ゴルフのマナー、エチケットの基礎知識

Introduction

ゴルフを始めるので最低限守らなければならないマナーを手っ取り早く学びたい。ゴルフは 何度もやっているけど 守るべきエチケットが何かについては 今一 自信がない。そんな感じで マナーやエチケットについての分かり易い解説を探しているのだとしたら このページの以下のコンテンツは パーフェクトかも。簡単に正しいゴルフのマナーの知識がチャチャッと身に付く方法は 残念ながらないが まずは ゴルフのマナーをどのように覚えたら良いのか - その基本を最初に正しく理解すれば ゴルフ場で恥をかくような経験は あまりせずに済むものである。ここでは そんなマナーの基本と誰にも好かれるゴルファーになるために欠かせない 少し細々としたマナーの知識までを 以下に順を追って解説するが 時間のない人は 最初の「ゴルフのマナーの学び方」で その基本だけでも学んで欲しい。

ゴルフのマナーの学び方

ゴルファー
マナーとは ご存知のように 行儀・作法の事で それは 人間が気持ち良く時間を過ごすために生まれた知恵である。細々としたゴルフ特有のマナーを丸覚えしようとする前に まず忘れないで欲しいことは そのマナーが世の中に存在する理由だ。つまり、ゴルフのマナーは「皆が気持ち良く 真剣に ゴルフをするために考え出された行儀・作法」なのだと言う大前提である。一緒にゴルフをする人のプレーや気持ちに配慮するのは 勿論のこと、ゴルフ場に居合わせる他のゴルファーの気持ちにも配慮する心構えでゴルフをする。その心がなければ ゴルフのマナーの知識だけ持っていても マナーが身に付いているとは 言えない。ゴルフの経験が浅く そのマナーの知識が不十分であっても 正しい心構えでゴルフをすれば 多少のマナー違反をしてしまっても 人を不愉快にさせることは 最小限になるはずだ。ゴルフに限ったことではないが この世の中にマナーと言うものがある理由を この機会に良く考え、そんなマナーの本質をまずは学んで欲しい。

そば
一方、様々なマナーがあるが 国や民族、文化、時代、置かれた立場などによって そのあり方は 異なることがしばしばある。例えば、蕎麦を音を立てて食べるのは 日本では当たり前のことだが 欧米では 問題になる行儀・作法である。それは 欧米に蕎麦を食べる文化がなく、近年 変わりつつあるようだが、それを美味しく食べる智恵と文化を理解できないからである。ゴルフのマナーにも そんな側面があり ゴルフを知らない人には 理解し難い面が多々ある。ゴルフの楽しみ方や文化に対する理解が深まれば 最初に理解不能だったゴルフのマナーに対する疑問も解けるものだし、ゴルフを真剣にプレーしてみて始めて プレー時に守るべきマナーの意味が分かることもある。従って、ゴルフをしたことのない人、ゴルフの文化と置かれたシチュエーションを理解できない人は ゴルフ場でマナー違反をしてしまう可能性がある。これからゴルフを始めようと考える人には ちょっと気の重くなるような話かも知れないが ゴルフのマナーには その経験のない人にとっては 理解し難いもの、つまり、ゴルフ特有のマナーと言うものがあり 正直なところ それらを全て確り身に付けるのには 時間と経験が必要なこともある。

シャツ例えば、右のイラストのようなシャツの裾の出し方は ゴルフでは ほぼ NG になる。昔は このようにシャツの裾を出すことは だらしがないという考え方があり(そうした意図で シャツも作られていなかったし)マナーを重んじる ゴルフクラブでは これが許されるマナーではなかったのである。時代が変わり シャツによっては その裾を出すことが(そのつもりで作られているシャツも多いし)だらしないことでなくなった今でも シャツの裾を出す着こなしは ゴルフでは 微妙な観がある。だらしなくは見えない、むしろ、ゴルフウェアとしてお洒落と思えるシャツ出しルックもあるだろうが、それが受け入れられていないのが 変わりつつはあるが 現状である。つまり、シャツの裾を出すことが ゴルフのマナーとして 不適切とか不快と思う人が大勢居れば そうした服装は受け入れ難いと言うのが 良きにつけ 悪しきにつけ マナーなのである。

いずれにせよ、ゴルフのマナーに関する知識を完璧に身につけなければ ゴルフが出来ない訳ではないから ゴルフをするに際しては そうしたゴルフのマナーの側面があることを認識した上で マナーを守る意識を持って ゴルフを楽しみながらマナーを身に付けて行けば良いでしょう。

TPO に配慮したマナー

まず始めに知って欲しいのは 適切なマナーは TPO (Time, Place, Occasion) によって異なると言うこと。どんなマナーも 同じだろうが、何時、何処で、どんな折に、何(ゴルフ)をするのかによって守られるべきマナーや配慮は 異なるべきものである。その点をまずは考えて下さい。そうした意味では 初心者だけでなく ベテランゴルファーにも その本質に目を向けて、時代の変化も考慮し、何が守られるべきゴルフのマナーなのか、そして、ゴルフ文化がどのように継承されるべきなのかについては 考えて欲しい。

実は ゴルフをフェアーに気持ち良くプレーするために どんな配慮が必要なのかを ゴルフを真剣にプレーしたことのない人に説明するのは 結構 難しいことなのだ。従って、ゴルフの経験がない人は 理由も良く説明されないままに マナーを守ることばかりを言われる結果になることもあり ゴルフのマナーは「うざい」と言うことにもなるだろう。しかし、マナーを守る意識の薄い人が しばしば 周りの人を不愉快にさせているのは事実で そうならぬよう うざい と思うかも知れないが まずは適切なマナー、守るべきマナーというものに配慮してゴルフに接する必要性を理解する努力をして欲しい。気の許せる仲間とするゴルフでも そうした意識は 大切なはず。通常、ゴルフのマナーとして説明されるもの以外の常識的なマナー、例えば、プレー中の態度、身だしなみ、言葉遣いなども含め 考えるべきことは 沢山あるはずだ。ゴルフ特有のマナーだけでなく、通常の生活の中でも求められるマナーに 常に 配慮する必要があることは 言うまでもない。

好ましいゴルフの服装

ゴルフのことを全く知らない人は 驚くかも知れないが、どんなゴルフ場にも 最低限の服装に係わるルールが定められており、中には 大変厳しいルールを定めているクラブ(ゴルフ場)もある。そうしたルールを ドレスコード (Dress Code) と言うが 殆どのゴルフ場に ジーンズや短いショーツ、ティーシャツ、サンダル履きを禁止するドレスコードがある。近年は ファッションの多様化で デニム風やカーゴ タイプの(外に膨らんだポケットの付いた)ゴルフパンツ、また、クルーネック系の襟の短いゴルフシャツ(襟の高さ 4 cm 以上がオススメ)なども売られているが 歴史のある名門クラブのゲストとしてプレーする時などは ドレスコードに違反する可能性もある。また、シャツの裾を出すことだけでなく、半袖のシャツの下に長袖の機能下着を着ることが 場合によって ドレスコードに一致しないこともあるので要注意だ。因みに、欧米のプライベートクラブでも シャツの裾を出すことは 今でも 殆どの場合がドレスコード違反になる。

ドレスコード

また、男性はジャケット着用というドレスコードがあることもあり 所謂 格式の高い名門クラブでプレーする時は ジャケットを着用し 革靴を履いて出かければ 安心だろう。ゴルフの伝統や文化を変えようという意識があるのか 最近は 女子プロの中に ヘソ出しシャツやデニム風パンツなどの服装の選手も見られるが そうした服装を好ましくないと考えるゴルファーが多いことは(賛否は 別にして)事実として認識しておこう。仕事関連でゴルフをする機会のある人は 特に そうした点にも(場合によっては 常識不足と思われ兼ねないから)注意して欲しい。» 詳細

安全と周りの人への配慮

まず大切なことは 常に安全に配慮することである。素振りでクラブを振る時は 必ず近くに人やものがないことを確認、そして、球を打つ時は 前の組の人は 勿論のこと その他にも 球が飛んで行きそうな所に人が居ないことを確認してから球を打つ。大けがの可能性もあるので要注意。それでも ミスをして人が居そうな所に球が飛んで行ってしまった時は 大声で フォー もしくは ファー (Fore) と叫んで注意を喚起する義務があることを覚えておこう。なお、ゴルフボールに当たって人が怪我をするケースでもっとも多いのがシャンク。つまり、球がクラブのネックに当たって斜め前に飛んで行く現象である。最悪の場合は 死亡事故になることもある。右利きの人の場合は 右斜め前に人がいる時に特に注意が必要。勿論、加害者にならないように注意する必要があるが、被害者にもならないよう 人が打つ時に その人がシャンクした時に球が飛んできそうな所には立たないこと。

邪魔になる会話禁止一方、一緒にプレーをする人の妨げになる行為をしないこと、そして、ルール違反にならない範囲で 協力し合ってプレーすることが ゴルフでは望まれるが、そうしたことを上手に スマートに行うことが マナーと言うことでもある。まずは どんな場合でも 他のプレーヤーがショットやパットをしようとしている時に音や声を出したり その視野の中に入り 動く行為は 厳禁。人が打つ時には止めるから その直前までは 普通に会話をしたり 素振りをしても良いだろうと言うような態度で 別の人がアドレスのステップに入っているにも拘わらず そうした行為を止めないとか プレーの線上に居ないから 多少視野に入るだろうが動いても良いだろう的な行動は慎むべきである。キャディバッグへのクラブの出し入れの音、グローブのベルクロを取る音なども気になるものだから 人が打とうとしている時のそうした行為は 避けるべきだ。

グリーン
また、グリーン上の行動で大切なことには 他のプレーヤーのラインの上を歩かないと言うこと。また、グリーン上では ゴルフシューズのスパイクでグリーンを傷をつけないように歩く。勿論、走らないこと。新ルールでは パットをする時にピン(旗竿)を抜いても抜かなくとも良くなったが、ピンを抜いた場合は プレーの邪魔にならない所に 静かに グリーンを傷つけないように置くこと。グリーンの外に置くことと言う説明も 良く目にするが 必ずしも そうではなく 大きなグリーンの場合などは プレー時間にも配慮し プレーの邪魔にならない所に 静かに置けば良いだろう。(ただし、ゴルフ場がグリーンの外に置くように お願いしている場合があるので そうした場合は それに従うこと。)なお、新ルールになってからは ピンを残したままパットをする人が多くなっているが その方がマナー違反をする可能性が低くなるし そうしたプレースタイルをオススメしたい。

球を打とうとしている人の近くや そのライン(ターゲットに対する後方線上)付近には 立たないようにすることも 覚えておくべき大切なマナーの一つである。さらに、他のグループが 近くで プレーをしている時の会話や カートの運転なども注意すべき事項である。喜ぶべき場面では 喜べば良いが、やたらに大きな声を出して 騒ぐようなことは 好ましいことではない。他のグループの人たちも含め、どんな場合も 皆が 気持ち良くプレーできるように配慮することが マナーの基本。なお、聞かれもしないのに他人のショットの批評のようなコメントをするのは 重大なマナー違反だが、ルール違反にもなり兼ねない行為である。

プレーの順番

くじ引きセットゴルフは 誰から先にプレーをするのかが ルールではないが(ただ、マッチプレーでは ルール)一種の約束ごとのように決められている。 ティーショット、即ち、各ホールで打つ最初のショットの順番は 前のホールのスコアの良い人から打つことになり その人のことを オナー (honor) と言う。ただし、1 番ホールでの打順は くじ引きなどで決めるのが普通で 1 番ホールには そうした くじ引きのセットが用意されている場合もある。そして、ティーショット後のショット(セカンド ショットと言う)以降は ピンに対して遠いプレーヤー(ゴルフ用語では アウェイと言う)から打つという決まり(それを遠球先打と言う)があるが、ほぼ 同じ距離に 他のプレーヤーが居る時などは 相手を無視して打たずに 様子を見ながら 同時に ショットをすることがないよう 配慮してプレーするように心掛けよう。ただし、プレーファーストにも配慮し 遠球先打の原則は 考慮しつつも 打つ準備が出来た人からプレーする レディーゴルフ (ready golf) のスタイルを 臨機応変 取り入れる。そんなゴルフがスマートにできればベストである。

プレーファースト

スピード・プレーゴルフは 1組 4人、つまり、フォーサムでのプレーが(中には スリーサムや ツーサムのグループもあるだろうが)スタンダードである。そして、前が詰まっていなければ 9ホールをプレーするのに要する時間は 普通の状況であれば 2時間程度、少しトラブルがあった時でも 2時間 15分くらいである。ルールでも プレーの時間には 競技によって多少異なるが 規制があるのが普通で ハーフ 2時間 15分を超えるくらいのペースになるとペナルティーの対象になる可能性が生じるスピードと言える。

プレーファースト (play fast) は そうした意味で ルール上の考慮も必要なものだが それとは別に 大切なマナーの一つである。プレーの遅い人は 周りの人が最も不愉快に感じる人である可能性が高いと言っても良いだろう。また、自分のグループの人に迷惑をかけるだけでなく 自分たちの後ろの全ての組の人たちに影響を与えてしまう。自分たちの前が 1ホール以上空いて 後ろの組を待たせたら スロープレーのサインで 全力でキャッチアップする努力をすべきだ。そんな状況が誰か一人のために繰り返し生まれたとしたら 他の人たちは 急いでプレーをする必要性が出てくるので 不愉快に感じるのは 当然である。

自分の番になったら 人を待たせずに球をすぐに打てるような準備を怠らないようにし 常に 無駄のないプレーを心掛ける。先にプレーする人を待つ時間がある時は その人のプレーの邪魔にならない範囲で 且つ 自分の安全にも配慮する形で 自分の番になったら すぐに球を打つ動作を始め易い場所に移動しておくこと。自分の番になって カートから球の方にゆっくり歩いて行くなどは 論外。また、アドレスに入る直前の素振りにやたら時間をかけたりするのも好ましいことではない。ゴルフを始めたばかりの時は 打つ回数も多いし 速やかにプレーするための知識も意識も欠如しているから迷惑をかけ兼ねないが プレーファーストのツボを押さえて 遅くならないように意識すれば 大きな違いが出るだろう。球を打つ前の動作と打った後の動作を迅速にすることだが 球を打つ時には 慌てない 急がないが基本。ただし、球の前に立ってから これから打つショットのために色々なことを長々と考えたり確認したりするのは 止めた方が良いだろう。ショットのメンタルリハーサル的なことは 待っている間に済ませ なるべく無心な状態で ショットが出来るよう 心掛けてみよう。詳細は » プレーファーストのコツ を参照下さい。

また、球がなくならないよう 自分の打った球が どこへ行ったかを良く見ておくことは 勿論のこと、他のプレーヤーの球の行方も余裕があれば見ておくなど、ボール探しに時間が掛からないよう 助け合うことも 大切なマナーの一つと言えるだろう。お互いに スムースにプレーが出来るような配慮をし合うことについても考えて欲しい。

コースの保護

グリーン・フォークコースの保護に関しては まず第一に グリーンを傷つけないようにすること。具体的には グリーンに球が落ちて付く 凹み(ボールマーク)を直すことを忘れずに行うこと。人が付けたボールマークも 目に入ったら スロープレーにならない範囲で 直してあげると良いだろう。また、グリーンに変なスパイクマークが付かないように 走ったり 足を引き摺ったりしないで 静かに 歩くようにすべきである。ボールマークを直すための小道具が 右のような リペアツールとか グリーンフォークとか呼ばれるものだが、これで グリーンに自分の球が落ちて出来た 凹み周辺の土と芝を寄せて元の状態に戻すことがスムースで好ましいグリーンの状態を維持するためには 不可欠になる。

ディボットまた、アイアンでショットをした後に出来る コース上 特に フェアウェイ上の穴、即ち、ディボット跡を砂で埋めたり(それを 目土、または、目砂と言う)取った芝(ターフと言う)を穴に戻すなどして フェアウェイの保護に努めることや バンカーに入って作った足跡や窪みをキレイに均すなど コース保護に対する配慮も大切なマナーの一つである。バンカーに入る時には 縁が緩やかな低いサイドから入る。縁が高くて急なサイドからは(バンカーの縁の保護と自分の安全の観点から)入らないこと。また、バンカーをならすレイキは(稀に、バンカーの中に置くことを推奨するコースもあるが)バンカーの縁に丁寧に置くこと。

以上のように、恥ずかしくないマナーを一通り身につけるのは 簡単なことではないが コースで そうしたマナーを守れなければ 周りの人、特に、一緒にプレーする人が不愉快な思いをすることになる。残念なことだが 長年 ゴルフをやっているのに 恥ずかしくないマナーが身についていない人、置かれた状況で ゴルフが どのようにプレーされるべきかを理解出来ない人も 結構 居るようだ。そんなことには ならぬよう くれぐれも ご注意下さい。

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