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失格 (DQ) になるルール違反|ルール解説

Introduction
DQ ゴルフルール違反に対しては ストローク・プレーであれば 1打罰 もしくは 2打罰、また、マッチ・プレーであれば 1打罰 もしくは そのホールの負けという ペナルティが 違反の内容に応じて科せられる訳だが、加えて、重大なルール違反に対しては 競技失格という重いペナルティが 科されることがある。

失格の英語表記

因みに、英語で失格には disqualify(動詞)、即ち、失格させる という言葉が使われる。名詞形は disqualification で その省略形が DQ である。そして、失格になった場合は DQ もしくは disqualified と表記されるのが一般的だ。

失格の可能性がある行為 一覧

以下は ルール違反で失格になる もしくは 失格になる可能性のある行為のリストであるが、知らぬ間に 失格になり兼ねない行為をしている人もいることと思う。この機会に そうした重大なルール違反を犯さないよう 失格になる違反に関する知識を確り 身につけて欲しい。(ただし、以下のルール違反以外にも 失格になる違反はあるので その点は 間違いのないよう。)

(1) スタート時間に遅刻し、さらに それを 5分以上経過しても ティーオフしなかった時。(規則 6-3a)
(2) 委員会の指示に従わなかった時。例えば、決められた組み合わせのメンバーで 競技を しなかった時やプレーの中断や再開の指示に従わなかった時。(規則 6 他)
(3) スコアカードを提出しなかったり、過少誤記した時。(規則 6-6)2016年のルール改定で 過少申告が ルール違反をしたことを知らずに起きた結果であれば 2打罰の違反になると変更された。プロの試合では ルール違反が スコア提出後に決まることもあるので、そうしたケースに対する配慮である。なお、過大誤記の場合は 過大誤記されたスコアが採用されてしまうが ペナルティはない。
(4) 不当な遅延やスロープレーを繰り返したり、正当な理由以外で プレーを 中止した時。(規則 6-7/8)
(5) 規則に適合していないクラブでプレーしたり、その仕様をプレー中に調節した時。また、球の動きに影響を与える目的で 異質物を クラブフェースに付けた時。(規則 4-1/2)
(6) 練習器具や(禁止されている)計測器機器、及び、クラブを握る上でプレーヤーの援助となる可能性のあるものの使用。(規則 14-3)初回違反は マッチプレーでは そのホールの負け、ストロークプレーでは 2打罰だが、その後 さらに同じ違反があった場合は 競技失格。
(7) 前のホールをホールアウトせずに 次のホールから ティーオフしたり、間違った順番でホールを プレーした時。(規則 3-2)また、定められたティーイング・グラウンド外からプレーし訂正しなかったり 、ティーマーカーを勝手に動かした時や ルールに適合していないティー・ペッグを使ってプレーした時。(規則 11-1/2/4)
(8) 競技者が他の競技者の権利に影響するような規則に従うことを拒んだ時。例えば、グリーン上でボールを マークするよう言われ それを拒んだ時など。(規則 3-4)また、委員会が エチケットに係わる重大な違反に当たると考える行為があった時。(規則 33-7)

(9) 自分や他の選手に著しく有利な状況を作り出す目的で ボールの動きを 故意に変えたり、ボールを動かした時。(規則 1-2)
(10) 誤球や誤所からのプレーで重大な違反があったにも拘らず、訂正処置をとらなかった時。(規則 15-3/20-7)
(11) 規則の運用を排除することや受けた罰を無視することに合意した時。(規則 1-3)また、プレーの順番を 一方のプレーヤーが有利になるよう(フォーボール・ゲームなどでは許される行為だが)個人のストローク・プレーで 変えることに合意した時。(規則 10-2c)

マナー違反と競技失格

実は (2) (4) (8) のような ある意味 マナーやエチケットに関する違反は ペナルティが科されるルール違反だと思っていない人も少なくないと思うが、失格にもなり兼ねない重大なルール違反なのである。グリーン上のボールをマークして欲しいと言われて パットに影響ないなどと言って拒んでいる人は 失格になるほど重大なルール違反をしているということだから この機会に そうした認識を 変えて欲しい。

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