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タイトライからのアプローチ

芝があまりない、もしくは、芝が非常に短く刈られた状態のライのことをタイトライ (tight lie) と言うが、そうしたライからは ボールにクラブフェースがクリーンにコンタクトするように打たないと 上手くボールを打つことは出来ないように見える。そこで、フェースを被せて クラブをダウンブローに落とす人がいるが そうした打ち方では 十中八九 エッジがボールの手前に刺さるような形で ダフることが多くなるはずだ。また、そうしたライから ボールを柔らかく上げようとして 救い上げるような打ち方になれば ミスする可能性は さらに高くなる。ここでは タイトライを苦手としている人が多いことに鑑み、そうしたライからのショットを打つ時に抑えておくべきポイント、そして、ショットの基本について分かり易く解説する。

まず、そこで ローリー・マキロイのタイトライからのチップショットの動画を見て欲しい。この動画では 正確に セットアップの様子は分からないが ボールの位置は センターより ちょっと右寄りで クラブフェースは 少しオープンのように見える。そして、クラブの振り幅は とても小さく、コックもミニマムで フェースターンは 殆どしていない。

ご存知のように、タイトライからのショットは ミスの許容範囲が狭い。従って、クラブの落下点が狙い通りにボールの直前にくるように工夫をする必要がある。その精度を高めるためには クラブヘッドの動きがシンプルになるようにクラブを振ること。つまり、コックをミニマムにし、クラブの振り幅を小さくすることが有効だ。マキロイのショットも そうした意味では その基本に忠実である。フェースターンもミニマムで 腕を振って 手首を折るような動きは一切ない。ショルダーターンを原動力に クラブを体で振っていると言っても良いだろう。これがクラブを正確に狙ったポイントに落とすための鍵である

一方、多くの人は タイトライからのショットで ダフれば 大きなミスショットになることが分かっているから そんなことばかりを気にして トップをしてしまうことにもなる。ボールが浮いている簡単なライでは クラブをボールの下に入れるのが容易に見えるから ダフったり、トップする可能性は 格段に低くなる。両者の違いは ミスの許容範囲の違いで、それが 倍、半分のような状況は少なくない。しかし、ミスの許容範囲が半分のような状況でも 許容範囲がものすごく狭い訳ではない。それよりも、そのボールとライの見え方の違いが与える心理面への影響が 倍、半分どころではなくなるのが問題なのだ。実は タイトライからのミスが多くなる人は 大方が心理的な要素によるものである。前述の基本が身に付けば 心理面の影響は格段に小さくなって そのミスも応分に少なくなるだろう。

ここで もう一つ知っておいて欲しいタイトライからのショットの側面がある。それは タイトライでも クラブをボールの下を滑るように(ある意味、軽くダフるように)入れれば ボールを上手く打つことが出来るという事実である。と言うよりも、タイトライでもクラブのバウンスを上手く使って ソールで芝を軽くブラッシングするようにすることで 成功率は 高くなると言うこと。出来るだけ ハンドファーストに ダウンブローに打つ必要があると考えているのであれば まずは その考えを改める必要がある。普段のショットより 多少 ハンドファーストにして ダウンブローにしても良いが、基本は ソールで芝を軽くブラッシング出来る範囲の変更に留めることである。ボールを右足寄りに置いて ダウンブロー気味に打った方が上手くいくと感じるのであれば そうした打ち方をしても良いが バウンスを使って軽くブラッシングするという基本に忠実にプレーすることがポイントだ。本来、タイトライだからといって 右足寄りにボールを置く必要はない。

他方、クラブフェースを少し開いて、下半身の動きを抑え気味にして アウトサイド・インの軌道でカットショット気味に高い球を打つテクニックもある。その場合は、腕や手の力を抜いて ターフを取るつもりで ややダウンブローに 肩の回転する力を使って ボールを打つのがポイントだ。ボールをクリーンにピックアップして上げようと意識すれば ダウンブロー気味にはクラブを振れなくなるものだから その点に注意を払う必要があろう。

動画は そんなショットの打ち方を説明したものだが アウトサイド・インの軌道でカットショット気味に ダウンブローに打つテクニックだが、それが 極端にならないこと、そして この場合もバウンスを上手く使って ターフが少し取れる程度のダウンブローで ボールの真下がスイングアークのボトムになるようなスイングをすることがポイントだ。
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