短いパットを入れるコツ
このページのコンテンツ |
• はじめに |
• 短いパットをする時の意識変化 |
• 好ましいイメージの作り方 |
• 短いパットの技術的 注意点 |
• 短いパット専用 ルーティーン |
• パットを外すような気がしたら |
♦ 短いパットをする時の意識変化
ビビッテしまう状況下での短いパットのことを 英語では ニーノッカー(Knee-knocker)と言うが 1m のパットと 5m のパットでは 考えることが違ってくるのが普通である。1m のパットでは 大抵の人が入れることと 外すことの両方を強く意識するものだが パットが長くなるにつれて 外すことに対する意識は 弱くなり ホールの近くにボールを止めることなどを意識するようになるのが一般的で その意識の変化がパッティング ストロークに大きな影響を及ぼすことになる。外したくないという意識の中で 外す心配をした時に 悪い結果になり易いことは 言うまでもないが 短いパットを良く外す人は その心配の度合いが大きいのが普通で 入れることよりも 外すことばかりを考えていることが多い。勿論、パットの上手な人でも 程度の差こそあれ 外すことは 意識するものだが 両者の大きな違いは その意識を上手くコントロール出来るか どうかである。
♦ 好ましいイメージの作り方
意識を上手くコントロールするには パットの時に 失敗しないかという 起きて欲しくない 悪い結果のことではなく 良いストロークをすること つまり そのプロセスのクオリティに拘って ストロークすることである。加えて、確り ストロークした結果 打ったボールがカップのど真ん中から綺麗に入る、そのイメージを より具体的に そして 鮮明に 頭に描いた状態でストロークすることが 効果的である。ボールの転がるラインと それがカップに入るスピードや カップに入っていく場所 そして ボールが入った時の音なども含め ポジティブなイメージを 確り集中して 出来るだけ 詳細に 鮮明に 描く。そうすれば 外す心配は 知らぬ間に 消えてしまうものだ。
♦ 短いパットの技術的 注意点
さて、前述のように 短いパットでは メンタルな面での問題点の排除が最も大切だと言えるが パッティング ストロークの技術的な注意点についても ここで同時に 触れておこう。まず 第一に パターを真っ直ぐ引いて、真っ直ぐ出すことが重要だと考えている人も 少なくないだろうが そうしたことを考えながらパットをすること自体が パットを外す原因である。あまり 真っ直ぐに 引けていなくとも パターのフェース面が ボールを打つ瞬間に スクウェアーになっていれば その前後の動きに関係なく 短いパットは 殆んど入る。ただし、パターのフェース面をスクウェアーに というストロークのメカニクスの意識を持ってボールを打つのは 禁物である。メカニクスに拘るのであれば もっと単純で フェース面の向きとは関係ないこと、例えば、パターの振り幅や ボールをヒットした時の感触などを意識した方が良いだろう。また、振り幅を意識するのであれば テイクバックとフォロースルーの大きさが 1 対 1 の小さ過ぎないストロークのイメージが オススメだ。
次に、ストロークのペースだが ゆっくり 一定のスピードでストロークし ボールを確り打つことが 短いパットを入れるのに最も重要な「フェースをスクウェアにする」という点からは 有効なことである。そうしたストロークを覚えるには 写真右のように パターの上にコインを置いて それが落ちないように パターをストロークする練習が効果的だ。短いストロークで 早く ヘッドを加速させれば コインは 落ちるはずで 自分のパッティング ストロークを そうした観点から 一度チェックして見よう。ボールをヒットアする前後のパターヘッドのスピードを一定にすることである。加速モードで 打つことを考えている人は その考え方を改めた方が 好ましい結果になる可能性が高いだろう。
♦ 短いパット専用 ルーティーン
以上が 短いパットを入れるために有効な メンタルとテクニカルに係わる注意点だが これらのこと全てを 毎回 上手に こなすのは 案外簡単なことではない。そこで オススメしたいのが短いパット専用のルーティーンを作って 毎回 それを実行することだ。その観点から まずは 前述の好ましいメンタルとテクニカル、両方のポイントを同時に スムースに実行するのにベストな自分のルーティーンが どんなものであるべきかを研究し それを確立することである。通常のパットでは 正しいスピードのイメージを持って ストロークすることが大切だが 短いパットでは 状況が少し異なる。集中すべきことは フェース面をターゲットに合わせたら 途中では 決してスピード調整や軌道調整などをしないよう、ボールがカップに入るイメージを強く頭に思い浮かべて、フェースの向き、ヘッドの軌道 そして ストロークの強さなどについて考えることなく スムースに(いつもの振り幅とペースで)ストロークをすることだ。それを実行するのに 最適な 自分なりの ルーティーンがあるはずだ。
♦ パットを外すような気がしたら
どんなルーティーンをするにせよ 必ず実行して欲しいことは ストロークをする前に 自分のルーティーンを間違いなく実行したという「確認」をしてから ストロークをすることだ。外すのではないかという未来の事象に対する心配を排除し 無心に近い状態を作るのに「確認」のステップが効果を発揮するからだ。確認の段階で ルーティーンの手抜きをしたとか 何かが変だと思った時は 仕切り直しをする。ちょくちょく 仕切り直しをするようでは プレーファーストの観点から問題だが、集中して ルーティーンを行っていれば そうしたことが度々起きることはないはずである。いずれにしても 最後は イメージしたストロークをすることだけに全神経を集中させる。それが 短いパットを入れるコツ である。