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パター用 グリップ|その種類と選び方

Introduction
Super Stroke
近年は プロも アマも 太めのグリップのパターを使う人が多くなった。右のグリップは その一例で ジョーダン・スピースが使用して人気になった グリップ|SuperStroke だ。そうした中、今 使っているパターのグリップが自分にとってベストなのかを疑問に思っている人が増えているようだが ここでは そんな各種パター用 グリップの特徴と選び方について解説する。

チェック項目 リスト

パターは クラブの握り方のバリエーションが多いこともあって 様々なデザインのグリップが装着された商品が市販されている。一般的な シャフトの長さのパターだけを見ても そのグリップの形状、太さ、重さ、材質などは 製品によって大きく異なるが 近年は 太めのグリップが良く使われるようになった。以下は そんなパター用 グリップを選ぶ時に 考慮すべき チェック項目のリストである。

項目 選択肢 / 注意事項
1) 形状
グリップの形状
ルール上 他のクラブと違い 円形でない横断面を持つことができるので 殆どのパター用 グリップは 円形でなく フェースを スクウェアーに セットし易い 平らな面を持つ。太さ以外の要素としては a) テーパー / ノンテーパー、b) 切断面の形状 - 四角形、多角形、円形ベース、c) グリップ・エンドの曲がりの有無 (ピストル・タイプ) など がある。
2) 太さ 直径を mm または インチ (") 表示するのが 一般的だが 体積 (cc) 表示することも。例えば SuperStroke は 1” (Ultra Slim 1.0) ~ 1.67” (Fatso, 5.0) まで オファーしている。因みに ルールでは 1.75” が上限になっている。
3) 重量 アイアンなどに用いられるグリップの重さと同程度の 50g 位のものから 100g を優に超えるものまであるが 60g が 最も ポピュラー。因みに SuperStroke は 3.0 の太めのグリップでも 60g 程度。一方、Golf Pride のツアーセンサーストレート グリップには 124g、140cc と重いモデルもあるが 基本的には グリップが重ければ ヘッドは 軽く感じる。
4) 材質 合成ゴム、複合ラバー、ウレタン・フォームなど様々な素材の製品があり それぞれ 質感や重さに 差が出る。
5) その他 仕様 普通のグリップと同じか それよりも 僅かに 短いものが主流だが、重くするとか スプリット・グリップを可能にするなどの目的で 少し 長めなものも。中尺や長尺パターには スプリット・タイプが 一般的。
6) 価格 1000円位からあり 2500円 ~ 5500円が中心。スコッティ・キャメロンのグリップには 10000円を優に超えるモデルも。
7) ブランド SuperStroke、Golf Pride、Winn、PING、Lamkin、ODYSSEY、イオミック、ラウドマウス、JOP Grip
楽天市場|パター用 グリップ

近年のトレンド

前述のように 近年は 太めのグリップを使う人が増えているが 太めのグリップの特徴は 太さが どこもほぼ 均一なノンテーパー・タイプのものが多いと言うこと。そして その利点は 手首の余計なローテーションや動きを抑え パッティング・ストロークを安定させることが出来ることだと言われている。一般的な テーパー形状のグリップに比べ シャフト側が太く感じ 下に来る手に 余計な力が入り難くなるそうだ。

ところで 最初に 太いグリップのパターを使い始めたツアープロは K.J. チョイ選手で それは 随分と昔の話になる。ただ、太めのグリップへの近年のトレンドが始まったのは 2011年のことで 2013年には 全英と全米プロの勝者が SuperStroke を使っていたそうで SuperStroke社によれば その頃には 既に 35 ~ 41人の PGA の選手が同社のグリップを使っていたと言う。また、こうした変化が顕著に見られたピーク時には 同社に 毎週 8 ~ 10人もの選手がテストに訪れ その内 2 ~ 3人の選手が同社のグリップに乗り換えたそうだ。現在は ツアープロの 3 ~ 4人に 1人は 太めのグリップを使っているようだ。ただ、見方を変えれば 半分以上のツアープロは トラディショナルな ある意味 細めのグリップを使っている訳で 太めのグリップが 誰にでも合うと言うことではない。

アマチュアも 近年 太めのグリップに変えた人は 多い。太いグリップを買って グリップを付け替えた人も 少なくないだろう。また、小売りされているパターのグリップが SuperStroke というケースも増えている。しかし、逆に言えば トラディショナルな 細めのグリップのパターを探すのに苦労することさえあるのが現状だ。自分に太めのグリップが適しているのかが分からないままに 太めのグリップのパターを使う人が増えているようだが 忘れて欲しくないのは 今までも 半分以上のツアープロは トラディショナルな 細めのグリップのパターを使っていると言う事実である。

増える選択肢

パターのグリップは それ以外のクラブと異なり、横断面に 凹面がなく 左右対称で グリップの長さ全体にわたって 概して 同形であることを条件として、円形でない横断面を持つことができるというルール上の規定がある。従って、殆どのパター用 グリップは 円形ではなく クラブ・フェースを スクウェアーに セットし易い 平らな面を持つデザインになっている。一方、SuperStrokeが 所謂 ファット・グリップ (fat grip) のマーケットを ここ数年は 席巻することになったが 当然 競合他社が その間 何もしなかった訳ではない。その結果、現在は トラディショナルな 細めのグリップを含め パター用 グリップの選択肢は 多くなっている。下は Golf Pride、Winn、Lamkin の 最新のパター用 グリップを紹介している動画である。英語の動画だが 画像を見ているだけで どんなグリップがあるのかを知ることが出来るはずだ。

グリップ交換時の注意点

水平器でチェック
グリップの装着方法は 基本的に 通常のグリップと大きく変わらないが、パター用のグリップは 平らな面を キッチリ スクウェアに装着することが重要だ。バイス (万力) がある場合は まず パターのフェースが垂直になるよう バイスに パターのシャフトをはさみ グリップの装着作業を行う。グリップが 捻じれずに スクウェアに入っているかを 水平器で チェックするのがベストな方法だが、水平器がない場合は 目視になるが それを慎重に チェックして欲しい。因みに 安価な水平器は 1000円以下でも買える。

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