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ゴルフ外交|トランプ大統領のゴルフ

Introduction
政権について間もない トランプ大統領を訪ねた安倍首相は 2017年 2月 11日に 米フロリダ州 パームビーチの トランプ ナショナル GC ジュピターで 18ホール、その後 トランプ インターナショナル GC ウェスト パームビーチに移動して 9ホールをプレーし、世界が注目する「ゴルフ外交」が展開された。以下は その時の様子をトランプ大統領がツイッターで投稿したゴルフコースで "high five" の写真だ。
ゴルフ外交
トランプ大統領・ツイッター投稿写真

ゴルフとビジネス

安倍首相が トランプ氏に 大統領就任祝いとして ゴルフクラブを贈ったことに端を発する今回のゴルフ外交の背景は ニュースでも報じられている通りである。トランプ大統領が述べているように「一緒に食事をするより ゴルフをした方が相手をよく分かるようになる」と言うのは 正に その通りで ビジネス界では 昔から そんな理由で 接待ゴルフが 良く行われてきた。

都会の雑踏を離れ 緑と青空の下に 一緒に ゴルフで汗をかき 食事を楽しんで ゴルフ談義に花を咲かせる。互いの距離が グーッと近付き 親近感が増す。そして、そうした特別な時間と環境を 分かち合うことが ビジネスの世界での信頼感を醸成し 良好な人間関係の確立に一役買うことは間違いない。そんな関係の下で 相手のニーズや本音を聞けば 先方のことをより深く理解し 本当に 良好な関係が構築できるはずで、そんな 接待ゴルフ こそ あるべき姿だとも言われる。トランプ大統領は そんなビジネス・ゴルフのテクニックを外交に利用した訳だ。» 接待ゴルフの十か条

ところで、ゴルフをすることで 相手がよく分かるようになると言うが、それはその人の人間性がプレー中の マナー、フェアプレーに対する姿勢、スピード・プレー、相手の立場や気持ちへの配慮、プレー後の言い訳や愚痴などに如実に表れるからである。そうした人間性は 食事をして話をする程度のことでは あまり 現れることのない側面である。ゴルフでは 自分の悪い性格は 隠そうとしても 出てしまうし、良い面が意外なところで出たりもする。そんなことだから ゴルフを ビジネス・ツールに使おうと考える人は 少なくない。

トランプ大統領のゴルフ

さて、安倍首相とのゴルフ後に トランプ大統領は ツイッターで “Played golf today with Prime Minister Abe of Japan and @TheBig_Easy, Ernie Els, and had a great time. Japan is very well represented!” と呟いたが、これを見る限り 安倍首相は トランプ大統領から(ゴルフ後に)高く評価され、信頼を勝ち取ったと言えそうだ。なお、今回のゴルフでは トランプ ナショナル GC ジュピターの傍に住む アーニー・エルスが同伴している。

そんな トランプ大統領のゴルフの腕前は ハンデ 3、ホールインワン 5回、ベストスコア 66 などと報じらられているように 安倍首相より 上手なのは 間違いのないことのようだが、大統領が嫌っている CNN News によれば 結構 まゆつばだとも言われる。以下は そんな大統領のゴルフの側面を聞いたインタビューと 有名なゴルフ・インストラクターのハンク・ヘイニーによるスイング分析の動画(英語)である。要するに 動画の通りだとすれば 報道されいる程ではないようだ。

トランプ所有のゴルフコース

ところで、トランプは 多くのゴルフコースを所有していることでも知られるが、以下は 彼が所有する ゴルフコースのリストである。因みに、ニューヨーク近郊の高級 (expensive and exclusive) ゴルフクラブ 10選に リストの 1. 12. のコースが入っているが、どれも 素晴らしいコースばかりである。

1. Trump National Golf Club, Bedminster, N.J.
2. Trump National Golf Club, Charlotte, N.C.
3. Trump National Golf Club, Colts Neck, N.J.
4. Trump Golf Links at Ferry Point, N.Y.
6. Trump National Golf Club, Jupiter, Fla.
7. Trump National Golf Club, Los Angeles
8. Trump National Doral Golf Club, Florida
9. Trump International Golf Club, West Palm Beach, Fla.
10. Trump National Golf Club, Philadelphia
11. Trump National Golf Club, Washington, D.C.
12. Trump National Golf Club, Westchester, N.Y.
13. Trump International Golf Links, Scotland
14. Trump International Golf Links, Ireland
15. Trump International Golf Club, Dubai
16. Trump World Golf Club Dubai, UAE
17. Trump Turnberry, Scotland

ゴルフ外交
Trump National Golf Club (Los Angeles) - From Wikimedia Commons

アメリカのプライベート・ゴルフクラブ、カントリー・クラブでは その会員権が売買されるようなことはなく、実は 会員権と言う概念はない。そうではなく、入会金 (initiation fees) という形で クラブのメンバーになる時に 比較的 高額な支払いが必要になるが 10万ドル以上のクラブは 所謂 高級クラブになる。また、日本との違いは 会員数が少ないこと そして 年会費が高いこと、入会に際する審査が厳しいなどがある。因みに、ニューヨーク近郊にある Trump National Golf Club, Bedminster / Westchester の入会金は それぞれ 35万ドル / 20万ドルだそうだ。ウェストチェスターのメンバーシップを トランプ氏が無償で クリントン元大統領に オファーしたが クリントン氏が断ったと言う逸話もある。

いずれにしても、トランプ氏所有のゴルフクラブの多くは 比較的 歴史が浅く、彼が 2000年以降に有名デザイナーを雇い造ったものか、既存のゴルフ場を買収し 大改造したものである。一方、アメリカでは こうした高級施設に対する固定資産税が 高額になるが、その固定資産税をめぐって 地方公共団体との摩擦もあるようだ。そうした トランプ氏側の行動に対する悪評を指摘したのも CNN だが、ゴルフクラブの運営は 必ずしも 順風満帆と言うことではないようだ。

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