ゴルフの「握り」に負けない秘訣
このページのコンテンツ |
• はじめに |
• シンプルで ポピュラーな握り |
• 公平で フェアーな握りとは |
• オリンピックは フェアーな握りか |
• お友達やラスベガスは 超危険 |
• 法的に問題になる握り |
• ゴルフの「握り」に負けない秘訣 |
♦ シンプルで ポピュラーな握り
少し 話が脱線したが 本題に入ろう。握りの中で 最も シンプルなものは 合計ストローク数で競う 所謂「縦」の握りだが、最も ポピュラーな握りは 各ホールのスコアを マッチプレー形式で競う「横」の握りである。多くの場合、どちらの握りも 前半 (Out)、後半 (In)、トータル (Total) と競うスタイルで行われることが多く、そうした形式が ナッソー (Nassau) である。横の握りが ナッソー だと考えている人も居るだろうが、正しくは 前半 - 後半 - トータル という様に 3 ways のベットが ナッソー である。
♦ 公平で フェアーな握りとは
ハンディキャップさえ 適正に設定されていれば(» ハンデの基礎知識)横の握りは 公平で フェアーなものと言えるから、勝ち負けのオッズは ほぼ 五分五分になるものだ。しかし、他のゴルフの握りの殆どは 上級者に 有利に出来ているから、特に 初級者の人は まず その点を 良く認識して欲しい。また、公平で フェアな握りだと言った「横」の握りでも、言いだしっぺの上司や先輩が勝手に自分に有利になるように決めたハンデで行われる場合は この限りではないから その点も 要注意。
まず、縦、横の握りは ハンデが適正であれば公平と考えている人が多いと思うが 実は 縦の握りは 一般的には ローハンデの人が有利になる仕組みだ。正直ベースのオフィシャル ハンデで握った場合、それは 紛れもない事実である。端的に言えば、初級者は 幾つかのホールで大叩きをする可能性が高いからだ。また、ハンデの基礎知識 で詳しく説明しているが、同じ平均スコアの二人でも 大叩きを良くする人のハンデの方が低くなるよう ハンデの計算がなされるという事実にも注目して欲しい。大雑把な計算だが、ローハンデとハイハンデの人では 縦の握りと言う観点からの大叩きのホールの影響は 5打差くらいはあると言えよう。一方、横の握りはそうではなく 最も 公正で フェアーなものだから、やるのであれば 初級者は横の握りをすべきである。
♦ オリンピックは フェアーな握りか
ところで、日本で良くやられる(外国では一般的でない)握りに オリンピックがある。ハンデに関係なく行え、分かり易い握りだからかも知れないが、上手な ゴルファー、特に ショートゲームが上手な人に 圧倒的に 有利な握りである。上級者は 通常 寄せワンは沢山出るもの。特に、ショットの調子が 今一の日には それが多くなるものだ。握る相手のレベルにもよるだろうが、上級者のパットの入る日などは 大勝ちになるだろう。例えば、片手シングルの人が 平均的な ゴルファー (HCP = 15 - 25) と対戦する場合、オリンピックの握りは 1 : 2 の比率でやって ちょうど良いくらいになると考えるべきだろう。従って、実力の差が明らかと思われるメンバーで グループが構成される場合は それぞれのオリンピックの得点に ハンデに応じた係数を掛ける(例えば、上級者は 1/2、中級者は 3/4 など)と言った提案をするのも 一案だろう。
♦ お友達やラスベガスは 超危険
一方、お友達やラスベガスといった握りも(二人一組になってやるゲームだから公平だと勘違いしている人も居るだろうが)ハンデなしでやったら、オリンピック以上に上級者に有利なゲームになるものだから、もし そうした握りを持ちかけられた時は 上手に断るべきである。
条件に注意 | 横(ナッソー) |
条件を交渉 | 縦、オリンピック |
極力 避ける | ラスベガス、お友達 |
♦ 法的に問題になる握り
ところで、中には かなり高額な握りをやっている人も居ると思うが、そうした行為は 法的に問題があるだけでなく、ゴルフを冒涜する行為でもあるので やめて欲しい。もちろん、これ以下なら問題ないという線が明確に引ける訳ではないが、プレーフィー以上のお金が動くのは 間違いなく疑問視されるレベルであろう。楽しく 遊べるレベルを逸脱しない範囲で 公平な握りということで お願いしたいものである。
縦、横などの握りは 上述のように ハンデの設定がフェアーであれば ほぼ公平な賭けと言えると思うが、お友達、ラスベガス、また、オリンピックなどは ハンデの要素が考慮されずにやられることが一般的で、そんな場合は 上級者に寄付するために握りをしているようなものだから 注意して欲しい。極めて小額の握りで 負けても勝っても良いと思えるようなものであれば別であるが、負けたら懐が心配になるような握りは 法的にも問題がある可能性が高いものだと言うこと、また、自分が有利な条件で その理屈を理解していない人を握りに巻き込むのは 極めて 卑怯なことであることも お忘れなく。
ゴルフの「握り」に負けない秘訣
このページをここまで読んだ人には お分かり頂けたことと思うが ゴルフの「握り」に負けない秘訣は まず第一に 不公平な握りの誘いに乗らないことである。つまり、自分より上手な人を相手に オリンピック、お友達、ラスベガスなどと言った握りを(条件の交渉なしには)受けないこと。そして、握るのなら 絶対に 不利なハンデや条件を 押し付けられないことと、レートは なるべく小さくすること。あまり小額になると 握りとは言えないと思う人も居ようが、本来は それが ゴルフの握りのあるべき姿なのである。
いずれにしても、握りのゲームが始まったら 各ホールの握りの勝ち負けのことは忘れ、自分のベストを尽くして ただ良いスコアを出すこと(ゴルフコースを相手に戦うこと)に集中する。それが ゴルフの「握り」に負けない秘訣である。なお、以上に 紹介した握りの方法以外にも 色々な握りがあるが、そんな握りの方法、種類について知りたい方は 以下のリンクを クリックで。» 色々な握り