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フィアーマネジメント

Introduction

フィアー
フィアー (fear) を日本語に訳せば 恐怖 だが 恐怖とまでは 言えないまでも プレー中に不安が過ぎることは良くあることだ。そして、そんな心理状態でプレーをした時に 酷い結果になったという経験は 誰にでもあると思う。不安は 人の心が作り出すもの。悪い結果が頭を過った時などに 本人の意思とは 無関係に湧き出てくるもので それを抑えようとしても なかなか出来ないものだ。厄介なことに 不安から逃げようとすれば するほど 脳と身体の連携プレーには 乱れが生じ その悪影響が顕著になるという性質がある。このページでは その悪影響を最小限にする方法 即ち フィアーマネジメントについて解説する。

マイナス思考

水を目前にすると 自分のボールが そこに入ってしまう様子が脳裏をかすめる。下の写真のようなホールのティーショットで不安をまったく抱かずにスイングできる人が どれだけ居るだろうか。このような 水を目前にした時に それをどう捉えるかは 人によって様々であろうが、こんなホールでは ものすごく不安になり ミスをしてしまう確率が一気に高くなる。そんな人は 少なくないはずだ。

そんなプレッシャーに弱い人は すぐにネガティブなことを考える癖があるものだ。ある意味、マイナス思考が身に付いている訳だ。そんなマイナス思考には 二つの大きな問題がある。一つ目は その思考が不安を増大させ スムースな体の動きを阻害すること。そして 二つ目は やるべき大切なことを忘れてしまうことである。マイナス思考は 脳と身体の連携プレーに 悪影響を及ぼすだけでなく 何にどう集中して ショットをすべきかと言うような思考を管理している脳の機能を麻痺させてしまう。

勿論、水がなくとも そこにボールを入れてしまうような ミスショットを ちょくちょくする レベルの人は プレッシャーに強い人でも 写真のようなホールに来たら不安が膨らみ ミスの確率は 普段以上に高くなるだろう。しかし、水がなければ 水をクリアできる ショットが 80% 以上の確率で出来るレベルの実力があっても 水があることで その確率が半減してしまうような人は プレッシャーに弱いと言うことになる。それは その人の先天的な性格による部分もあるが その思考法を後天的に変える訓練をすることで 大幅に改善できる可能性がある。

どんな時が要注意?

まず 知っておいて欲しいのが 不安が過る典型的なシチュエーションがあると言うことだ。具体的には (1) ショートパット、(2) アプローチ、(3) ミスした時のダメージが大きくなるショットなどである。ショートパットで外したくないと言う気持ちが大きくなり 外したらボギーになるとか ダブルボギーになるなど その時に考える必要のないことを考えてしまう傾向がある人は 要注意。アプローチでダフることが多く ダフらないようにすることばかりに気が行く人も 同様。少しでもライが悪ければ 不安は一気に増大。そんな時は ダフらずにボールをクリーンに打てたのに タッチが全く出ていなかった。そんなことも起きるだろう。狭くて OB があるホールでは ミスしたらダメージが大きいから そんなミスのことばかりを考えてしまう。その結果 通常 やっていることや確認していることを忘れたり 集中すべきことに 集中しないまま ショットをしてしまうことになる。さらに、インパクトの直前に 力が入って 普段のスイングが出来なくなることも。そんなことは 自分には まったく当てはまらないと言う人が 居るかも知れないが、多分、全て 自分に当てはまる と言う人の方が 多いのではないだろうか。

効果的な対応策

そこで 不安が過るシチュエーションに遭遇した時は こうすると言う 所謂 ルーティーンを 予め決めておくという対処法がある。要するに、要注意のシチュエーションでは 必ず これをするという所作や確認事項を決めておくのだ。例えば、ショートパットでは そのタッチ 即ち 最適なスピードでボールを転がすことだけに集中する。アプローチでは 常に 腕の振り幅とスイングスピードだけに集中する。また、ミスをしたらダメージが大きくなるショットでは 躊躇せずに クラブを確り振り切ることだけを考える。そんな単純な注意事項の確認である。心の中で 該当する確認事項を念仏のように唱えても良いだろう。そうすることで 余計なことを考えて不安が過る余地は 激減するはずだ。勿論、どんなことを考え 心の中で唱えるようにするかは 一人一人が 最も効果的だと思えるアイデアを使うことだが、なるべく単純で覚え易く それが ショットの流れのイメージに組み入れ易いものが良いだろう。

また、インパクトの瞬間を意識しないように スイングやストロークすることも大切だ。一連の動作の流れやバランスに意識を配ることが効果的である。ミスショットか どうかは 普通 インパクトの瞬間に分かるものだが インパクトの瞬間に意識が行くと言うことは ミスに対する不安を呼び起こす 好ましくない 効果があるからだ。

マイナス思考 → プラス思考

以上のような方法で 不安を封じ込め その影響を最小限にすることが出来るが そもそも不安を生む原因である マイナス思考をしなければ 問題は 起こり難くなる。例えば、目の前のハードルを越えられない「ミス」と「その結果」と言うマイナス思考ではなく、目の前のハードルを越えたら「目標に 一歩近付く」というプラス思考をしてみることで 状況は 一変する。越えるハードルの数が多ければ 多いほど 満足感、充実感、喜びは 大きくなるのだから ハードルよ もっと来い くらいの気持ちになれるのが理想である。不安を感じたら「チャンス」と考え それにチャレンジする。そんな状況に果敢にチャレンジしてこそ 達成感や充実感が得られると考えてみる。チャレンジングな状況は 達成感や充実感という大きな成果を生む源泉だと考えれば 体は 全く違った反応をするはずだ。また 仮に そこで失敗しても そこから次のステップに行くための学びが得られる。失敗には 次の成功の喜びを大きくしてくれるという効果もあるのだから それは 必ずしも悪いことではないと考える。"Failure is the condiment that gives success its flavor." 失敗は 成功に風味を添える薬味である と言う有名な英語の諺があるように 失敗には プラス面があることにも着目すべきである。

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