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タイブレーカー|ゴルフルール解説

Introduction
所定のラウンドを終えた時に スコアが同じで勝敗や順位が決しない時に必要になるのが タイブレーク (tie break) である。委員会は ハンディキャップ競技であるかどうかに拘らず タイの順位を決定する方法 即ち タイブレーカー (以下 TB) について 前もって競技者に知らせなければならないとルールで定めている。

代表的なタイブレーカー (TB)

代表的なタイブレーカー
1) サドンデス
2) 複数ホールのストロークプレー
3) カウント バック方式
4) マッチング方式
5) 年齢 / ハンデ / 性別
競技ゴルフの最たるものとも言えるプロの競技では 殆どの場合 1位のタイ ブレーカーを サドン デス (sudden-death)、稀に、複数ホールのストローク プレー によるプレーオフで行うのが普通で、残りの選手は 3位タイ とか 7位タイ のような形で 同スコアの選手間で賞金を均等に分けるのが一般的だ。しかし、時間やコースの確保が難しいアマチュアのコンペでは 右のテーブルの (3)、(4)、(5) のような方法を採用することが多い。ここでは、そんな様々なタイプのタイ ブレーカーについて詳しく説明する。

競技ゴルフの TB

公式競技においては プロ、アマの競技に拘らず、予選の通過者を決める時のタイブレーカーには サドンデスによるプレーオフの方法が通常は採用され、複数の通過者を選ぶ時は それを必要な数の選手が選出されるまで続けることになる。その場合は 全員が同スコアでない限り 毎ホール 合格者、もしくは、失格者が出る仕組みだ。2人の予選通過者を選びたい時に 5人が同スコアでプレーオフを行うケースを 例に説明しよう。プレーオフの 1ホール目で 1人が バーディー、3人がパー、1人がボギーであれば、次のプレーオフホールへは 3人の選手が進むことになり、1人の合格と 1人の失格が決定する。そして、残った 3人の選手が残る 1枠を争うことになる。

一方、極めて大きなトーナメントの優勝者を決めるタイ ブレーカーでは 複数ホールのメダル(ストローク)プレーで勝敗を決めることが多い。3ホール または 4ホールのストローク プレーだが、全米オープンは 翌日に 18 ホールのストロークプレーを採用している。2008年の全米オープンでは 最終日の 18番ホールでタイガー・ウッズが ロコ・ミディエートに追いつき、翌日の 18ホールのプレーオフとなったが、それでも決着が付かずに サドンデスによるプレーオフの末、タイガーが優勝したという長いプレーオフを覚えている人も居るだろう。全米女子オープンも 翌日 18 ホールのストロークプレー方式を採用していたが、2007年以降は 3ホールのストロークプレー方式になった。

アマチュアコンペの TB

コンペ幹事さて、アマチュアのコンペでは 順位に応じて賞金ではなく 賞品が準備されているのが一般的だから(タイの選手間で均等分けが出来ないという状況下)全ての競技者に順位をつけることの出来る タイ ブレーカーを決めておく必要がある。また、プレーオフを様々な理由で出来ないのが普通だから、タイブレーカーには 前述の (3) カウントバック方式、(4) マッチング方式、(5) 年齢 / ハンデ / 性別上位のいずれかの方法が 通常 使われる。

カウントバック (count back) 方式は 同スコアの人が複数いる場合に 18番ホールのネットのスコアの良い人が上位になるというもので 18番ホールのスコアが同じ場合は 17番ホール、16番ホール ... の順で決着が付くところまで カウントバックしてスコアを比較し 順位を決める方法である。他方、IN の 9ホールのスコアで(それでも決着が付かない時は IN の 6ホール、3ホール、18番ホールという方法で)順位を決める方法が用いられることもあり、それが 一般的なマッチング方式である。また、OUT の 9ホールのスコアで行う方式は モーニングベストと呼ばれ、そのスコアも同じ場合は ハンデや年齢、性別などで順位を決めるのが慣例だ。スコアカードの数字をベースに順位を決めることを(カウントバック方式、マッチング方式に拘らず)英語では match of cards と言い、マッチングと言う言葉は ある意味 どちらの方法にも使える言葉なので、これらの順位決定方式の説明は詳細に、また、明確に記述するよう注意すべきである。

ハンディキャップ・ベースの競技やコンペでは ホール バイ ホールのハンディキャップが定められているから、カウント バック方式の場合は それをベースに ネットのスコアで順位を決めることになる。18番や 17番ホールが難しい(ハンディキャップの数字の低い)ホールの場合は ローハンデの人に不利と言うことになるし、その逆の場合は ハイ ハンデの人に不利と言うことになるだろう。従って、所謂、マッチング方式(IN の 9ホール、6ホール、3ホール、18番ホールという方法)の方が やや 公平な観があると言えよう。

さて、多少 アンフェアーな方法だが、最も単純 かつ 明解な方法として良く採用されるのが年齢上位、そして、グロス(ハンデ)上位方式である。年齢上位は スコアカードに誕生日を記入しておけば 簡単に順位が決定するという仕組みだから良く採用される。グロス上位は 同じネットスコアであれば、ハンデの低い人が上位になるという方法だ。グロス上位の場合は それだけで決まらなければ、さらに、年齢上位という方法で順位を決めることも可能だ。なお、性別(女性)が年齢やハンデに優先する方法で順位を決める方式を採用するコンペもある。

いずれにしても、競技やコンペのタイブレーカーの方法については 予めその方法を決めて事前に参加者全員に説明しておくべきである。コンペの幹事は その点に十分配慮して欲しい。

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