好ましいショットのリズム
♦ 静から動への切り替え
しかし、静(アドレス)から動(テイクバック)への切り替えは難しいもの。そこで良く行われるのが ワッグルやフォワードプレス(» 詳細)など スイングをスムースにリズミカルにスタートさせるためのテクニックの利用である。また、テイクバックを始める前に グリップの握りを 強-弱-強ー弱 として弾みを付けるテクニックやソールで地面を軽くたたく と言った方法などもある。歌を口ずさみながらスイングに入るのも 場合によっては 同じような効果があるだろう。
マイク・ウィアー、クリス・ディマルコ、カーリー・ウェブといったようなプレーヤーは 打つ前に クラブヘッドを 1メーターほど 時計の針の 8:00 くらいまで 右の絵のように引く(大きなワッグルの)動作をするが、これも スイングをスムースにリズミカルにスタートさせるための一つの工夫と言えよう。この動作には 正しいバックスイングのプレーンの確認、及び、頭をあまり右に動かさないようにして 確りと肩を回転させるための工夫も入っていると言えるだろう。スウェーをする傾向のある人には このクラブヘッドを 1メーターくらい引くプリショットの動作が 効果的かも知れない。頭を右に移動させないようにして クラブをこの位置まで(主に 肩の回転で)引く動作のリハーサルである。スウェーせずに 大きなアークで 肩が十分回転するバックスイングを行うための準備運動として有効な動作だ。
♦ スイングのリズムとテンポ
さて、スイングのスタートが上手く切れても スイング全体のテンポやリズムが悪ければ 好ましいリズムで ショットをするという観点からは意味がない。つまり、良いスタートから流れるように良いリズムのショットにつなげる必要がある訳だ。スタートからフィニッシュまで 慌てずに 常に 一定のリズムとテンポでスイングすることである。
♦ 何かを口ずさんでみる
ゴルフのスイング時に 口ずさむと良いとされている チャーシューメン などには メトロノームのビート音と同じ効果があると考えられるだろうが、上のビート音に合わせて と繰り返し言う練習をし、そのテンポでボールを打つ練習をして見てはどうだろうか。また、ビート音のテンポに合う好みの曲を見つけ、それを口ずさみながらショットをして見るのも一案だろう。いずれにしても、こうしたテンポに合わせながらも 少しゆっくり目にスイングする練習をすると良い結果が生まれる可能性が高く、試してみる価値があるはずだ。
♦ 動から動へのテクニック
また、静から動ではなく、動から動への動きの方が 好ましいリズムで体を動かし易いとも言われているので そうした プリショット ルーティーンを工夫してみるのも一案であろう。例えば、自分のビート音(例えば、80/min.) に合わせたワッグルをして、そのリズムと流れを切らさないように テイクバックに入るスタイルを研究してみても良いだろうし、アドレスで手や足の指、つまり、小さな筋肉を このリズムを意識して小刻みに 動かしてみるのも一案だ。なお、好きな音楽にせよ、チャーシューメンのようなフレーズにせよ、スイングに入る前から 繰り返し 口ずさんだり、叫んだりして見ると さらに 効き目が あることも考えられるだろう。色々なアイデアを とにかく 試してみると良いでしょう。