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スチール・シャフト(アイアン用)

このページのコンテンツ
• はじめに
• スチール シャフトの 4大ブランド
• 増えるスチール シャフトの選択肢
• 日本シャフト社 NS Pro シリーズ
• True Temper社 Dynamic Gold
• ライフル・Project X シリーズ
• FST社 KBS ブランド
• その他 注意点
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


近年、軽量スチール・シャフトなど 様々なスペックのスチール・シャフトが装着されたアイアン・セットが出回るようになっているが、アイアン用スチール・シャフトの選択肢は 一般のゴルファーが 考えている以上に 多い。従って、ただ単に スチール・シャフトのフレックスが S のシャフトというような 大雑把なシャフトの選び方では 当然 本当に自分のスイングに 最適なクラブを選ぶことは出来ない。なお、ユーティリティ・クラブに スチール・シャフトが使われることもある。

スチール シャフトの 4大ブランド


スチール・シャフト最も良く出回っているスチール・シャフトは、1) トゥルー・テンパー社のダイナミック・ゴールド、2) 日本シャフト社の NS プロ の二つのモデル、次いで、3) トゥルー・テンパー社(旧 ロイヤル・プレシジョン社)のライフル・プロジェクト X シリーズであったが、近年は ツアープロの多くも使うようになった 4) FST社の KBS ブランドのシャフトが台頭してきた。

それぞれの主力製品の特徴を大雑把に言えば、1) の ダイナミック・ゴールドは 重くて 元調子のシャフト、また、2) の NS プロは やや軽くて 中調子のシャフトと言うことになる。一方、3) のライフルは重いシャフトだが、ステップ(節)のないステップレス(日本ではノーステップとも言う)のシャフトで、A) 元調子のプロジェクト X、そして、B) ショートアイアンから ロングショートアイアンまで 調子が 元-中-先 と 変わる プロジェクト X フライテッドが 主力商品である。4) の KBS はライフルに似た ステップレスのスチール・シャフトが主力製品だ。

KBSなお、ロイヤル・プレシジョン社を 2006年に トゥルー・テンパー社が買収した後、ライフルの一連のシャフトは トゥルー・テンパー社の製品となったが、それを機に ライフル・プロジェクト X の生みの親である Kim Braly が Femco Steel Technology (FST) とパートナーシップを組んでスタートさせたのが FST社の KBS ブランドである。KBS のシャフトは その後 多くのツアー・プレーヤーによって使用されるようになり、目を見張る実績を残している。因みに、2013年の記録だけを見ても マスターズ (Adam Scott)、全米 (Justin Rose)、全英 (Phil Mickelson) の優勝で KBS のシャフトが活躍した。

増えるスチール シャフトの選択肢


いずれにしても、アイアン用 スチール・シャフトは ダイナミック・ゴールドのスチール・シャフトのように ステップがあるのが普通だが、ライフル・シャフトが世の中に出回り、それが ツアー・プレーヤーによって使われ、少し高価だが、ステップレスのシャフトも 一部の上級者に使われるようになった訳だ。その結果、ステップのあるシャフトを ステップレス・シャフト (stepless shaft) と区別する意味で アメリカではステップ・シャフト (stepped shaft) と言うようになっている。

一方、ステップ・シャフトは 先端形状の違いによって (A) パラレル・ティップ (Parallel Tip) タイプと (B) テーパー・ティップ (Taper Tip) タイプに分類される。パラレル・ティップの先端は 1 ステップ分 径が同じで(その名称の所以)通常 0.370 inch (9.40mm) であるのに対し、テーパー・ティップは 径が先端に行くほど細くなり、先端の径は 0.355 inch (9.02mm) と若干細く作られている。また、パラレル・ティップは ティップ側の トリミングも想定したデザインで、シャフトの硬さを それによって調整出来るデザインだ。ショート・アイアンから ロング・アイアンまで 同じシャフトを トリミングによって長さを調整して ヘッドとグリップを装着するというコンセプトのシャフトでもある。

テーパー・ティップのシャフトは、それぞれのアイアン用に最初から違う長さ、ただし、どれも同じ重量のシャフトが作られるので(例えば、8番アイアン用のシャフトを トリミングして 9番アイアンには使わない)その点がパラレル・ティップとの大きな違いになる。ツアープロの殆どは テーパー・ティップのシャフトを好むと言われるが、アベレージ・ゴルファーは 殆どの人がその差が分からないそうで、シャフトの在庫が多くならずに コスト的にメリットがあるパラレル・ティップのシャフトも それなりに 使用されている。

スチール・シャフトでは 前述の 重いダイナミック・ゴールドか やや軽い NS プロ 950GH の選択肢しかない と考えている人も多いと思うが、以上のように 実際には 様々なスペックのシャフトがある。プロジェクト X や KBS のような選択肢も そうであるが、例えば、先調子のダイナライト・ゴールド や NS PRO 1150GH TOUR(中調子)などといったシャフトを試してみる価値もあるだろう。重量も キックポイントも 一味違った シャフトである。元調子であれば 低弾道、そして、先調子になれば 高弾道と シャフトの調子(キックポイント)が 弾道に大きな影響を及ぼすことは 言うまでもない。

いずれにしても、それぞれのメーカーから どのようなスペックのシャフトが入手可能かを 以下の表に纏めたので 参考にして欲しい。

日本シャフト社 NS プロ・シリーズ


製品名 フレックス 重量 (g) トルク 調子 ティップ
NS PRO ZELOS 7 R2 73.5 2.9 9.02mm
R 74.0 2.8 9.02mm
S 77.5 2.6 9.02mm
NS PRO ZELOS 8 R 84.0 2.3 9.02mm
S 87.5 2.2 9.02mm
NS PRO 750GH R 80.6 - 79.0 2.5 - 2.0 9.02mm
S 84.6 - 83.0 2.3 - 2.0 9.02mm
NS PRO 850GH R 87.0 2.3 - 1.8 9.02mm
S 91.0 2.1 - 1.7 9.02mm
NS PRO 950GH R 94.5 2.3 - 1.8 9.02mm
SR 97.0 2.1 - 1.7 9.02mm
S 98.0 2.0 - 1.6 9.02mm
X 104.0 1.9 - 1.4 9.02mm
NS PRO 1050GH R 106.0 2.1 - 1.7 9.02mm
S 109.5 2.0 - 1.6 9.02mm
X 114.0 1.7 - 1.4 9.02mm
NS PRO 1150GH
TOUR
R 111.5 1.9 - 1.6 9.02mm
S 116.0 1.8 - 1.4 9.02mm
X 121.5 1.6 - 1.3 9.02mm

True Temper 社 ダイナミック・ゴールド 他


製品名 フレックス 重量 (g) トルク 調子 ティップ
ダイナミック
ゴールド
R200 125 - P / T
R300 127 - P / T
R400 129 - P / T
S200 129 - P / T
S300 130 - P / T
S400 132 - P / T
X100 130 - P / T
ニュー
ダイナミック
ゴールド
DG95IR 95 - 中元 T
DG95IS 95   中元 9.00mm
DG105IR 101   9.00mm
DG105IS 103   9.00mm
DG105IX 105   9.00mm
DG120IR 116   9.00mm
DG120IS 118   9.00mm
DG120IX 120   9.00mm
ダイナミック
ゴールド CPT
S200 120 - T
X100 125 - T
ダイナミック ゴールド
CPT ツアーイシュー

S200 120 - T
X100 125 - T
DG PRO R300 116 - フロー T
S200 120 - フロー T
X100 119 - フロー T
GS 90 CPT R300 95 - 先中 T
S200 98 - 先中 T
ダイナミック
ゴールド
センシコア
R300 124 - P / T
S300 128 - P / T
X100 128 - P / T
ダイナライト
ゴールド XP
R300 114 - T
S300 117 - T
X100 120 - T

注: 重量 (g) * は ティップが テーパーの仕様(カット前)の重量。ティップがパラレル (P) とテーパー (T) の選択肢があるものは P/T で表示。なお、他にも GS95、GS 85、GS75 などといったシャフトもある。

ライフル・プロジェクト X シリーズ


製品名 フレックス 重量 (g) トルク 弾道 ティップ
PXI 5.0 (R+) 108 - 9.02mm
5.5 (S) 108 - 9.02mm
6.0 (S+) 112 - 9.02mm
6.5 (X) 117 - 9.02mm
PX 95
フライテッド
5.0 101 - フロー 9.02mm
5.5 101 - フロー 9.02mm
6.0 106 - フロー 9.02mm
6.5 106 - フロー 9.02mm
プロジェクト X 5.0 115 - 9.02mm
5.5 115 - 9.02mm
6.0 125 - 9.02mm
6.5 125 - 9.02mm
7.0 130 - 9.02mm
プロジェクト X
フライテッド
5.0 115 - フロー P / T
5.5 120 - フロー P / T
6.0 125 - フロー P / T
6.5 130 - フロー P / T
7.0 135 - フロー P / T
ライフル 7.0 126 - 9.40mm
7.0 131 - 9.40mm
7.0 141 - 9.40mm
7.0 146   9.40mm

FST社 KBS ブランド


製品名 フレックス 重量 (g) トルク 調子 ティップ
KBS
C-TAPER
R 110 2.0 9.02mm
R+ 115 1.95 9.02mm
S 120 1.90 9.02mm
S+ 125 1.85 9.02mm
X 130 1.80 9.02mm
KBS
C-TAPER 95
R 95 2.4 先中 9.02mm
S 100 2.2 先中 9.02mm
X 105 2.0 先中 9.02mm
KBS TOUR R 110 2.0 9.02mm
R+ 115 1.95 9.02mm
S 120 1.90 9.02mm
S+ 125 1.85 9.02mm
X 130 1.80 9.02mm
KBS TOUR
90
R 95 2.5 9.02mm
S 102 2.3 9.02mm
R 101 2.5 9.40mm
S 102 2.3 9.40mm
KBS TOUR
105
R 105 2.2 9.02mm
S 110 2.1 9.02mm
X 115 2.0 9.02mm
KBS TOUR-V R 100 2.1 元中 9.02mm
S 110 2.0 元中 9.02mm
X 120 1.9 元中 9.02mm

その他 注意点


なお、同じフレックスのシャフトであれば、通常は 重量の重いシャフトの方が硬いものになるということを覚えておくと良いだろう。つまり、120g クラスのフレックスが R のシャフトを使っていた人が、軽量シャフトに変える時は、SR や S の少しフレックス表示が硬めのシャフトもチェックした方が良いことが多いはずだ。

また、アイアン用(カーボン)グラファイト・シャフトも様々なスペックのシャフトが出回っている。50g 台の超軽量シャフトから 100g - 120g 級のツアーモデルといったものまであり、重いシャフトは スチール並みの重量である。通常、重いグラファイト・シャフトが使われる 主な理由は その振動吸収特性が優れている(体に優しいという)点にある。ただし、スチール・シャフトでも 振動吸収特性に配慮をしたモデル(例えば、DG センシコア)というものもある。

加えて、シャフト・メーカーが特定のクラブ・メーカーのためにだけ作られた OEM のシャフトや 非常に廉価なセットに使われているシャフトなどで 上述のシャフト以外のものが 使われるケースもある。中には 高品質のシャフトもあるが、そうしたシャフトが使われているクラブを購入する時は、注意すべきと言えるだろう。





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