グランド・キャニオン国立公園
グランド・キャニオン国立公園は アリゾナ州北西部に位置する国立公園だが そこを流れる コロラド川の侵食によって創られた大峡谷の絶景は大自然の驚異の一つとされている。渓谷の幅は 約 16 km、深さは 約 1600 m、そして、東西に 約 450 km の長さを誇る。コロラド川を隔てた南側を サウス・リム、北側をノース・リムと呼ぶ。その間は 直線距離で僅かであるが、気候が異なるし、コロラド川とその周囲のキャニオンとの位置関係も異なるので それぞれの景観は大きく異なるものになっている。この間の車の移動は 渓谷を ナバホ・ブリッジ (Navaho Bridge) 経由 迂回する道で 約 300 km のドライブになるが、ここを訪れる機会があれば、是非、サウス、ノース・リムの両方を訪ねて欲しい。


見所

上述のように公園は 東西に 約 450 km の長さを誇るが、観光地として一般の観光客が訪れるところは、舗装道路の通っている 渓谷東部の一帯である。最も多く観光客が訪れるのが ラス・ベガスやフラッグ・スタッフといった都市に比較的近く アクセスし易いサウス・リムであるが、ノース・リムは ザイオン国立公園、ブライス国立公園などに近いものの、少しアクセスし難いため、訪れる観光客の数は比較的少ない。しかし、その分 静かなムードで景観を楽しむことが出来るし、サウスリムよりも標高の高いノース・リムは 高原の趣があることや キャニオンの岩山をより近くに見ることが出来ることから サウス・リムとは 一味も 二味も 違う大渓谷の景観を味わえるところである。


(A) サウス・リム・ビレッジ 周辺 (South Rim)

ラス・ベガスやフラッグ・スタッフから公園に入る場合は、マザー・ポイント (Mother Point) そして、そのすぐ傍にあるビジター・センターへ寄るルートが一般的。その少し西が、所謂、ビレッジで、ロッジ、駅、ジェネラル・ストアー、キャンプ場などがある所だ。車で行けるのは、ヤバパイ・ポイント (Yavapai Point) からブライト・エンジェル・トレイル入り口 (Bright Angel Trailhead) 辺りまでで その西には、シャトル・バスに乗っていくことになる。終点は、ハーミッツ・レスト (Hermits Rest)。また、朝日を見るには、マザー・ポイントの東にあるヤキ・ポイント (Yaki Point) が良い。

(B) デザート・ビュー周辺 (South Rim East)

サウス・リムの東の端にあるのが デザート・ビュー・ポイント (Desert View Point) だが、ビレッジからは 車で 30分程度の距離だ。途中には、グランド・ビュー・ポイント (Grand View Point)、モーラン・ポイント (Moran Point)、リパン・ポイント (Lipan Point)、ナバホ・ポイント (Navajo Point)、そして、トゥシャン博物館 (Tusayan Museum) などがある。デザート・ビュー・ポイントには、そのトレード・マークである展望台のタワー、インフォメーション・センター、ジェネラル・ストアー、キャンプ場などがある。コロラド川がカーブするコーナーにあり、その見晴らしが素晴らしい。

(C) ノース・リム ロッジ周辺 (North Rim Lodge)

サウス・リムのデザート・ビューから さらに 東に行き、ナバホ・ブリッジ (Navajo Bridge) 経由、US-89A を西に ジェイコブ・レイク (Jacob Lake) まで ドライブして、そこから南下すれば 後は 一本道でノース・リムに到着する。そこにあるグランド・キャニオン・ロッジとその周辺のトレイルからの景色は絶景だ。標高 2500m 前後のノース・リムは 初夏でも雪が降るところなので、春や秋に訪れる場合は 気候や道路の状況をあらかじめ良くチェックしておくと良いだろう。夕日や朝日のノース・リムは 特に美しいので、出来る限り ここに一泊して その景色を楽しんで欲しい。

(D) ノース・リム ケープ・ロイヤル周辺 (Cape Royal)

グランド・キャニオン・ロッジから 1時間ほどのドライブで行くことが出来るのが ケープ・ロイヤル (Cape Royal) で、その駐車場から 10分ほど トレイルを歩くと ケープ・ロイヤル・ポイント (Cape Royal Point) に到着する。そのすぐ傍にある エンジェル・ウィンドウ (Angel Window) も見所だ。ここからは コロラド川が見える。また、ケープ・ロイヤルに向かう途中の見所であるポイント・インペリアル (Point Imperial) も見逃せない。

(E) その他

サウス・リムからノース・リムに向かう途中にあるナバホ・ブリッジの開通 (1929年) によって ノースリムへの道が 開かれた訳だが、その橋の上 (ビジター・センターあり) から見下ろせるカラフルな渓谷の岩とコロラド川 (マーブル・キャニオン) の眺めは中々のものだ。コヨーテ・ビュー (Coyote Buttes) のウェーブ (The Wave) で知られるバーミリオン・クリフ (Vermillion Cliffs) の秘境、ホーシュー・ベンド (Horseshoe Bend)、アンテロープ・キャニオン (Antelope Canyon)、レイク・パウェル (Lake Powell) など、周辺の見所も多く、そうした公園外の景勝地まで足を伸ばしてみる価値もあろう。


公園へのアクセス:

サウス・リムへは、ラスベガスからフーバー・ダム経由で I-40、AZ-64 とドライブして入るのが最も一般的。また、フラッグ・スタッフ (Flagstaff) 経由 US-180、AZ-64 というアクセスも良く使われる。直接、公園のすぐ南にあるグランドキャニオン空港に空路入る方法もあるし、鉄道でグランドキャニオン駅 (ロッジやビュー・ポイントまでは歩いても行ける距離) まで行くことも出来る。 一方、ノース・リムは 少し アクセスが悪く、サウス・リムからナバホ・ブリッジを渡って、US-89 でジェイコブ・レイクから南下するか、ザイオン国立公園の方から、やはり、US-89 で ジェイコブ・レイクから南下するというルートになる。近くに、空港や鉄道の駅などはない。

計画の立て方:

サウス・リムは 車がなくとも見学できるし アクセスも良いので、時間にゆとりのない人は、サウス・リムだけの見学という計画でも仕方がないであろうが、朝、夕のキャニオンの景色は 一段と美しいので、出来れば サウス・リムのビレッジに一泊、そして、ノース・リムのグランド・キャニオン・ロッジにも一泊する計画を立てて欲しい。また、ロッジも良いが、キャンプも オススメ。
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