アンカリング - 禁止行為|ルール解説
♦ ルール違反のアンカリングの例
2016年以降のゴルフルールでは 以下のようなパターの使い方を 所謂 アンカリング(ストロークの基点を作る方法)と定め、禁止のパッティングスタイルとして その対象に挙げている。
このルール変更の原文は "prohibit strokes made (1) with the club or a hand gripping the club held directly against the player's body, or (2) with a forearm held against the body to establish an anchor point that indirectly anchors the club." となっている。つまり、(1) クラブ または クラブを握る手を 体に直接固定する、もしくは、(2) 前腕を体に付けて間接的な基点 (anchor point) を作る という方法を用いたストロークを禁止し、当該ルールに違反した場合は ストロークプレーで 2打罰、マッチプレーでは そのホールの負けのペナルティーを課すものである。(写真は R&A ウェブサイトより 抜粋)
♦ 違反は パターの長さではない
♦ ルール違反でないスタイルの例
勿論 下の (7) のような標準的なパッティングスタイルは 左右どちらの手が上であろうが問題のないスタイルである。また、(8) (9) のように パターを腕に固定しても その腕が体に密着するようにして固定されなければ(腕に固定するような形でも)問題ないし (10) のようにグリップエンドを基点にするような 所謂 クローグリップも そのグリップエンドを握っている腕が体に密着し固定されなければ 問題ない。
以上が 2016年以降 禁止されるようになったパッティングスタイルに関する要点の説明である。これにより 長尺や中尺のパターを使う人は 少なくなったが、ルールに違反しない 長尺・中尺パターの振り方を考え出すゴルファーは 少なくなく 昨今のプロの試合でも そうした選手を見ることは 然程 珍しいことではない。いずれにせよ、このルール変更の経緯についての詳細に 興味のある方は R&A/USGA 2013年 5月 21日発表の日本語版に 詳しく記載されているので 該当ページの説明を ご覧下さい。» 詳細