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ソールの使い方|ダフらない秘訣

Introduction
アプローチショットに自信が持てない人は ウェッジのソールの使い方に対する理解を深め、ダフり難い打ち方を学べば その苦手意識を解消出来る可能性がある。高い確率でボールをフェースの上にキチンと乗せるには ある意味 ミスの許容範囲が広い打ち方を身に付ける必要があるが それには ソールが上手く滑る軌道で ボールを打つテクニックの習得が不可欠だ。

ソールが滑る角度

ウェッジのバウンスご存知のように ウェッジにはソールに比較的大きなバウンスがある。ウェッジによって その大きさや形状には 違いがあるが サンドウェッジであれば 10° ~ 12° また 他のウェッジでも 普通 6° ~ 8° 程度のバウンスがある。右図は バウンス角が 12° (赤) で 少し丸みを帯びた形状のバウンスのサンドウェッジだが これを使って キャリーで 10 ヤード位のショットを打つ時のことを想像してみよう。図は シャフトを 5° (黄) 前傾させ 若干 ハンドファーストにソールを芝 (緑) に接地させた時の状態を示したもので ソール中央 即ち ミッドソールが接地している状態だ。一方、図には 18° と 5° の矢印を書き込んである。18° の入射角で クラブヘッドを落とす場合は 参考図よりハンドファーストの度合いが大きくなるから ミッドソールではなく リーディングエッジからヘッドが接地することになり 地面にリーディングエッジが引っかかる形になって ダフる可能性が高くなる。つまり、ボールの真下にクラブが綺麗に入り込まない限り 18° のようなダウンブローのスイングでは ミスショットになる訳だ。

一方、5° の場合は ボールの横っ腹をリーディングエッジで打ってしまうという心配をする人も居るだろうが リーディングエッジから接地することは 絶対になく ヘッドの軌道が 5° のような角度で 下に落ちていく打ち方をすれば 余程のことがない限り ソールは ボールの下に入ってくれる。ボールの横っ腹をリーディングエッジで打つには ボールの直径が約 43mm だから リーディングエッジが 2cm 以上 地面の上を通過しなければならず トップするショットは その殆どが スイング軌道の最下点がボールの手前にあるような打ち方をする時に起きるミスである。また、5° のような緩やかな角度で ヘッドが下に落ちていく打ち方をすれば 仮に ヘッドがボールの少し手前に落ちて跳ね返されても その角度は 5° 前後だから リーディングエッジは 極端に ボールの手前に落ちない限り ボールの下に入る理屈である。

ここで 下の動画(英語の音声解説付き)を見て欲しい。左はボールを右足のかかとの外側の前に置いて ハンドファーストに 18° のダウンブローのスイングをした時のクラブヘッドの挙動で、右は それが 5° のケースである。左の打ち方では クラブは リーディングエッジから芝に当たるから 引っかかり跳ね上がって スムースに前には進まない様子が見て取れる。それでも クラブフェースがボールに先に当たってから リーディングエッジが地面に当たっているから ボールは 普通に飛んで行っているが 少しでも手前に入っていれば どのような結果になるかは 想像がつくであろう。

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ダフらない秘訣|動画解説

動画の右の例の 5° のように シャロ―にクラブが振れて 綺麗にソールが滑れば クラブヘッドの動きがボールの近辺で止まることはなく ボールをヒットした後も動き続けることになる。従って、少し手前にダフリ気味にヘッドが入っても ボールは フェースの上にキチンと乗る訳だ。ダフリの度合いが大きくなると ボールを思うように打ち出せないこともあるだろうが そんな場合でも それがターゲットから大きく外れる確率は 低いので 大きな失敗になる可能性は 低い。5° のダウンブローで打つためには ハンドファーストの度合いを 5° にすれば良いのだが それが 15° 〜 20° になるイメージでクラブを振っている人が少なくない。

クリーンにボールをヒットし キャリーを確り出してスピンをかけるイメージでボールを打つ人が多いと思うが そうすると右利きの人であれば ボールを右足の前くらいに置いて 15° 〜 20° のダウンブローで クラブを振るイメージを作って ボールを打つことになる。上の動画でも そうした打ち方を教えるインストラクターが少なくないと説明しているが、そんなイメージで ボールを打った場合は 動画の映像のように クラブヘッドが地面に当たった瞬間に その動きは 止まる(バウンスバックする)ことになる。ヘッドの動きがそうなる前に(動画のように)ボールをクリーンにヒットしていれば良いが そうでなければ ミスショットになる。つまり、動画の左のような打ち方で 思ったようにボールを飛ばすには 非常に正確にクラブを落とさなければならないのだ。

ここで 動画をもう一度見て 左側の映像のクラブヘッドの動きと右側の映像のクラブヘッドの動きには 決定的な違いがあることを確認して欲しい。もし、左側のような打ち方をイメージしてショットをしているとしたら まずは そのイメージを変えることから初める必要があることが分かるだろう。ボールは スイング軌道である弧の最下点の少し手前にあるイメージで良いが 大切なことは 大き目な円軌道で クラブをシャローに振るイメージを作ること。そして、実際にクラブをシャローに振るためには ボールをスタンスの中央に置いて コックを抑え気味にして 利き腕主導でクラブをゆっくり振るのがポイントだ。左腕主導でクラブを振る人が多いと思うが そうするとコックも大きくなりがちだし 必要以上に ダウンブローにもなり易くなる。アプローチショットでは 右手中心にクラブを持ち 体の回転する力を利用して クラブを振れば 自然とスイング軌道は シャローになる。

シャローにクラブを振って ソールが上手く滑るような打ち方ができれば ミスの許容範囲が広がる訳だが その許容範囲を最大限に生かすために 実は 綺麗にボールをヒットしに行くのではなく ほんの少し手前に ある意味 故意にダフり気味に打つようにするテクニックを使っているツアープロも居る。状況にもよるが 多くの場合 そうすることがダフらない秘訣であり ショットの成功率を高めるのに効果的なテクニックと言うことだ。

このように ヘッドを低いところから シャローに 穏やかなダウンブローの角度で 入れるショットは 強力な武器になるが それを使う時に忘れないで欲しいのが インパクト後も ダウンブローにクラブを振るイメージで 低いフィニッシュを取ることである。以下は ショートゲームの名手として知られる ルーク・ドナルドがピッチショットの打ち方を説明した動画だが ボールを高く上げるショット以外では リストヒンジを抑えて シャロ―にクラブを振って ローフィニッシュになる打ち方をしている点を確認して欲しい。

どんなクラブを使うのかによって 多少のアジャストメントは 必要になるだろうが バウンスを使って ソールを滑らせる打ち方の基本は 同じである。サンドウェッジだけでなく、色々なクラブを使って練習をし 状況に応じて クラブを使い分けられるようにしておくと良いだろう。

ショットに磨きを

このように リストの動きを最小限に抑えて シャローにヘッドを入れるテクニックが 最もオススメな方法であるが 注意すべき点は シャローにと思うと どうしても インパクトの前後からアッパー軌道になりがちで ヘッドの接地点が大きくズレて ダフリやトップが出るスイングになってしまうことだ。ヘッドは シャローに入れ その後もアッパー軌道にならないように 薄くターフが取れるくらいのイメージで振ることだが その上で 出来れば バックスイングでは フェースをシャット気味に引いて インパクトからフィニッシュで さらに フェースを少しクローズドにするよう 軽く腕をロールさせるアクションを入れる。ボールを高く上げる必要がない場合は そんな打ち方も試して欲しい。また、ヘッドを上手く シャロ―に落とすには 下半身の動きを上手に使い 前傾姿勢をキープして ヘッドアップにならないように体を回転させながらボールを打つことも忘れずに。

ヒンジ & ホールドのような 異なるテクニックがない訳ではないが 前述のテクニックが 最も ハイ パーセンテージで オーソドックスなものである。色々なテクニックの知識を学ぶことは 良いことだが それらが ミックスしないようにすることが大切だから その点は 忘れないで欲しい。同じクラブでも 使うテクニックによって 出球の高さ、スピン量 そして ボールの転がり方は 異なってくるので キャリーとロールの関係に対する考え方も 良く整理する必要があるだろう。

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