ジャック・ニクラウスの記録
♦ 若き日の二クラウス
ゴールデン・ベアー そして ゴルフの帝王 と言われ 20世紀最強のゴルファーとも言われる ジャック・ニクラウス (Jack William Nicklaus) は 1940年 1月 21日生まれのアメリカ人である。
ニクラウスは アメリカ中西部のオハイオ州、コロンブス に生まれ、10歳の時にゴルフを始めたが、12歳の時には オハイオ州のジュニア・チャンピオンになっている。また、アマチュア時代には 1959年と 1961年に 全米アマで優勝、さらに、オハイオ州立大学 (Ohio State University) 時代には 1961年の大学選手権 (NCAA) のタイトルも取っている。下は 彼のキャリアをまとめた "10 things you need to know about the Golden Bear" と言う動画(英語)である。
♦ キャリア・レコード
まずは、彼がそのゴルフ人生で達成した数々の記録の中から これはと思われるものを見てみよう。何と言っても、メジャー 18回の優勝は、5人しかいないグランドスラマーの中でも群を抜いており、他の追随を許さないものである。その他にも 73 回の PGA ツアー優勝記録、シニアのメジャーで 8回の優勝など、数々の不滅の記録を打ち立てている。
• メジャー優勝: 18回 - 1962 (22歳) から 1986 (46歳) |
• トリプル・グランドスラム |
• PGA ツアー優勝: 73回 |
• メジャー準優勝: 19回 |
• メジャー トップ 5: 56回 |
• メジャー 連続予選通過: 39回 |
• メジャー優勝の内 8回は wire-to-wire の優勝 |
• シニア PGA メジャー優勝: 8回 |
• シニア PGA ツアー優勝: 10回 |
• プロツアー キャリア 優勝: 116回 |
メジャー 18勝の記録の内訳は マスターズ 6回、全米オープン 4回、全英オープン 3回、全米プロ 5回で 所謂 トリプル・グランドスラマーだが、彼の最初のメジャー優勝は 1962年の全米オープン、そして、最後の優勝が 1986年のマスターズである。この記録を破る可能性のあるゴルファーがタイガー・ウッズ(15勝)だが、それには 後 4回も メジャーに優勝しなければならないのである。(詳細) 彼の優勝の記録の中には 1980年に ニュージャージー州にある バルタスロール C.C. で行われた 全米オープンで プレーオフの末、青木功選手を破った戦いも含まれている。
♦ 最後の公式戦と 5ポンド記念紙幣
2005年 7月 15日 セントアンドリュースのオールドコースで開催された 全英オープンの 2日目のラウンドを 最後の公式戦に 彼は 1961年から続けていた ツアープロの生活に ピリオドを打った。 ニクラウスは ツアー最終戦となった全英オープンの 2日目をイーブンパーで回ったものの、トータル +3 という成績で予選を通過できず、それが彼にとって最後の公式戦となった。18番ホールのグリーンに向かうジャックに対して 観客からは 惜しみない拍手が送られた。また、最後をバーディーパットで飾り、帝王の最後にふさわしい 感動的なフィニッシュとなった。この年、スコットランド銀行は 実に 5 ポンドの記念紙幣(以下参照)を発行したのである。