コンテンツ目次






ウェッジ・ショット(システマチックに精度を上げよう)

このページのコンテンツ
• はじめに
• 時計の針のイメージ
• 自分に最適なマトリックス
• 低弾道・高スピンのショット
• マトリックス・システムの完成
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


一般男性の場合、100ヤード(女性の場合は 60~70ヤード)以内のショットは ウェッジでの 所謂 コントロールド・ショットになるが、そんなショットの精度を上げることで ラウンド中のバーディー・チャンスや ミス・ショット後のパー・セーブの確率は 飛躍的に向上するものだ。しかし、フル・スイングで ピッタリの距離以外はクラブを軽く振って距離を適度にコントロールする必要があり、そのコントロールが思うように出来ない。そんな問題を抱えている人は 少なくないだろう。ここでは ビギナーだけでなく 上級者の人にも参考になる 様々なテクニックを紹介する。

時計の針のイメージ


ウェッジ・ショットそんなショットでの距離のコントロールは バック・スイングの腕の振り幅を 時計の針のイメージを使って調整し、8時のショットとか 9時のショットなどとし、サンド・ウェッジで 8時のショットをすれば キャリーで 40 ヤード、9時であれば 60 ヤード、10時であれば 70 ヤード などと管理する方法が 最も良く用いられるものである。右のイラストは トップが 10時のショットであるが、例えば、サンド・ウェッジ、ギャップ・ウェッジ、ピッチング・ウェッジの 3本のウェッジで プレーをする場合、8時、9時、10時、フル・スイング という 4通りのスイングの大きさを レパートリーに持っていれば どんな距離が残っても 10ヤード単位での距離のコントロールは 出来ることになる。具体的には 以下のマトリックスの考え方で 飛距離をコントロールするのだが、これによって ただ勘に頼るやり方に比べ 明らかに精度の高い距離のコントロールが出来るようになるはずだ。それぞれ個人の飛距離は 当然 皆異なるので 自分独自のマトリックスを作る必要があるし 普段から そのマトリックスを念頭に 飛距離の精度に配慮した練習をするのが前提ではある。


自分に最適なマトリックス


バック
スイング
サンド
(SW)
ギャップ
(GW)
ピッチング
(PW)
8時 40 ヤード 50 ヤード 60 ヤード
9時 60 ヤード 75 ヤード 90 ヤード
10時 70 ヤード 90 ヤード 110 ヤード
フル 80 ヤード 100 ヤード 120 ヤード
時計の針のイメージで

上の表を良く見ると 例えば 60ヤードは どうするのか、中間の距離は どうするのか、また、80ヤードを ピッチング・ウェッジで打つのか といった疑問を持つ人も居るだろう。そこで、考えて欲しいのが 自分に合った微調整法の導入と トータル管理システムの構築だが、それを行う前に 知って欲しいのが 以下の事実である。

低弾道・高スピンのショット


50ヤード前後の短い距離のショットの精度を上げるには 実は 低弾道で バック・スピン量の大きなショットが有利で そうしたボールを打つための理屈とテクニックを学ぶことが重要である。以下の動画は 英語ではあるが(日本語 字幕入り)それを教えているもので 大変参考になるから これを見ながら 以下の解説を読んで欲しい。


データ
ただ単に バック・スイングの腕の振り幅を コントロールして ウェッジで ダウン・ブローのショットをした場合は かなりボールが高く上がり スピン量のあまり大きくないショットになるが それでは 精度を出すのは 実は 難しいのである。ツアープロは より低弾道のボールにすることで 精度を上げているが フォワード・スイングを ドローを打つイメージで クラブを より シャロ―に インサイドアから落とし インパクト後に クラブを低く インサイドに引くような ショットをすることで 打ち出し角を低くすることが出来る。それによって バック・スピン量も増え 意図した 低弾道・高バックスピンのボールが打てるという理屈を説明しているのが上の動画である。動画の生徒が 教えられたことをしようと努力した結果 それを 100% 上手く出来た訳ではないが Before / After で改善が見られている。具体的には 打ち出し角が 5°~10°低くなり スピン量が 2,000 回転程度 増えている。理想的には スピン軸 (SPIN AXIS) を より 0 に近くし よりインサイド・インに シャロ―に クラブを振って ダイナミックロフトを もう少し小さくすれば 打ち出し角は さらに 小さくなり バックスピン量も 増えて より精度の出し易いショットになるはずだ。» 動画記事のレッスンも参考に


マトリックス・システムの完成


低弾道・高バック・スピンのショットの打ち方をマスターしたら 次に考えて欲しいのは 前述の自分なりのマトリックス・システムの完成である。以下のような微調整のテクニックも含め 自分に最適なマトリックスが どうあるべきかを 研究して欲しい。

(1)
クラブを 短く持つ
(2)
フェースを 少し開く
(3)
8時半、9時半のスイングなど

例えば 8時のコントロールド・ショットが難しいと感じるのであれば、そうしなければ打てない場合のみに そうしたショットは使うべきショットで 上の例で言えば 70ヤードは ピッチング・ウェッジの 8時のショットではなく、ギャップ・ウェッジの 9時のショットか、サンド・ウェッジの 10時のショットにすべき という考え方になるだろう。9時のショットが 自分は 得意という人であれば ピッチング・ウェッジを 短く持ったり、少しフェースを開いたりする方法(どちらも少し距離が短くなる微調整法)で対応した方が精度が高くなる可能性もあるから 一通り このシステムの基本を習得したら そうしたショットの打ち方の応用研究もして欲しいと言うことだ。

つまり、70ヤードを ギャップ・ウェッジの 9時のスイングで打つには どうしたら良いか のような ある意味 マトリックスの発想とは 異なる方法を導入して距離をコントロールする方法も研究をしてみる。システムを あまり複雑にすることはオススメできないが、自分にとって最も自然に 楽に コントロールできるシステムが何かを考えてみるべきである。

いずれにしても、時計の針のようなアイデアで距離の管理をしようとすると 腕の振りばかりに気を取られて 手打ちになってしまう傾向が強くなるという問題もある。小手先でなく、体の回転を使って クラブを確り振ることが重要だが、その点を意識しないと(最初は 特に)そうは行かなくなる。加速モードの回転運動で 回転軸がブレないようにクラブを振ることが ショットの安定性と精度の要であることは フル・ショットも コントロールド・ショットも 同じだ。

また、多くの人は腕の振りを小さくすると コックも小さくなる傾向がある。フル・スイングの場合 通常は 7時か 8時くらいからコックが入り始めるのがものだが、そのタイミングで 短い距離のコントロールド・ショットのバック・スイングをすれば コックが 十分に入らないトップになる可能性が高い。まずは その点に注目して 腕の振り幅の小さいショットでは (a) コックを最小限に抑える方法 (b) 少し早目にコックを入れる方法 などを試して欲しい。そして、自分に最も合った方法で 何時も同じ打ち方が出来るような工夫をする必要があるだろう。

もう一つ フル・スイングと異なる点が 体(肩)の回転である。つまり、打ちたい距離に応じて肩の回転を抑える必要があると言うことだ。そこで必要となるのが、肩の回転と 腕の振りのバランスを取るという発想だ。例えば 腕を 8時 くらいまで上げるのであれば 肩は 30°くらい回ったら バランスが良くなるという発想で(ただし、個人差はあるが)スイングの大きさを管理する必要があると言うことだ。

バック・スイングの腕の振りのイメージを時計の針に置き換えることで 肩が回らずに 腕だけの動きに注意が行き、所謂、手打ちになって 安定性を欠くという問題は 以上で ほぼ解決できるはずだが、バック・スイングの大きさの管理に加えて、フォワード・スイングも腕の振りではなく、体の回転で距離を出すイメージを持つこと、そして、低弾道・高スピンのショットの打ち方を どのように導入するかなど 様々な工夫をすることで、さらに、安定性と正確性をアップできる可能性は高くなるだろう。

なお、より正確な距離のコントロールをするためには グリーンにボールが落ちてからの転がり方についても 十分な 知識を身につけておくことが 必要だ。通常、ボールの転がりは ボールの高さ、バックスピン量、グリーンの硬さ、傾斜、速さなどによって決まってくるが、当然、サンド・ウェッジで 60ヤードのショットをした方が ギャップ・ウェッジで 60ヤードのショットをするより バックスピン量も多くなる。また、低弾道・高バックスピンのショットは グリーンにボールが落ちてからの転がりが 他の打ち方とは 異なってくる。平均的な 硬さと速さのグリーンでは それぞれのウェッジのコントロール・ショットの転がり方が どのようになるかという(大雑把な アイデアでも良いから)理解を持っておくことが望ましい。

グリーンにボールが落ちて すぐに止まるような バックスピンのかかったボールが打てれば キャリーで ピンまでのショットを打てば良い訳だから 最も 単純な ショットになるが、多くの場合は そうは行かない色々な事情があるから ピンから 5ヤードとか 10ヤード 手前にボールを落として ピン傍にボールを止める ボール・コントロールの知識やテクニックも必要になる。

例えば、ロフトのあるクラブを使って 比較的 早いヘッドスピードで ダイナミックロフトを小さくするようなボールを打ち方が出来れば グリーンに落ちて すぐに止まる(バックスピンの良くかかった)ボールが打てるが そうしたショットは グリーンのコンディションやボールの性能によって 結果が大きく異なるから よりハイ・レベルな プレーをしたければ それなりの知識と工夫が必要になるだろう。多くの上級者は バック・スピンでボールを止め易いウレタン・カバー・マルチ・レイヤー(多層構造)のボールを使い その性能を上手く使ったショットの打ち方を身に付けているものだが バックスピン量を 逆に 少し抑えて 寄せるための知識やテクニックについても 併せて 研究してみると面白いだろう。

ケース・バイ・ケース、特に、グリーンの硬さ、風の影響、打ち上げ・打ち下ろしなどの状況を考慮して、どんなショットを選択すべきかの判断は 各プレーヤーが経験に基づいて ある程度 直感的に行わざるを得ないものであるが、実際のラウンドでの練習で様々なショットを応用して(例えば、サンド・ウェッジで打てる距離を ギャップ・ウェッジや ピッチング・ウェッジで打ってみる工夫など)レパートリーを 積極的に 広げる努力を することも ワンランク上のゴルフを目指す人にとっては 必要なプロセスと言えるだろう。

時計の針のイメージでマトリックスの考え方で ウェッジ・ショットの飛距離をコントロールしていない人は まず 自分のマトリックスを 練習場でチェックして作成して欲しい。肩の回転 / 腕の振りが 30°/8時、45°/9時、60°/10時という管理が難しければ それぞれを A、B、C の三通りの打ち方として管理するような方法でも良いが システマチックで リピータブルな 飛距離のコントロール法を身に付けることが大切だ。どんなレベルで管理するかは その人の目指すゴルフのレベル次第だが ゴルフ上達の観点から ウェッジ・ショットの精度をアップするということは 欠かすことの出来ないものだから 十分な時間を割いて 研究して欲しいテーマである。




www.mamejiten.com - all rights reserved
本 HP 利用上の注意