♦ アメリカのゴルフ場
♦ 一般的なグリーンフィー
米国 NGF(National Golf Foundation)が 2005年に行った調査によれば、アメリカの平均的 (median) ゴルフ場の週末のグリーンフィーは パブリックが $36、プライベートで $40 であった。それが、2020年には 平均 (average) が $61 そして 中央値 (median) は $49 にまで上昇した。2000年以降、現在に至るまで アメリカでは 古くて料金の安価な パブリックのゴルフ場が次々に封鎖され、一方で グリーンフィーの高い アップスケールのリゾートコースが 新たに建設されてきたので 平均的なパブリックのゴルフ場の料金は(統計データで見ると 特に)大幅に高くなった訳だ。ただし、アメリカでは 何時(季節、曜日や時間帯)プレーをするかによって料金が大きく変わるから、平日の午後にプレーをすれば 低料金でプレーできるという節約術はある。そして、週末でも午後であれば 5000円以下のグリーンフィーでプレーできるコースが多いのは まだ 日本より安いとも言えそうだが 昼食に 風呂付きの日本のスタイルを考えれば 日米の料金の比較は 簡単には出来ない。とは言え、前述の統計データとは あまり関係のない アメリカの有名ゴルフリゾートコースのグリーンフィーは(詳細後述)実は かなり高い。
ところで、アメリカでのプレーフィーの支払いは(リゾートに宿泊して そこのゴルフ場でプレーする場合を除き)殆どの場合、プレーの前にプロショップで行うことになる。日本とは異なり 要するに 先払いだ。そして、それが少額であれば 現金でも良いが クレジットカード払いがオススメだ。また、保険料の高くないもので良いので ゴルファー保険に入っておくことをオススメしたい。例えば、AMEX の場合は 年間保険料 2,990円のプラン(ゴルファー保険詳細)からあるし、AMEX には ゴルフデスクというのがあり、ハワイ、グアム、サイパンなどのゴルフ場であれば 予約もしてくれる。 ゴルフデスク詳細♦ 有名ゴルフリゾート
ゴルフリゾートとして日本でも良く知られているぺブルビーチ (Pebble Beach) は そんなアメリカのゴルフリゾート中でも 超高級なものである。2017年 Spring & Summer Stay & Play Package (2泊 / 2ラウンド) は $2,295 からとなっていたが 2人で行けば 食事代などを含めると リゾートへの支払いだけでも 60万円くらいにはなってしまうだろう。因みに、このパッケージプランの料金に含まれるものは ぺブルビーチとスパイ・グラスか スパニッシュ・ベイのグリーンフィー それぞれ $495 - $525 と $395 / $280、そして、Inn at Spanish Bay の宿泊費(税込)までで、飲食費、キャディーフィー、チップなどは含まれていない。この料金とバリューを考えると アメリカ人も その多くは 二の足を踏む訳だ。
リゾート / コース | 州 | 料金 |
Pebble Beach Golf Links Spyglass Hill Golf Course The Links at Spanish Bay |
CA | $495-$530 $385-$420 $270-$305 |
Pasatiempo | CA | $260-$292 |
Torrey Pines G. C. (South) | CA | $110-$229 |
Trump National Golf Club LA | CA | $160-$280 |
PGA West (TPC Stadium) | CA | $69-$225 |
CordeValle | CA | $95-$395 |
La Quinta Resort (Mountain) | CA | $69-$195 |
Rustic Canyon Golf Course | CA | $34-$79 |
TPC Harding Park | CA | $85-$175 |
Bandon Dunes Pacific Dunes Old Macdonald Bandon Trails |
OR | $75-$310 |
Pronghorn Golf Club & Res | OR | $92-$210 |
Crosswater at Sunriver Resort | OR | $99-$185 |
Pumpkin Ridge G.C. | OR | $90-$150 |
Chambers Bay | WA | $99-$205 |
Shadow Creek Wynn Las Vegas |
NV | $500 $350-$500 |
Cascata | NV | $250-$425 |
Wolf Creek Golf Club | NV | $125-$195 |
Troon North Golf Club Pinnacle / Monument |
AZ | $85-$340 |
Southern Dunes Golf Club | AZ | $59-$119 |
The Boulders Club (South) | AZ | $80-$220 |
Grayhawk Golf Club (Talon) | AZ | $60-$230 |
なお、アメリカのゴルフ場は シーズンを通じて 料金が大幅に異なるのが普通である。南カリフォルニアのように 年間を通じて ゴルフに適した気候のエリアにあるゴルフ場は 大差はないが 夏に酷暑となるアリゾナ州 (AZ) などは 冬が ピークシーズンで 料金も高くなるが 夏は オフシーズンとなり ピーク時の半額程度でプレーが出来る。一方、オレゴン州 (OR) のようなエリアにあるゴルフ場は その逆の料金設定になる。
また、曜日によって料金が異なることもあるが それ以上に 午後プレーの料金を低く設定しているゴルフ場が多いので 節約したい人は そうしたアレンジを考えても良いだろう。つまり、午前中に 観光、午後は ゴルフといった具合だ。午後 3時以降のトワイライトは 半額などということも珍しくない。アメリカでは 夏時間制をとっているところが殆どだから 夏は 8時までは ゴルフが出来るのが普通である。残念ながら、有名リゾートは そうした割引がないところが多いし、一般のコースでも パッケージプランでは 使えないこともある。それでも、パッケージによっては そうした選択肢を利用できることもある。
また、バケーションは 少し豪華な所に泊まりたい。そんな希望を持っている人に(宣伝になるが)オススメしたいのが マリオットホテル系の SPG AMEX カードである。AMEX のゴルファー保険やゴルフデスクのお話は 既にしているが このカードは 通常の恩典に加えて マリオット・ホテルとそのゴルフリゾート(マリオット・ゴルフリゾート詳細)などの利用がお得になるカードで 旅をする機会が多く、洗練されたホテルに泊まりたいのであれば 絶対にオススメだ。普通の旅でもマリオットと言えば そのクオリティーには 定評があるが、リゾートホテルでも高評価を得ている。因みに、マリオットは ゴルフのメッカとも言える カリフォルニアのパームスプリング (Palm Spring)、アリゾナのスコッツデール (Scottsdale) ほか、世界中に魅力的なゴルフリゾートを多数有している。 ゴルフ天国|スコッツデール
♦ リゾートゴルフの楽しみ方
つまり、コストを抑えて 有名ゴルフリゾートでプレーを楽しみたいのであれば 3月、4月に オレゴンとか 6、7、8月に アリゾナといった計画にすれば良い訳だ。一番良い季節に行きたいと思うのであれば別であるが そんなスケジュールでも 十分楽しめるはずである。また、旅を ゴルフ旅行にするのか、それとも 観光の中に 少しゴルフを入れる程度にするのかなど、ゴルフの比重をどうするのかによって 持参するゴルフ用品も異なるだろうし、選んで欲しいゴルフ場も異なるものだ。話のネタに 有名ゴルフリゾートも良いだろうが 行き当たりばったりで 手頃なグリーンフィーの ゴルフ場でプレーするのも悪くないものだ。以下は オレゴン州とアリゾナ州の有名ゴルフリゾート・コースの紹介動画だが 参考まで。» 日米 ゴルフ場紹介|一覧
海外のゴルフ旅行は 以上のように やり方次第では 節約もできる訳だが その事情に精通していなければ 少し難しいかも知れない。そこで、利用したいのが 前もって コースと宿の予約を一括してしやってくれる代理店やサービスである。現地のサービスを利用する方法と国内のサービスを利用する方法がある。一方、自分で予約を入れるにしても 有名ゴルフリゾートでプレーしたければ 前もって予約しなければ(直近で予約をしてもできることはあるが)プレーできないのが普通である。インターネット経由、ゴルフリゾートのサイトから予約をする場合は そう難しいことではないだろうが、複数のコースと宿の予約には 手間がかかるのは言うまでもない。そして、どちらの選択肢で旅をするかに拘らず、予約時には クレジットカードの情報を出す必要がある。勿論、予約の際には そのキャンセレーションポリシーについて良く読んでおく必要があるだろう。なお、日本から米ドルを現金で沢山持っていくのは 色々な意味でオススメできない。空港の ATM などで 必要なだけゲットするのが安全だし、手数料も低く経済的だ。どんなカードを使うと有利かも考えておくと良いだろう。最近は、AMEX カードや一部のデビット、クレジットカードを持っていれば アメリカの ATM で現金を引き出せる。ただし、そうしたことができないカードも多いので その点は 旅に出る前によくチェックしておいて欲しい。