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アドバイスと他の援助|ルール解説

Introduction

好ましい雰囲気とペースでプレーをするために同伴競技者のボールを一緒に捜したり ピンやヤーデージ杭など距離に係わる情報を伝えてあげたり ある意味 助け合うことは ゴルフでは良くあることだ。しかし、競技中に助け合ったり 場合によっては ただ会話を交わしただけのつもりでいても その行為や会話の内容によっては ルール違反を 犯していることもある。ここでは 規則 10.2「アドバイスと他の援助」に定められている禁止行為について分かり易く解説する。

ルール違反になるアドバイス

競技中のアドバイスに係わるルールがあることを知っている人は少なくないと思うが、どんなことがルール違反かを十分に理解していない人も少なからず居るだろう。ただ、競技ゴルフをする人は 当該ルールに違反しないよう 当該ルールを一通り覚えておく必要があるものだ。ルールでは 競技者が (a) 自分のパートナーを除く そのコース上で その競技に参加している人にアドバイスを与えること、そして、(b) 自分のキャディー、パートナー、そのキャディー以外の人に アドバイスを求めることを禁止しており、それに違反すれば、マッチプレーでは そのホールの負け、また、ストロークプレーでは 2 打罰が科される。従って、何がルール違反に該当する「アドバイス」になるかという観点から、その定義を間違いなく覚えておく必要がある。そこで、まずは その定義を見てみよう。

ルール違反に該当する「アドバイス」
(a) プレー上の決断 (b) クラブの選択 (c) ストロークの方法

以上に影響を与える助言や示唆。ただし、規則や距離、周知のこと(例えば、ハザードの位置やパッティンググリーン上の旗竿の位置など)についての情報は ルール違反に該当するアドバイスではない。つまり、自分のこれからのプレーに関する質問として 同伴競技者が使ったクラブのことなどを聞けば(その質問に 答えても)ルール違反をしていることになるが、グリーンセンターまでの距離やピンシートの情報などを聞いても(質問に答えても)ルール違反にはならないと言うことだ。

加えて、規則 10.2b「他の援助」には プレーの線を示すことやスタンスをとる時の援助に係わる制限が定められている。基本的に、ストロークの間にプレーの線を示すための行動は禁止されている。また、プロやトップアマ以外には あまり関係のないことだろうが 新ルールになって キャディーは プレーヤーがスタンスを取り始めてから そのストロークを行うまで その後方に故意に立つことが禁止されるようになった。
キャディーの行動
新ルールで禁止になったキャディーの援助行為

ルール違反の典型例

アドバイス
自分がショットをする前に 今 何番使ったの?などと同伴競技者に聞けば ルール違反だが、それに、うっかり 7番 などと答えてしまえば、この会話をした二人には 共に 2打罰のペナルティが科される。同伴競技者に そうした質問をされた時点で それは アドバイスに係わる情報だと直ぐに気が付かなければならない。但し、自分のキャディーからのアドバイスは 勿論 許されるし、チームプレーの場合、パートナーやチームキャプテンには キャディー同様にアドバイスを求めることができる。

間違い易いルール違反の例

アドバイスに係わるルールは 前述のような 比較的 分かり易いケースのものだけでなく、分かり難く 間違い易いものもある。従って、注意すべき点は まず 何が「アドバイス」に該当するのか(または、該当する可能性があるか)を良く理解しておくことだ。例えば、ホールが終わった後に 前のホールのプレーに関する会話として 前述のように使ったクラブに係わる会話をしても ルール上は アドバイスには該当しない。さらに、そのホールの途中であっても 既に 打ち終わったショットに関する会話であれば 使ったクラブに関する会話をしてもルール違反にはならないのだが、その点は ちょっと勘違いし易い。つまり、ミドルホールのセコンドショットを終えて グリーンに向かう途中で 同伴競技者と使ったクラブの話をしても良いと言うことである。また、同伴競技者のバッグを覗いて、どんなクラブを使ったかを推測したり、ただ単に観察することによって使ったクラブが何であったかを知ることは ルール違反にはならないが そのクラブやバックに触れて その情報を得る行為はルール違反に該当するから気を付けよう。マッチプレーで 相手に自分の使ったクラブを知られたくない時は バッグにタオルなどをかけて抜いたクラブが何か分からないようにしておくのも一案である。

一方、一人のキャディーで A、B 二人の競技者がプレーしている場合に A が そのキャディーと B が使ったクラブについて会話し、情報交換をしてもルール違反にはならない。ルール上は 自分のキャディーが有する情報は 如何なる情報でも 質問して得ることが出来ると決められている。

他に 前述したプレーの線上に関する行為もルール違反になりやすいものなので簡単に説明しておこう。例えば、どちらの方にピンがあるかなどを聞くことは アドバイスを求めていることにならないが、そのライン上に目印を置くことやショットをする際に立ってもらうことなどは ルール違反に該当する。但し、ピンの位置を示すために ピンを高く上げてもらってショットをする行為は 例外として許される。

なお、アンプレなど救済に係わるコメントなども要注意である。自分のボールを確認することが出来れば、どのような状況でも ルール上のオプションとして アンプレヤブルを宣言して ルールに従った救済措置を受けることが出来るが(» アンプレヤブルの球)同伴競技者に対してアンプレでプレーをした方が有利だなどとコメントをすれば アドバイスに係わるルール違反になってしまう。ルールの説明は 問題ないが(選択肢の中から何が最も有利かなどの)ルール適用に係わるアドバイスは 要注意である。

コメント癖のある人は要注意

驚く人も多いことと思うが、同伴者に対してオーバースイングをしていると(ストロークの方法に係わる)コメントしたり、オーバースイングをしていますかと質問をするような行為は どちらも アドバイスに係わるルール違反に該当する。コメント癖のある人は 特に 気をつける必要があるだろう。聞かれてもいないのに人のスイングに係わるコメントをすることは マナー違反であろうが、ルール違反でもある。自分のスイングに係わるコメントをされたり、同伴競技者にスイングに関するアドバイスを求められた時は アドバイスに係わるルールの説明をしてあげると良いだろう。

普段のラウンドで 仲間とルールで禁止されているアドバイスに該当するような会話をしているような人は そうした行為が癖になっているはずだから、競技プレーでは 特に 注意をする必要がある。競技中のアドバイスに係わるルールがあること ... くれぐれも お忘れなきよう。

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