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世界 No.1 にランクされるフィラデルフィア郊外の ゴルフコースである。クラブは 1913年に創設されたが、この 18ホール全てが完成したのは 1922年で 建設には 10年近くを要した。設計はクラブの創始者の一人で コース建造に最も尽力した ジョージ・クランプ (George Arthur Crump) とされているが(» 参考資料)設計専門家として 英国の Colt, Allison & Morrison 社 の ハリー・コルト (Harry Shapland Colt) や チャールズ・アリソン (Charles Hugh Alison) も設計では重要な役割を演じている。クランプは 1918年、コースが 14ホールまでしか完成していない時に 他界したため、最終的なコース設計業務のまとめ役を引き受け 終了させたのは アリソンだった。(» 参考資料)コースは どのホールも他のホールと平行にレイアウトされるべきではなく、2ホール以上のホールが同じ方向にレイアウトされないこと、また、どのホールのティーからも他のホールが見えないように造られるべきだと言う クランプの設計思想に沿って建造されている。(実際には、10番ホールのティーから 9番ホールのグリーン、15番ホールのティーから 池越しに 16番ホールが見える)フェアウェイと その回りの比較的狭いラフのエリア以外は バンカー、マーシュ、池、そして、林というレイアウトで、正確なショットが要求される。ミス・ショットのペナルティは大きくなる可能性が高く、ティーグラウンドから見るフェアウェイは実際よりも狭く見えるので 極めて 威圧感がある。また、グリーンのアンジュレーションも複雑で、グリーンに乗せても乗せ所が悪いと苦戦するホールが少なくない。下りのパットが難しくなるのは当然だが、曲がりの大きなラインのパットやチップ・ショットの難易度が高く、一度グリーンに乗ったボールが 下手をすると グリーンの外に出てしまうようなことが起きることも珍しくない。とにかく、色々な意味で 難易度の高いコースである。なお、クラブハウスの中には クランプの偉業を讃え、彼の肖像画が 多数飾られている。(写真撮影: 2011/6/12)
Course Yardage
Hole 1 2 3 4 5 6 7 8 9
(Par) 4 4 3 4 3 4 5 4 4 35
Back
Reg.
421
399
368
355
198
181
499
438
238
219
394
375
636
573
326
314
458
422
3538
3276
Hole 10 11 12 13 14 15 16 17 18
(Par) 3 4 4 4 3 5 4 4 4 35
Back
Reg.
161
142
397
385
337
328
486
442
220
187
615
574
475
434
345
339
483
425
3519
3256
備考 チャールズ (ヒュー) アリソンは 1930年、47歳で来日し わずか 3カ月の滞在で 廣野ゴルフ倶楽部 他、3コースを設計し 加えて 霞が関・東コース他、改造計画も 4コースで行ったが、そのコース設計には (例えば、アリソン・バンカー) パイン・バレーの経験が生かされている。日本の名匠となった井上誠一は 霞が関・東コースのプロジェクトで アリソンと出会い コース設計の基礎を学び その後 その道を極めたが、その設計思想には アリソンの影響、即ち、パイン・バレーの設計思想の一部が 反映されているとも言える。 » 参考資料
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