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二度打ち|ルール解説

Introduction
二度打ち
1 回のストロークで 二度球を打ってしまうことが 二度打ちであるが それを英語では ダブルヒット (double hit) と言う。アプローチショット、バンカーショット、パット、特に、深いラフからのアプローチショットの時に良く起き、旧ルールでは ルール違反となり ペナルティの対象になったが 新ルールでは 偶然の二度打ちなら 罰が科されなくなった。

偶然の二度打ち

新ルールの規則 10.1a「球を正しくストロークすること」には「プレーヤーのクラブが偶然に 2回以上 球に当たった場合、1回のストロークとなるだけで、罰はありません。」と記述されている。

例えば、パットで ダフった結果 二度打ちになった場合は それが偶然なら 無罰である。しかし、意図的に 二度打ちしたのであれば 別で ペナルティーになる。添付した動画のような ショットも同様だが どちらの場合も 動いている球に対するストロースになるから 一般の罰が科されるので 2打のストローク + 2打罰の計 4打がカウントされることになる。

旧ルールの二度打ち

日本語版 旧ルールブックでは 規則 14-4 に「二度打ち」というタイトルで 当該ルールが明記されていたが 英語のルールブックの Rule 14-4 は "Striking the Ball More Than Once" となっていた。つまり、1 回のストロークで 2 回以上打ったケースは それが何回であっても ルール上は 全て同じであった。起こることの少ない現象だが 3 回であろうが 4 回であろうが、すべて同じペナルティが科されるだけであった。英語のタイトルに鑑みれば このタイトルは「ボールを 2 度以上打った時」となるべきだったのかも知れない。

1 回のストロークで 2 回以上打った場合のペナルティは 自分のスイングの 1 打と ペナルティの 1 打で トータル 2 打が カウントされた。つまり、3 打目のショットで 二度打ちした場合は そのボールが止まったところから そのままプレーを続行することになるが 次のショットが 5 打目になった。新ルールでは 同じプレーで 次のショットは 4 打目になる。

二度打ち|四方山話

過去に プロのトーナメントでも 二度打ちは 時々見られたが 陳 (T. C. Chen) 選手が 1985年の全米オープンで リードしていた最終日にやってしまい そのホールで クワドラプル ボギー (+4) を出して 1打足りずに 2位タイになってしまった ダブルヒットは 長い間 語り継がれた 痛恨の二度打ちの話である。また、ジョン・ジャン(チャン・チョン / 張晶)選手が 2002年の全米女子オープンで 二度打ちしたのではないか ということが話題になった(最終ルールィングでは 二度打ちのペナルティが科されず 彼女が優勝した)のも 有名な二度打ちの裁定に係わる事例である。(以下の動画参照)

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