ゴルフ豆辞典
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ニューヨークは 世界で最も豊かな国と言えるアメリカ最大の都市であり、ビジネス、文化、ファッション、エンターテインメントなど 様々な分野で その最先端、最高級のものが集まっている所だ。市の人口は 840万人だが、NY、NJ、CT 3州にまたがる首都圏、所謂、メトロポリタンエリアの人口は 近年 二千万人を突破したという巨大経済圏である。そのニューヨークでは 残念ながら 新型コロナ感染症のパンデミックで 市内だけでも (2020/9/16 Wikipedia) 24.3万人が感染し、23,762人もの人が亡くなっている。そうした中、4月に ゴルフ場が一時封鎖された時期もあったが 現在は プレーが許されており、9月 17 〜 20日には 延期されていた 全米オープンが
Winged Foot Golf Club で開催されている。何れにせよ、ニューヨークに最高級が集まっているという意味では ゴルフも例外ではない。リストのように 世界トップレベルのゴルフコースが その近郊には 多数ある。最高級と言われるコースの殆どは 一握りのお金持ちや名士だけがメンバーになれるプライベートクラブのものだが 中には
べスページ州立公園 (Bethpage State Park) のブラック・コースのような本当のパブリックコースもある。
New York 近郊のトップ・ゴルフコース
• PINE VALLEY G.C.
• SHINNECOCK HILLS G.C.
• MERION G.C. (East/West)
• FISHERS ISLAND CLUB
• NATIONAL GOLF LINKS OF AMERICA
• WINGED FOOT G.C. (West/East)
• SEBONACK GOLF CLUB
• FRIAR'S HEAD GOLF CLUB
• GARDEN CITY G.C.
• BETHPAGE STATE PARK (Black)
• BALTUSROL G.C. (Lower/Upper)
• QUAKER RIDGE G.C.
• MAIDSTONE CLUB
• SOMERSET HILLS C.C.
• STANWICH C.C.
• HUDSON NATIONAL G.C.
• LIBERTY NATIONAL G.C.
• SLEEPY HOLLOW C.C.
• PIPING ROCK CLUB
• THE CREEK
• ATLANTIC G.C.
• SILO RIDGE FIELD CLUB
• WESTCHESTER C.C. (West)
• SEBONACK G.C.
マンハッタンからは 車で 2時間ほど南下し、ニュージャージー州の南端まで行った所になるが、世界ナンバーワンに 常にランクされてきた パイン・バレー・ゴルフクラブ (PINE VALLEY G.C.) がある。このコースは 世界一バンカーの多いコースとしても知られているが 本当にバンカーだらけで ティーからフェアウェイ、フェアウェイからグリーンという移動では バンカーの中を歩いて行くことが 実に多くなるコースだ。世界一大きなバンカー (Hells Half-acre) や 入ったら脱出不可能と言われるバンカー (Devil's Asshole) などでも知られるコースである。
詳細
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そして、そのちょっと南のペンシルバニア州との州境を越えた所には 名門のメリオン・ゴルフクラブ (MERION G.C.) がある。2013年には 久々に 全米オープンを その East Course で ホストし、その様子が世界中のゴルファーにテレビの映像で紹介されたが、それ以前に ここで 全米オープンが 開かれたのは1981年で、このコースの存在を良く知らないゴルファーも数多くいたようだ。なお、このコースでは 1934年、1950年、1971年にも 全米オープンが開催されているが、ベン・ホーガン (Ben Hogan) や リー・トレビノ (Lee Torevino) など有名ゴルファーが優勝したコースでもある。そのピンは フラッグの代わりに クラブのロゴにもなっているに籠 (Wicker Basket) が付いており、それが トレード・マークとなっている。
一方、東のロングアイランド島の東端、交通状態にもよるが、車で 1時間半から 2時間程の所にあるサウサンプトン (Southampton) には 名門のシネコック・ヒルズ・ゴルフクラブ (SHINNECOCK HILLS G.C.) と ナショナル・ゴルフ・リンクス・オブ・アメリカ (NATIONAL GOLF LINKS OF AMERICA) 、また、近年、全米女子オープンが開催されたセボナック・ゴルフクラブ (SEBONACK GOLF CLUB) がある。そして、さらに その少し東のイースト・ハンプトン (East Hampton) にあるのが、メイドストーン・クラブ (MAIDSTONE CLUB) である。かつて、シネコック・ヒルズで全米オープンが行われた時に 丸山茂樹選手が遅刻しそうになったことがあるが、マンハッタンから これらのコースへ行く時にドライブしなければならないロングアイランド・エキスプレス (LIE) は 年中渋滞しているハイウェイとして知られている。夏には その渋滞が特に酷くなる。
他方、マンハッタンにより近い ウェストチェスター (Westchester County) にも数多くの名門クラブがある。ウィングド・フット・ゴルフクラブ (WINGED FOOT G.C. - West/East) や クェイカー・リッジ・ゴルフクラブ (QUAKER RIDGE G.C.)、ウエストチェスター・カントリークラブ (WESTCHESTER C.C. - West/East)、さらには 不動産王のドナルド・トランプ (Donald Trump) が作った ハドソン・ナショナル・ゴルフクラブ (HUDSON NATIONAL G.C.) などは 誰もが 一度はプレーしてみたいコースのはずだ。
さらに、マンハッタンに近い所 (Garden City) にあるクラブが、今でも メンバーは男子のみのプライベート・クラブで 別名 "Men's Club" のガーデン・シティー・ゴルフクラブ (GARDEN CITY G.C.) である。そのコースは過去に全米オープン、全米アマ、ウォーカー・カップ (Walker Cup) などもホストしたことのある 名門コースである。そして、マンハッタンに最も近いと言えるのが、自由の女神の直ぐ傍、ニュージャージー州のジャージー・シティー (Jersey City) に 2006年にオープンした リバティー・ナショナル・ゴルフクラブ (LIBERTY NATIONAL G.C.) である。同クラブは 2億 5000万ドル以上の資金が投じられて ごみの埋め立てによって造成された土地の上に作られたものだが、世界で最もコストのかかっているゴルフ・コースだと言われている。2009年のフェデックス・カップのプレーオフの第一戦である The Barclays が行われた時に このコースの映像を見た人も居るだろう。自由の女神やマンハッタンの摩天楼を間直に見ながらゴルフが出来るコースでプレーをしたら、どんな気分になるのだろう。
ニュージャージーには 全米オープンを何度もホストしたコースがもう一つある。ジャック・ニクラウスと青木功選手が 1980年の全米オープンで プレーオフを戦ったことで知られる バルタスロール・ゴルフクラブ (BALTUSROL G.C.) の Lower Course だ。このコースはマンハッタンの西、車でリンカーン・トンネルを抜ければ 後は 30分程度で行くことの出来る サミット (Summit) にある。さらに、もう少し西に行った モーリスタウン (Morristown) の近くにあるのが サマーセット・ヒルズ・カントリークラブ (SOMERSET HILLS C.C.) で、それも トップ・コースの一つである。
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しかし、何と言っても驚きなのは ニューヨーク州立公園の中にあるパブリックのブラック・コースである。ベスページ州立公園にある 5つの 18ホールのゴルフコース (計 90ホール) の一つだが ベスページ・ブラックと呼ばれる このコースでは 2002年と 2009年に全米オープンが開催され、更に、2019年には 全米プロゴルフ選手権も行われた超有名コースである。ニューヨークの住民は このコースを 100ドル以下でプレーできることもあり 大人気。コースの予約を取るのは 当に至難の業だ。下の動画は 主に レッド・コースを中心に編集された豆辞典ドットコムのオリジナル動画であるが、ブラック・コースを含め、施設全体の様子がよく分かるので 参考にして欲しい。料金の安い グリーン、ブルー、イエロー・コースのコンディションは お世辞にも 良いとは言えないものだが、ブラックは 勿論のこと 人気が高く フィーも高めのレッド・コースのコンディションは 隣接する名門プライベート・クラブらと同等とまでは言えないが 年間ラウンド数の多いアメリカのパブリックコースとしては 極めて 良好である。ブラック・コースは 歩きのみのカートが入れないコースで パブリックコースには珍しく 専属キャディが居るコースである。加えて、難易度の高いコースでもあり、初心者がプレーすることが少なく、グリーン、ブルー、イエロー・コースとは 色々な意味で 違ったものになっている。
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さらに、コネチカット州にある全米一不動産価格が高いと言われるている町・グリニッジ (Greenwich) に 1964年にオープンした スタンウィッチ・クラブ (STANWICH CLUB) も素晴らしいコースである。そして、コネチカット州のロード・アイランド州との州境に近い町 グロトン・ニューロンドン (Groton/New London) の直ぐ南の小さな島にあるフィッシャー・アイランド・クラブ (FISHERS ISLAND CLUB) のコースも 極めて上位にランクされている。ニューヨーク州の島であるが、アクセス的にはコネチカット州のニューロンドンからフェリーで行くのが便利だ。
他にも、まだまだ リッチでエクスクルーシィブなクラブとその素晴らしいコースがニューヨーク近郊には沢山あるが、そうしたクラブとゴルフコースの紹介は、また、別の機会にすることにしよう。
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