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ピン パター|特徴と新旧モデルの違い

ピンパター
昔から 男子ツアーでは 圧倒的に ピン・タイプのパターを使う選手が多い。最近は マレットや それに近い形のパターを使う選手が多くなったが それでも ピン・タイプのパターを使う選手は 今でも多い。プロの場合は ミスによって芯を大きく外してボールを打つことは 殆どないから アマチュアにとってメリットとなるスイートエリアが大きなマレット・タイプのパターを使うメリットがあまりないからだとも言えよう。しかし、最近のピン・タイプのパターは そうした弱点をカバーするような工夫がなされたモデルが多くなっているので アマチュアでも それを使うデメリットは 少なくなったと言えよう。

ピンパターの歴史は 1966年に発売されたピン アンサー|PING ANSER にまで遡る。それは ヒールと トー側に ヘッドの重量の多くを配分したデザインのヘッドと クランクシャフトのように曲がったクランク・ホーゼルのネックが特徴のパターであった。1980年代には そんな ピンパターを使った選手が 26/40 という 驚異的な勝率で メジャー優勝を果したという記録もある。ピン|PING が このタイプのパターを最初に出したので ピンパターと呼ばれるが、その後、数多くのクラブメーカーが 類似のデザインのパターを出すようになり、今では パターメーカーの殆どが ピン・タイプのパターを製造している。とは言え、人気モデルは ピン、スコッティーキャメロン、オデッセイ、そして、テーラーメイドの4ブランドである|商品情報は 以下をクリックで。

ピンパターは 1) Heel-Toe Weighting、2) Crank-neck という2つの特徴を持つ 所謂 ブレードパターの一種で 1) に関しては キャビティーバックのアイアンが ミスヒットに強いという理由で多用されるように ミスヒットに対して それなりに寛容なデザインと言うことだ。そして、2) に関しては 1.65cm オフセットのクランクシャフトのパターが最も正確にターゲットに対してボールを転がすことが出来るという研究結果をカリフォルニア州立大学の研究者が発表している事実もある。ただし、オフセットの度合いは パッティングスタイルによって 何がベストかは変わるようで ボールを目の真下より若干ターゲット寄りに置く人は 1.65cm が良いが、ボールを目の真下に置く人は オフセットの度合いの小さいパターの方が良いそうだ。

一方、昔のピンパターは 所謂 ロストワックス製法で ヒールとトゥにボリュームがある形状のヘッドにした シンプルな鋳造のヘッドであったが、最近のピン・タイプのパターは 殆ど どのメーカーも ソールウェイト(重い金属製のボルトのようなもの)が ヒールとトゥに それぞれ1つあって ヒールとトゥの重量を重くし 更なる ペリメターデザインにすると同時に ヘッドの慣性モーメントを大きくする工夫がなされている。また、打感をよくするために フェースインサートを入れたり ヘッド内部に クッション材を入れたりすることも当たり前のことになっている。そうしたことが どれだけの効果を生むかは 分からないが 結果的に そうしたピンパターの価格は かなり高いものになっている。

他方、そうした色々なデザインの工夫がなされているとは言え スウィートエリアの大きさ、慣性モーメントの大きさ、ラインの合わせ易さ、といった点では どうしてもマレット・タイプに比べ 不利なデザインと言わざるを得ない。因みに、ピン・タイプのパターは 通常 MOI = 3500 〜 4500 といった水準で マレットの多くは 5000 〜 8000 という状況である。しかし、世界のトッププレーヤーを見ると それでも ピン・タイプのパターを使う人が多いという事実もある。何で ...? まあ、そこにゴルフの難しさ、奥の深さがあるということだろう。

なお、パター選びの知識ということでは 道具のセクションのパターのページ も参考にして下さい。 » 色々なパターに興味のある方は、こちら。

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