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クラブフェースの溝|ルール解説

Introduction

1985年に ピン社が 角溝(Uグルーブ)のアイアン、ピン・アイツーを発売するまで クラブフェースの溝は 基本的に 全て V グルーブだったが、その後は スピン性能に優れる U グルーブのクラブが一般的になり、ウレタンカバー、マルチレイヤーのゴルフボールの普及と共に ショートアイアンのスピン性能は 飛躍的に改善され、ルール上の疑義が生じる状況になった。

旧ルールの規制

溝の構造そこで、ショットの正確性に対する恩恵を高めるため 即ち ラフに打ったボールには 応分のペナルティーが科されるべきという観点から ラフからでも かなりのバックスピンをかけられる U グルーブは 規制されるべきだという考え方で クラブフェースの溝に対する規制が設けられるようになった。具体的には グルーブ幅が 0.035インチ(0.9mm)以下で 隣接する溝の端と端との間隔は グルーブの幅の三倍以上で 0.075インチ(1.905mm)以上でなければならず、 グルーブ (マーキングとも言う) は 指先でテストしても分かるような鋭い縁や盛り上がった縁があってはならないと決められた。また、紙ヤスリのようなクラブフェースも禁止されるようになった。

新ルール|2010年 〜

グルーブ形状の説明ところが、前述の規制では 不十分という考え方が支配的になり 2010年から トッププロのトーナメントで使用されるクラブに さらに厳しい規制が適用されることになった。今まで許されていた 右図 (1) のような U グルーブの使用は ロフトが 25度以上のクラブでは 禁止に。そして、2014年からは プロの試合だけでなく、全米アマや日本アマなどのトップアマチュアの競技でも 同様のルールが適用されることになった。ただし、2024年までは 一般のゴルファーには(競技ゴルフも含め)影響のないルール変更だから 当面は アクションを取る必要のないものだし、現在 市場に出回っているクラブは 基本的に新ルール適合の仕様で作られているので よほど古いクラブを使わない限り 一般のアマチュアゴルファーが 2024年以降に このルール違反を犯す心配はないものだ。 JGA 説明

つまり、新ルールによって U グルーブが禁止になったと思っている人も居るようだが、そういうことではなく、(2) のような形状のグルーブであれば ルール違反にはならない。具体的には、右図 (2) のように、新しい規制では 角溝のエッジに丸みを持たせることが要求されるが、その結果として、溝の容量も小さくなった。また、(3) のような V グルーブのクラブも使用が認められているが、この変更は 新ルール適合のクラブでは フェアウェイからのショットでは 十分なスピンがかかるが ラフからのショットでは 十分なスピンがかけ難くなるから ショットの正確性の恩恵を高めることが出来ると言う考え方に基づいたものだ。

この新しい規制では、30°測定法 (30° Method) と呼ばれる溝のエッジの仕様に係わる計測方法が導入されているが より詳細な規制について興味のある方は USGA の以下のページから その詳細を見ることが出来るので そちらをご覧下さい。 USGA・R&A - Groove Measurement Procedure Outline

マイクログルーブ一方、新ルール適合の溝でもスピン量が減らない工夫として多くのウェッジ メーカーが採用している方法が マイクロ グルーブ (micro groove) というフェース面の機械加工である。右の写真は タイトリストのオフィシャル サイトに載せてある ボーケイ ウェッジのフェース面の機械加工の精密さを説明している写真だが、近年、ウェッジのフェース面には ルールに違反しない範囲で このような小さな溝の加工が施されていて この細くて浅い溝が マイクロ グルーブだ。ルールで定められた規格ぎりぎりの丸味を持たせたエッジの精密機械加工がなされている。他のメーカーも同様のフェース面の加工によるスピン性能アップを図っているが、それが 近年のウェッジの溝(グルーブ)に係わる動向である。ルール変更により ラフからのショットでは スピンが かかり難くなるはずだったが(R&A / USGA の思惑に反し)そのショットに与えるスピンへの影響は 極めて 限定的なものになっているようだ。

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