球の宣言


暫定球を打つ時は そのボールを打つ前に 暫定球であることを宣言しなければならない。この時に、識別マーク の情報を マッチ・プレーでは 相手に、また、ストローク・プレーでは マーカーか 同伴競技者に伝えよう。宣言を怠れば、そのボールは暫定球ではなく、ストロークと距離の罰のもとに 打ったことになり、初めのボールが インプレーの状態で見つかっても ロストボールになるし、識別情報を伝えていなければ、最初のボールと暫定球と思われるボールが近くに 2つあり、どちらが 暫定球か識別出来ない場合は、自分に不利な裁定がなされる可能性があるから要注意だ。

なお、暫定球を打った結果、再度、ロストや OBの可能性のあるボールを打ってしまった時は 新たに 暫定球の宣言をして、2つ目の暫定球をプレーすることが出来る。そして、その場合、最初の暫定球と 2つ目の暫定球の関係は 初めのボールに対する 最初の暫定球の扱いと同じになる。必要があれば、同様のプロセスで、3つ目、4つ目の暫定球を打つことも出来る。

暫定球がインプレーになる時


通常、最初のボールを探し(最大 5分間までで)それが見つからなければ、暫定球をプレーすることになり、それを打った時点で 暫定球が インプレーのボールになる。ただ、暫定球を打ったプレーヤーは 初めのボールがあると思われる場所に到達するまで 暫定球を何度でもプレー出来る。つまり、暫定球を チョロった場合などは(暫定球・宣言なしに)そのボールを打ってから 最初のボールを捜せば良いことになる。ただし、初めのボールがあると思われる場所、または、その場所よりもホールに近い地点から プレーヤーが 暫定球を打った時は 初めのボールは紛失球となり、暫定球が ストロークと距離の罰のもとに (規則 27 - 1) インプレーのボールとなる。


最初のボールが見つかった時<


暫定球は打ったが、最初のボールが紛失していなかったり OB でなかった場合、プレーヤーは暫定球を放棄して初めのボールでプレーを続けなければならないと ルールでは定めている。ボールが インプレーの状態で見つかったにも拘らず 暫定球をプレーした時は 誤球をしたことになり、規則 15 - 3 に従って 2打罰が科される。さらに、その過ちを訂正して 最初のボールをプレーせずに プレーを続けた場合は それがルール違反であることに気付いていたか 否かに係わらず 次のホールでティー・ショットを打った時点で その選手は失格となる。最終ホールの場合は 間違いを正す意図を 示さないまま 最終グリーンを去った時点で失格となる。

最初のボールを探す義務


一方、暫定球を宣言しても 最初のボールを捜さずに すぐに暫定球の所へ行って、そのボールをプレーすることも出来る。それを宣言したプレーヤーに 最初のボールを捜しに行く義務はないと言うことだ。通常は 最初のボールが見つかれば それをプレーした方が有利な訳だが、1打目が行ったと思われる所が酷いライで、仮にボールが見つかっても、そのボールを続行してプレーすれば不利になる可能性が高い と判断した場合は 故意に 最初のボールを捜しに行かないという選択肢もある。ただし、暫定球で 次のショットをする前に 自分のキャディーや同伴競技者が 最初のボールを見つけてしまえば、そのプレーヤーの意図に関係なく、最初のボールをプレーしなければならなくなるので、その点は間違いのないよう。

例えば、パー 3 のホールで 1打目がロストになる可能性のある茂みに入った時に 暫定球を打ったら ピンに絡む素晴らしいショットになった場合などは、茂みの中のボールを捜しに行かない方が 有利だという判断が十中八九正しいだろうが、口頭で暫定球をインプレーのボールに宣言すると言った行為のみで暫定球がインプレーになる訳ではない。最初のボールが見つかっていない状況で、暫定球の 2打目を打つまでは、最初のボールをプレーしなければならない可能性は残る訳だ。

従って、マッチ・プレーでは 対戦相手が そのボールを探しに行き、自分は早くホールアウトしたいというような状況になることがある。つまり、対戦相手が アウェイで 同時に プレーをせずに自分のボールを探すというような状況だが、そうした場合は 自分のプレーをしてしまうことである。対戦相手は そうした自分のプレーに対して 再プレーを要求する権利を有することになるが、自分が暫定球の 2打目を打った時点で 最初のボールは放棄されたことになり、その後に対戦相手が自分のボールを見つけても そのボールをプレーする必要はなくなる。なお、暫定球が ホールインワンであった場合は、ボールを穴から拾い上げた時点で、暫定球がインプレーのボールになると裁定集には記されている。


間違い易い 注意点


最初に打ったボールが見つかったと思って 暫定球を拾い上げてしまった後に、見つかったボールが自分のボールでないことが判明した場合は、ボールを動かしてしまったことによるペナルティが科せられるので、ボールが自分のものであることを良く確認してから 暫定球を拾い上げるのが鉄則だ。もし、間違って ボールを拾い上げてしまった場合は 暫定球があったと思われる所に そのボールを リプレースして、1打罰で プレーを続けることになる。

なお、宣言した暫定球は 次に ロストしたと思われる場所よりホールに近いところにある そのボールを打った時点でインプレーになるが、修理地やウォーター・ハザードに入った暫定球を拾い上げてドロップしたことによってインプレーの状態になる訳ではない。従って、ボールを拾い上げて ドロップした後に最初のボールが後方で見つかった場合は ボールを捜し始めてから 5分以内であれば、最初のボールを 無罰でプレーすることが出来る。

最後になるが、公式競技では許されないことだが、会社のコンペなど初心者が多く参加するイベントでは(スピード・プレーへの配慮という観点から)ローカル・ルールで 前進 2打罰で暫定球を打たずにプレーしなければならない場合もあり、そうした場合は 暫定球が許されないこともあるので 併せて そうしたことも覚えておこう。

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