リシャフト|可変スリーブ付きドライバー
♦ シャフトとスリーブ
一方、2009年頃からドライバーのシャフトの先端にスリーブが付いている、所謂、着脱式で調整機能が付いた可変式モデルが出回るようになり、近年は フェアウェイウッドでも可変スリーブの付いたモデルが売られるようになっている。そうしたクラブでは シャフトが簡単に着脱できるので リシャフトは容易である。ある意味、一眼レフのレンズを交換してカメラを使う感覚に近くなったのである。しかし、メーカーだけでなく、モデルによりスリーブの形が違うので 同じスリーブを使っているシャフトでないと装着できないというのが問題である。とは言え、リシャフトの手間は 大幅に軽減されるし、試打の出来るお店に 自分のクラブに合うスリーブのシャフトが何本かあれば それらを装着して 試打してからシャフトを購入すると言うことも可能になった訳だ。そうした状況にあって、当然、中古ショップでは スリーブ付きシャフトを買取販売するようになり、流通在庫も増え、比較的安価に自分でリシャフトができるようになっている。
♦ スリーブのタイプ
いずれにしても、スリーブ付きドライバーのリシャフトをするのであれば まずは スリーブの互換性を確認することが先決だ。同メーカーのシリーズ・モデルでも モデルチェンジでスリーブが変わることがある。まず、自分のクラブのメーカー、モデル名を正確に(出来れば、発売時期も)チェックすること。そして、シャフトの長さも 確認しよう。同じスリーブが付いていても クラブによって長さが違うことは珍しくない。最も 安心なリシャフトの方法は 中古ショップにヘッドを持って行き、実際に装着させてもらう(試打が出来れば 最高)ことであるが、以上のチェックをしておけば、ネット・ショッピングでも 失敗するリスクは 低くなるだろう。
♦ リシャフトの利便性
いずれにしても、自分のドライバーのヘッドにフィットするスリーブの付いたシャフトを 弾道解析機のあるところで色々試打しながら ベストなシャフトを選んで購入するという 極めて リスクの低いシャフト購入も出来るようになったと言うことだ。また、使わなくなったシャフトは予備に取っておいても良いが、中古シャフトとして(比較的 高く)買取ってもらうことが 今まで以上に やり易くなった点も注目だ。要するに、新しいシャフトに変えるコストは(車を買い替える時のように)新しいシャフトの価格と中古シャフトの買い取り価格の差額になるとも言える。
今後、各メーカーのスリーブの標準化や互換性の向上が どの程度進むかは疑問も残るが、互換性があれば、ヘッドを 3つ、シャフトを 3本持てば、9種類の組み合わせが使えることになるし、それから さらに ヘッドか シャフトを新たに一つ購入すれば、組み合わせが 3種類増えるというような楽しみ方も出来る訳だ。クラブによって スイングを変える(変わる)ということは良くあることと思うが、練習場で前述のような組み合わせをテストしながら自分にとってベストなヘッド、シャフト、スイングの組み合わせを探すというようなことも 理論的には 出来るようになっている。
いずれにしても、新しいドライバー購入に際しては 以上のようなことを勘案し、着脱式スリーブの付いたシャフトのドライバー、さらに言えば、リシャフトの利便性の高いモデルのドライバーを購入する。それが賢い選択肢になっていると言えそうだ。