Take Dead Aim|ハービー・ペニックの教え

Introduction
ハービー・ペニック (Harvey Penick) を ご存知だろうか。彼は クラブ プロ そして ゴルフ コーチとして その一生 (1904 - 95) の殆どを ゴルフを教えることに 捧げた人であるが テキサス大学 (University of Texas) のコーチとして素晴らしい成績を収め、同時に Tom Kite, Ben Crenshaw, Mickey Wright, Betsy Rawls, Kathy Whitworth など 世界ゴルフ殿堂 (World Golf Hall of Fame) 入りを果たした数々の選手を育てた実績などが高く評価され 彼自身 2002年に 世界ゴルフ殿堂入りを果たした人物である。

リトル レッド ブック (Little Red Book)


リトル・レッド・ブックちょっと古いと思う人も居るだろうが 1992年に出版されて アメリカの ゴルファーなら殆ど誰もが知っている ゴルフの教本に リトル レッド ブック (Little Red Book) という本がある。ゴルフのショット、テクニック、心構えなどに関するヒントが詰まった 小冊子だ。リトル レッド ブックは ゴルフボールの打ち方やスイング理論のようなものを教える 普通の ゴルフ レッスン書とは 異なり ぺニック氏が 長年 ゴルフを教えた経験に基づき ゴルフのインストラクターや ティーチング プロのために書いた ゴルフを教える上で役立つ教訓のようなものが エッセイとも メモ帳とも言えるようなスタイルで 記述されている本である。ゴルフを教える人だけでなく ゴルフを学ぶ人にも役立つ内容だから 一般読者向けに 出版されると ベストセラーになった。その内容は 彼が 生涯 ゴルフを教えることによって学んだ知識と経験を 総まとめにした内容で 多岐に及んているが 例えば 次のようななことが書かれている。

ゴルフ メディシン (Golf Medicine)


このように 一つ一つの教えには サブタイトルがついていて Golf Medicine では 以下の通りのことが書かれている。アスピリンを飲むようにと言われても その錠剤を 一ビン全部 一度に飲むようなことはしないでしょう。ゴルフも同じです。ゴルフのスイングは 何かを ちょっと変えただけでも 大きな変化をもたらすことがあるものだ。そして、何かを変えて改善が見られた時に 人は その変更を さらに やろうとする傾向があるが それは 間違いのもとだ。アスピリンを飲む時に 一回の適量があるように ゴルフ スイングの変更も同じ。良いと思っても それをやり過ぎると 逆効果になり兼ねない。また、ゴルフの レッスンは 練習の場とは 違うのです。練習を意味のあるものにするために行うものなのです。

Take Dead Aim の教え


ターゲット全米女子オープンで 教え子の一人である Betsy Rawls がプレーオフを戦った時、ぺニック氏が彼女に送った電報の言葉が 有名なフレーズ "Take Dead Aim" である。死ぬ気で目標を定めなさいなどと訳されているようだが その訳は ちょっと違う。ホールの ど真ん中を狙って打てば良いパットでは Aim Dead Center と言うように Take Dead Aim は ターゲットを 一点に絞れ、一点のターゲットだけに集中しろという意味である。翻訳では Dead と言う言葉が 死ぬ気となっているようだが ...precise / exact という意味である。プレー中に 他のことに気を取られずに 一打一打で 考えるべきことは 一点のターゲット目がけて ボールを 打つことだけ ということ。そして、彼はこんなことも書いている。Take dead aim at a spot on the fairway or the green, refuse to allow any negative thought to enter your head, and swing away. (中略) I can't say it too many times. It's the most important advise in this book. ある意味、彼が生涯を通じて見つけた ゴルファーへのベスト アドバイスが "Take Dead Aim" と言うことなのかも知れない。

その他の教え


リトル レッド ブックには 他にも 様々な アドバイスや ヒントが書かれている。抜粋して紹介すると ルック アップ (Looking Up)、手の位置 (Hand Position)、グリップ (The Grip)、ワッグル (The Waggle)、右肘 (The Right Elbow)、練習スイング (The Practice Swing)、左足の踵 (The Left Heel)、手首のコック (The Wrist Cock)、バンカー プレー (Bunker Play)、ステイ ビハインド (Stay Behind the Ball)、ボールの位置 (Ball Position)、バケツをスイング (Swing the Bucket)、金言 (Maxims)、マジック ムーブ (The Magic Move)、チッピング (Chipping)、パッティング (Putting) といった サブ タイトルで読み物風の(ぺニック氏の考えや昔話などについての)記述がある。本書に興味のある方は リンクをクリックで。

英語版: Harvey Penick's Little Red Book: Lessons and Teachings from a Lifetime in Golf
日本語版: ゴルフ レッスンの神様 ハーヴィー・ペニックのレッド・ブック (日経ビジネス人文庫)


はてなブックマークに追加
Copyright © 2004-2018 mamejiten.com. All Rights Reserved.

TOP