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パインバレーゴルフクラブ|世界ランク一位のゴルフコース

Introduction
素晴らしいコースでプレーしてみたいと言う願望は 誰にでもある。そして、そんな時に気になるのが コースのランキングだ。様々なランキングがあるが 最も良く知られていて 権威のあるのが 米ゴルフ雑誌 GOLF MAGAZINE と GOLF DIGEST MAGAZINE で そこで 殆ど常に ナンバーワンにランクされるコースが アメリカ、ペンシルバニア州のフィラデルフィアに近い所にある パインバレー ゴルフクラブ|Pine Valley Golf Club である。

ニューヨークから行くのであれば ニュージャージーターンパイクを南下し Exit 4 で North に降りて I-295 S の Exit 32 で出て そこから南下し 25分ほどローカルの通りを運転することになるが 道は 分かり難い。動画の写真は 2011年 6月 13日撮影

コース建造の秘話

パインバレーゴルフクラブは 1913年 フィラデルフィア南東のニュージャージー州側にある町 Pine Valley に フィラデルフィアのゴルフ好きのグループによって創設されたプライベートクラブである。その時、コースのデザインは George Arthur Crump に委ねられ クラブ創設と同時に そのコースの建造が始まった。しかし、コースは彼の設計思想 即ち どのホールも他のホールと平行にレイアウトされるべきではなく 2 ホール以上のホールが同じ方向にレイアウトされないこと、そして、どのホールのティーからも他のホールが見えないようにコースは造られるべきだと言う考え方に沿って建造された。当時は 建設機械の能力や建造費用などを考慮し コースを造りやすい土地を利用してコースの造成を行うのが一般的であったが クランプ氏の設計思想に則って コースを造るために 雑木林の湿地帯から当時では 異例な 22,000本の木を切り倒す作業が要求されると言うプロジェクトになった。

コースは 非公式ながら 1914年に 11ホールまでが一応完成しオープンしたが、その後は 様々な理由で 思うように工事が進まず クランプ氏が亡くなった 1918年には 現在の 12 〜 15番ホールが建造中で 未完成だった。18ホール全てが一応出来上がのが 1919年、完全にコースが完成したのは 1921年とも 1922年とも言われている。クラブの創始者でもあり デザイナーでもあるクランプ氏は 私財を投げ打って このコースの設計と建造に力を注いだ訳だが そのコースの完成を見ることなく この世を去った。クランプ氏が死去した後の設計取りまとめの作業では 日本の廣野ゴルフクラブや川奈ホテル・富士コースを設計したチャールズ・アリソン (Charles Huge Alison) が中心的な役割を果たした。クランプ氏が設計に携わったコースは これが最初で最後のこととなったが まさに傑作が誕生した訳で クラブハウスの中には その偉業を讃え 同氏の肖像画が多数飾られている。

コースの概要

Hole
Reg.
Back
Par
1
399
421
4
2
355
368
4
3
181
198
3
4
438
499
4
5
219
238
3
6
375
394
4
7
573
636
5
8
314
326
4
9
422
458
4
Out
3,276
3,538
35
10
142
161
3
11
385
397
4
12
328
337
4
13
442
486
4
14
187
220
3
15
574
615
5
16
434
475
4
17
339
345
4
18
425
483
4
In
3,256
3,519
35
Total
6,532
7,057
70
Rating
72.7
75.2
-
Slope
153
155
-
パインバレーで PGA のようなツアープロのトーナメントが開催されることはなく そのコースをテレビ等で見ることは 殆どないが 1962年に Shell's Wonderful World of Golf で Gene Littler と Byron Nelsonが対戦したゲームが テレビ放映された。最近では 2011年 9月に行われたクランプ カップ (Crump Cup) というアマチュア競技が行われた時に 一日だけ一般市民もコース内に入ることが許された。

コースのヤーデージは 右表のとおりであるが レギュラーティーのスロープが 153 と言うことからも分かるように アマチュア ゴルファーには 距離に関係なく 極めて難易度の高いコースである。(» スロープ レーティングとは)コースは フェアウェイと その回りの比較的狭いラフのエリア以外は バンカー、マーシュ、池、そして、林というレイアウトで 正確なティーショットが要求される。ミスショットのペナルティは 大きくなる可能性が高いことに加え ティーグラウンドから見るフェアウェイは 実際よりも狭く見えるので 極めて 威圧感がある。

また、グリーンのアンジュレーションも複雑で グリーンに乗せても乗せ所が悪いとツーパットでホールアウトすることは 困難になるホールが少なくない。うっかりすると一度ホールに近づいたと思ったボールが どんどんホールから離れていくようなことにもなり兼ねない。下りのパットが難しくなることは言うまでもないが 曲がりの大きなラインのパットやチップショットの難易度も極めて高く、一度グリーンに乗ったボールが 下手をすると グリーンの外に出てしまうことも良く起こるようだ。

クラブの概要

世界中から 選ばれたメンバーが 1300人 (Male-Only) 居ると言われているが(メンバーリスト未公表)メンバー同伴以外でゲストがプレー出来ないことは 勿論のこと メンバーが招待できるゲストの数に限りがあることから 極めて プレーをすることが難しいコースの一つである。なお、女性には 基本的に 日曜日の午後のみ コースが開放されるだけで 女性ゴルファーにとって ここでプレーをすることは 当に 至難の業である。

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