ゴルフクイズ

ゴルフコースは 通常 (9 x 2) 18 ホールから成っており、それを正しい順番で 全てプレーすることで１ラウンドのプレーが完結する。各ホールには そのホールの全長に応じて 規定打数、即ち、パーが設定されているが ほぼ全てのホールのプレーをパーで上がれるような実力があれば ハンデ 0 前後のゴルファーである可能性が高い。一方、公式ハンデを持たずにゴルフをしている人も少なくないと思うが、将棋や碁などと同じで レベルの違う人達が互いに対戦して（例えば、握って）ゲームをフェアーに楽しむためには 何らなのハンデをつけて戦う必要性が出てくる。そうしたニーズも勘案して考え出されたものが将棋や碁では 段位であり、ゴルフでは ハンディキャップ・システムである。ご存知のように 18 ホールのコースの全てのホールをプレーし終わった時の打数の合計が そのラウンドのゴルフスコアになるが、直近の 10 ラウンド (欧米では 20 ラウンド) のスコアをベースに算出したハンデキャップ・インデックスが 所謂 ゴルフのハンデの基になる。その人のゴルフの力量を示す尺度として使われるが、どのようにしてハンデが計算され、決まるのかを知らない人も少なからず居るだろう。以下は そんなゴルフスコアとハンデに係わるクイズである。まずはクイズに答え その後に下の をクリックで 正解とその解説をチェックして下さい。特に、ゴルフのスコアに係わる知識が不足している人やハンデのことを良く知らない人は チャレンジしてみて下さい。

答え 解説

(1) クワドラプル ボギー：ご存知のように 規定打数でプレーすれば パー (par) で それよりも打数が 1 打多いのが ボギー (bogey)、少ないのが バーディー (birdie) である。さらに、規定打数より 2 打多ければ ダブルボギー (double bogey)、3 打は トリプルボギー (triple bogey) で 日本では それぞれ略して「ダボ」とか「トリ」などとも言うが それ以上のスコアになると数字で言うのが一般的だから 同様な言い方を知らない人も居るだろう。出題の規定打数より 4 打多いスコアは クワドラプルボギー (quadruple bogey) で 欧米では こうした言い方をする人が少なくない。一方、5 打多ければ 一応 クインテュープルボギー (quintuple bogey) という言い方もできるが、そんな場合は 欧米でも数字で言うのが普通である。仲間内で クワドラプルボギーのことを「クワ」と略して言ったら受けるかも知れない。一方、パー 3 で 6、パー 4 で 8 を叩いた時などに ダブルパー (double par) と言うこともあり クワドラプルボギーがダブルパーであることもあるが このクイズの答えとしては不正解としたい。なお、2019年からの新ルールでは ローカルルールとして 1 ホールの最大スコアを設定することが許されるようになったが、それをダブルパー (double par pick-up rule) とすることも出来るようなっている。

(2) コンドル：パー 5 の 3 打目で ホールアウトすれば 規定打数より 2 打少ないスコアのイーグル (eagle) だが、その 2 打目が入ってしまえば 規定打数より 3 打良いスコアで それをダブルイーグル (double eagle) と言う。ダブルイーグルのことは アルバトロス (albatross) とも言うが 日本では その言い方の方が一般的かも知れない。どちらも 同じことを意味する言葉であるが 欧米では ダブルイーグルと言う方が むしろ 一般的だ。コンドル (condor) は パー 5 の 1 打目で ホールアウトすることを言い表す言葉だが それを出すことは 実質的には殆ど不可能である。

(3) スクラッチ：ハンデは 元々 色々なレベルのゴルファーが一緒に競技を行う時に その技量に応じてハンデを付けると言う発想で考案されたものである。そして、それが ハンデが存在する大きな理由の一つであり、存在意義でもある。トータルスコアからハンデ（または、ハンデの 80% など）を引いた ネットスコアで優劣を競うのが一般的だが、将棋で駒を落としたり、囲碁で石を置いたりして 勝敗を競うのと同じ理屈である。つまり、公式ハンデを持った人ばかりなら 様々な実力のゴルファーが参加する競技でも ハンデ戦にすることで 公平に勝つチャンスを全ての参加者に与えることが出来ることになる。ペリア競技などの ほぼ運で順位が決まるコンペにはない好ましい競技環境を これによって作ることが出来る。また、ゴルフの上手な人を指して 日本では良く「あの人は シングルだ」などと言うが 欧米では それに該当する表現は あるものの そうした言い方をあまりしない。因みに、シングルという言葉は和製英語で 英語では single digit handicap player などと言わなければ意味をなさない。欧米では 上手な人のことを ローハンディキャッパー (low handicapper) というのが普通で 70台前半のスコアで回るような腕前なら ハンデは ほぼ 0 で スクラッチゴルファー (scratch golfer) と言うことになるが、それ以上の腕前であれば プラスハンデになる。PGA のツアープロのハンデは +5 ～ +6 位になるそうだ。熟練ではあるが 技量は平均的といったニュアンスで ボギーゴルファー (bogey golfer) という言葉も良く使われる。

(4) 85：驚く人もも居るだろうが、同じ平均スコアの二人のハンデは 必ずしも同じにはならないし、プレーしたコースの難易度もハンデの計算には 加味されるから ハンデ 9 の平均スコアが必ずしも 85 前後になる訳ではないが、平均スコアが 85 の人のハンデは 9 前後になる可能性が高い。一方、平均スコアが 81 の人のハンデは これまた それを出したコースの難易度によるが 5 ～ 6 位になる可能性が高い。スコアのバラつきの大きい人、大タタキを良くする人の方が 通常は同じ平均スコアであればハンデは低くなる。ハンデとは 基本的に「どの位 良いスコアを出す能力があるか」を示す指標で その計算は以下の概念で行われる。 (a) プレーしたコースの難易度とスコア（直近の 10 or 20ラウンド）で算出 (b) ただし、大叩きしたホールのスコアはレベルに応じて上限値を定め調整 (c) 良いスコアの 50% で計算（全スコアが HDCP 算出のベースでない） ハンデの算出方法が複雑で分かり難いのは 以上の様な概念に基づいて計算式が作られているためである。なお、日本では 日本ゴルフ協会 (JGA) の規定に基づいて査定されたハンディキャップが唯一のオフィシャル（公式）ハンディキャップになる。ハンデについて もっと詳しく知りたい方は 以下のリンクをクリックで。

▶ ハンデの基礎知識