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ボーケイ (Vokey)|SM8|徹底レビュー

Introduction

Bob Vokeyタイトリスト (Titleist) のウェッジのトップブランドである ボーケイ (Vokey) は ツアープロの使用率において また 一般 ゴルファーの支持率においても ナンバー 1 の ウェッジである。ボブ・ヴォーキィー (Bob Vokey) 氏 デザインの このウェッジの本来の呼び名は「ヴォーキィー」だが、日本では「ボーケイ」の呼び名で知られている。ボーケイというウェッジが 最初に世に出たのは 1999年であったが、このブランドの出現によって タイトリストは 一躍 ウェッジのナンバー 1 メーカーになった。因みに、2019年における PGA 選手の Vokey 使用率は 49.4% だった。つまり、PGA ツアーの場合は 殆ど二人に一人の選手が このウェッジが選んでいるのだ。

VOKEY SM8

選ばれる理由

ボーケイが多くのプロだけでなく、アマチュアゴルファーにも選ばれる理由は 何といっても その形(ティアドロップ型)の美しさと 選択肢の豊富さである。ボーケイと一言に言っても 実は 様々なデザインのクラブがある。現在 売られている 最新モデル SM8、そして その一代前の SM7、さらに、SM6 の場合、そのロフト・バウンス角・ソールタイプの組合せの選択肢は その詳細を後述するように 非常に多い。US モデルでは 仕上げ (色) の選択肢が 1種類多く、4種類となるので その数は 更に多くなる。どのクラブにするかを選ぶ上で 特に 注目して欲しいのが そのソールのタイプだが、SM8 / SM7 は L/S/M/F/D/K-GRIND の 6種類、SM6 は L/S/M/F/K-GRIND の 5種類、Forged / Cold Forged は M/F/K-GRIND 3種類のモデルがある。なお、SM5 モデルの選択肢の一つには T-GRIND というソール形状のモデルが提供されていた。ソールの形状 (GRIND) は 使用目的や スイングタイプによって オススメな形状が異なる訳だが、そのスイングタイプに関しては Sweeper / Neutral / Digger に対して それぞれに適した ソール デザインがあると メーカーは 説明している。因みに、Sweeper は 払い打ちをする人、Digger は クラブを打ち込むように振る人という意味で、例えば、L-GRIND のクラブは 払うように打つ人 (Sweeper) または そうした打ち方に 適したソールと言うことだ。この考え方については ソール (グラインド) の選び方で さらに 詳しく 解説する。

一方、ロフトに関しては 46° ~ 62° 迄を 2° 刻みで カバーしているが バウンス角とソール形状の組み合わせにおいて SM8 モデルでは SM7 でも オファーされていた 54° / 56° のウェッジで 8° M - 10° S - 14° F という 3種類の選択肢に加え、56° のウェッジに 12° D の選択肢が加えられた。ただ、SM7 の 58° のウェッジでは 選択肢にあった 4° L のバウンス角とソール形状の選択肢が SM8 ではなり、その選択肢は どちらも 4種類になった。なお、60° の ロブでは SM8 も SM7 同じで 4° L - 8° M - 10° S - 12° D - 14° K という 計 5種類の選択肢の中から 自分のニーズに合ったクラブを選ぶことが出来る。ただし、62° のエキストラロブのスペックは 6208M に限られている。

他方、SM7 の仕上げ (色) の選択肢は 米国では Tour Chrome / Brushed Steel / Jet Black / (Raw) という 4種類を取り揃えているが 日本では ツアークロム、ブラッシュド スチール、ジェットブラックの 3種類に限られる。なお、仕上げに関しては SM5 では クローム系、ニッケル系、黒染め系の 3種類があったが、SM6 では 黒染めがなくなり、ツアークロム、スティール グレーの 2種類、SM7 では ツアークロム、ブラッシュド スチールの 2種類になっていた。このように 仕上げに関しては 日本における選択肢は 限られている訳だが、シャフトにおいては、逆に、日本の方が選択肢が多い。SM6 以降のモデルでは シャフトの選択肢が増え、SM5 で 選べた Dynamic Gold / NS PRO 950GH に加 NS PRO MODUS TOUR 120 という選択肢が追加されている。なお、日本では フォージド (Forged) ウェッジと言うアジア モデルも販売されている。

ボーケイは フォージド (Forged/Cold Forged) モデルを除き、鋳鉄 (AISI 8620) のクラブだが、打感は 軟鉄のクラブのように柔らかい。また、オフセットの度合いが 極めて小さく、出っ歯と言われるデザインも特徴の一つである。だから 難しいクラブだと言う人も居ようが、オフセット (グースネック) のクラブが易しいクラブだという考え方は 必ずしも 正しくなく F-GRIND のような オーソドックスなソールのクラブは 誰にでも オススメなクラブである。また、フォージド クラブの方が打感が良いと思って 日本でないと買えない そちらのモデルを選ぶ人もいるだろうが、デザインは 古いので 最先端のスペックと性能ではないことを承知しておいて欲しい。» 商品 (SM8/Forged) を見る

SM8 vs SM7 の違い

Progressive CG
このウェッジは SM6 から導入された 新たなデザイン フィーチャーである プログレッシブ CG(右図参照)という仕掛けが SM7 さらに SM8 と進化しており、それが ニューモデルとオールドモデルの主な違いで その他の変更は 大したものではない。具体的な SM8 と SM7 の違いは 前述の選択肢の違いもあるが その 56° 〜 62° のクラブの重心位置がさらに高くなったことである。プログレッシブ CG の概念は その重心 (CG) の位置をロフトが大きくなるほど高くし、それによって 距離のコントロール性能をアップしようというものだ。つまり、高さを抑えたショットをし易くする仕掛けである。その性能が SM8 では さらにアップしたと言うのだ。加えて、ヘッドのトー側にタングステンを入れ、ホーゼルを長くすることで クラブヘッドの MOI を 7% 大きくしたことで 方向性の改善も図られたと言う。メーカーの説明によれば、ロフト角別に 3段階の最適重心設計をしているが その見直しを行い、さらなる パフォーマンスの向上を図ったと言うことだ。また、基本的に、ローロフトのウェッジの溝は(溝の体積の上限に対する規制があるから)狭く深くし、ハイロフトのウェッジは 広く浅くするなどの配慮に加え、SM6 から導入された TX4 グルーブという名称で 溝 (グルーブ) と溝の間に 精密加工 (パラレル ミーリング) を施し、優れたスピンコントロール性能をもたらす設計は その後のモデルにも使われている。SM8 vs SM7 の違いは 以上のようになるが、性能的な違いは 限定的だから SM7 が 割安に買えるようであれば そちらを選ぶのも 一案であろう。» 商品 (SM8/Forged) を見る

新溝ルールところで、2010年からは プロの競技に新溝ルールが採用され 近年は 一般 ゴルファー向けのウェッジも その新溝ルール適合のものが殆どになっており、SM4 以降のボーケイは 新ルール適合のグルーブのクラブになっている。ただ、2014年から トップ アマチュアの競技でも 新溝ルールは 適用されるようになったが、一般 ゴルファーには 2024年まで 影響のないルール変更である。とは言え、新溝ルールのクラブを使用していれば ルール違反になる心配がないのは 言うまでもない。旧ルールでは(トップアマ 以外の アマチュアは 今でも )グルーブ幅が 0.035インチ(0.9mm)以下で、隣接する溝の端と端との間隔は グルーブの幅の三倍以上の 0.075インチ(1.905mm)以上、さらに、グルーブの深さが 0.020インチ(0.508mm)以下で グルーブが 指先でテストして分かるような鋭い縁や盛り上がった縁がなく、紙ヤスリのようなフェースになっていなければ ルール適合のクラブだった。一方、近年の プロやトップアマの試合に適用される新ルールでは ロフトが 25° 以上のクラブでは それまで許されていた 前述の Uグルーブの仕様の一部が禁止になり、右上の図のように 溝のエッジに丸みを持たせ 溝の容量を小さくしなければならなくなった。これによって ラフからのショットでは スピンが かかり難くなったと言われているが ボーケイでは その影響が 極めて小さなものになっている。

ソール (グラインド) の選び方

ウェッジを選ぶ時に 多くの人は ロフトとバウンス角を決めて、例えば、サンドは 58/10、アプローチ ウェッジは 52/8 のように 自分の好みの組み合わせのクラブを選んでいるだろうが、実は それに加えて ソールの形状にも目を向けることで 自分のセッティングの最適化を図ることが出来る。例えば、現在 使用している サンド ウェッジが 58/08 M で ザックリが多いとすれば 58/10 S や 58/12 D にすれば そんなミスが少なくなる可能性は 高いだろう。

ソール(グラインド)タイプ
前述のように 自分のスイングが どんなタイプか、どんなミスが多いか、また、どのようにクラブを使いたいのかで 最適なソール形状は 異なる訳だが、そうした観点から ボーケイ SM8 の場合は L/S/M/F/D/K-GRIND の 6種類の異なるソール形状のクラブが用意されているが、ダイアグラムは それを整理したものである。また、以下は そのソール (グラインド) の選び方を説明した動画なので そちらの説明も 参考にして下さい。

ダイアグラムでも示しているように L は ロー バウンスで、K は ハイ バウンス用のグラインドである。一方、F は ハイ バウンス用にも ミッド バウンス用にも 用いられる削り方で、S は ロー/ミッド バウンス、M は ミッド/ハイ バウンス用となっている。ヒール側の削り出しが大きく、フェースを開いて使い易い設計のクラブは ある意味 上級者向けだと言えよう。例えば、56/14 F-GRIND のウェッジは 比較的 ハイ バウンスな ソールで深いラフからのショットや 細かくて サラサラな砂のバンカーのショットに上手く対応できるタイプのウェッジで 初心者にも オススメなクラブである。また、60/04 L-GRIND のウェッジは トレーリング エッジ側を大きく削り ロー バウンスにしたソールで タイト ライや 湿って硬めな砂のバンカーからのショットなどに対応し易いウェッジだが、使い方によっては 難しいクラブである。SM8 では 58/04 L-GRIND の選択肢がなくなった。ただ単に ロフトとバウンス角だけで ウェッジを選ぶのではなく、ソール幅とその形状にも配慮し、様々な コース コンディションに対応できる ウェッジのセッティングについて考えてみる必要があろう。 » 商品 (SM8) を見る

歴代のボーケイ モデル

初代ボーケイは 1999年に発売された 200 シリーズだが、それ以前のタイトリストの代表的ウェッジは 1991年発売のハイ パフォーマンス モデルで、その存在感は ボーケイとは 比べ物にならないものだった。1999年に市場に投入されたボーケイ 200 シリーズが 幅広いレベルの ゴルファーから絶大な支持を得た後、300/400 シリーズ、さらに、スピン ミルド シリーズが その支持を さらに広げてきた。一つ前のモデルである SM7 は まだ 市販されており 割安に買えることもある。以下は そんな 歴代ボーケイの代表的なモデルである。

タイトリスト・ウッェジ 歴史
High Performance 200 Series 300 Series
1991
High Performance
1999
Vokey 200 Series
2000
Vokey 300 Series
400 Series Spin Milled
Spin Milled CC
2000
Vokey 400 Series
2007
Vokey Spin Milled
2009 Vokey
Spin Milled CC
Forged
SM4
SM4
2011 Japan Vokey
Cold Forged
2013
SM4
2014
SM5
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