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暫定球|ゴルフルール解説

Introduction
打った球が紛失したり OB かも知れないと思った時は 暫定球 (Provisional Ball) の宣言をした上で もう一つの球を打つのが 常套手段である。そうすれば 最初の球がインプレーの状態で見つかれば その球をプレーすれば良いし 見つからなければ 暫定球をプレーすれば良いからだ。いわば 時短の処置である。以下は そんな暫定球に係わるルールを簡単に解説した動画である。また、詳細は その下のテキストで。

暫定球を打つ理由、権利と義務

OBやロストの可能性がある時に 暫定球を打っておけば 最初の球が見つからなくとも 元の場所に戻って プレーし直す必要がなくなるから 大幅な時間と労力の節約が出来る。従って、ルールでは プレーヤーが そうした状況下で その必要性を感じた時に限り 暫定球を打つ権利を与えている。ただし、その義務がある訳ではない。球を打つ所から見えない池の方に球が飛んで行って その球が池に入ったかどうかを確認できない場合は ペナルティエリアに入ったという合理的な証拠がない限り ロストボール扱いとなる訳だから そうした時も 義務ではないが 暫定球を宣言して プレーすることが推奨されるケースである。

なお、初めの球を 一度捜しに行ったら その後に 暫定球は打てないという規定が設けられているが その一部が 2014年のルール変更で改訂され プレー中のホールの状況が良く分からない時などに 少し進んでみたら 予想していた以上に最初のボールの OB やロストの可能性が高くなった場合などに 戻って 暫定球は打てなかったが、変更後は 一定の条件下 具体的に 最初の球を打った地点から 50ヤード程度未満で それが出来るようなった。この変更以前は 少し前進してしまえば OB やロストの可能性が相当高いと思っても まずは 球を捜して それが見つからないことを確認してから 打ち直しに戻った訳だから プレーファーストに資するものだ。

暫定球の宣言

暫定球を打つ時は その球を打つ前に 暫定球であることを宣言しなければならない。宣言を怠れば そのボールは 暫定球ではなく ストロークと距離の罰のもとに打った球になり、初めの球がインプレーの状態で見つかっても それを使うことはできない。加えて、この時に 識別マークの情報をマッチプレーでは 相手に、また、ストロークプレーでは マーカーか同伴競技者に伝えよう。識別情報を伝えていなければ 最初の球と暫定球と思われる球が近くに2つあって どちらが 暫定球か識別出来ない場合は 自分に不利な裁定がなされる可能性があるからだ。

なお、暫定球を打った結果、再度、ロストや OBの可能性のある球を打ってしまった時は 新たに暫定球の宣言をして 2つ目の暫定球をプレーすることが出来る。そして、その場合、最初の暫定球と 2つ目の暫定球の関係は 初めのボールに対する 最初の暫定球の扱いと同じになる。必要があれば、同様のプロセスで 3つ目、4つ目の暫定球を打つことも出来る。

暫定球がインプレーになる時


通常、最初の球を探し始めてから 3分間までで それが見つからなければ 暫定球がインプレーの球になる。一方、暫定球を打ったプレーヤーは 最初に打った球があると思われる場所に到達するまで 暫定球を何度でもプレー出来る。つまり、暫定球を打ったが チョロやテンプラで 図の (A) と最初に打った球のような位置関係の時は(特に 宣言することなしに)その球を打ってから 最初の球を捜せば良いことになる。ただし、図の (B) のような所、即ち、最初に打った球よりもホールに近い地点から プレーヤーが暫定球を打った時は 最初の球は 紛失球となり 暫定球がストロークと距離の罰の下にインプレーの球になる。

最初の球の位置付け

暫定球は 打ったが 最初の球が紛失していなかったり OB でなかった場合、プレーヤーは 暫定球を放棄して初めの球でプレーを続けなければならない。球がインプレーの状態で見つかったにも拘らず 暫定球をプレーした時は 誤球をしたことになり 2打罰が科される。さらに、その過ちを訂正して 最初の球をプレーせずに プレーを続けた場合は それがルール違反であることに気付いていたか 否かに係わらず 次のホールでティーショットを打った時点で その選手は失格となる。最終ホールの場合は 間違いを正す意図を示さないまま 最終グリーンを去った時点で失格となる。

一方、暫定球を宣言しても 最初の球を捜さずに すぐに暫定球の所へ行って その球をプレーすることも出来る。それを宣言したプレーヤーに最初の球を捜しに行く義務はない。通常は 最初の球が見つかれば それをプレーした方が有利な訳だが 1打目が行ったと思われる所が酷いライで 仮に球が見つかっても その球を続行してプレーすれば不利になる可能性が高いと判断した場合は 故意に 最初の球を捜しに行かないという選択肢もある。ただし、暫定球で 次のショットをする前に 自分のキャディーや同伴競技者が 最初の球を見つけてしまえば、そのプレーヤーの意図に関係なく、最初の球をプレーしなければならなくなるので その点は間違いのないよう。

例えば、パー 3 のホールで 1打目がロストになる可能性のある茂みに入った時に 暫定球を打ったら ピンに絡む素晴らしいショットになった場合などは 茂みの中の球を捜しに行かない方が 有利だという判断が 十中八九正しいだろうが 口頭で暫定球をインプレーのボールに宣言すると言った行為のみで暫定球がインプレーになる訳ではない。最初の球が見つかっていない状況で 暫定球の 2打目を打つまでは 最初の球をプレーしなければならない可能性は残る。従って、マッチプレーでは 対戦相手が その球を探しに行き 自分は 早くホールアウトしたいというような状況になることがある。つまり、対戦相手が アウェイで 同時に プレーをせずに自分の球を探すというような状況だが そうした場合は 自分のプレーをしてしまうことである。対戦相手は そうした自分のプレーに対して 再プレーを要求する権利を有することになるが 自分が暫定球の 2打目を打った時点で 最初のボールは放棄されたことになり、その後に対戦相手が自分の球を見つけても その球をプレーする必要はなくなる。なお、暫定球が ホールインワンであった場合は 球を穴から拾い上げた時点で 暫定球がインプレーの球になる。

間違い易い注意点

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最初に打った球が見つかったと思って 暫定球を拾い上げてしまった後に 見つかった球が自分のボールでないことが判明した場合は 球を動かしてしまったことによるペナルティが科せられるので 球が自分のものであることを良く確認してから 暫定球を拾い上げるのが鉄則だ。もし、間違って 球を拾い上げてしまった場合は 暫定球があったと思われる所に その球をリプレースして 1打罰で プレーを続けることになる。なお、宣言した暫定球は 次に ロストしたと思われる場所よりホールに近い所にある その球を打った時点でインプレーになるが、修理地やペナルティーエリアに入った暫定球を拾い上げてドロップしたことによってインプレーの状態になる訳ではない。従って、球を拾い上げて ドロップした後に最初の球が後方で見つかった場合は 球を捜し始めてから 3分以内であれば、最初の球を無罰でプレーすることが出来る。

最後になるが、公式競技では 許されないことだが 会社のコンペなど初心者が多く参加するイベントでは(プレー時間への配慮という観点から)ローカルルールで 前進 2打罰で暫定球を打たずにプレーしなければならない場合もあり そうした場合は 暫定球が許されないこともあるので 併せて そうしたことも覚えておこう。

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